企画、プロジェクトのまとめ方にお悩みの方へ。ゲームプランナー内定者のポートフォリオ

ゲームプランナーの選考では、ポートフォリオは必須ではありません。ですがゲーム制作経験やデザイン経験があれば、その実績を伝えるPR資料として役立つ場面が多いでしょう。そこでは、ポートフォリオのデザイン性に終始せず、企画したゲーム内容を伝えるプレゼン資料として役割を果たすよう仕上げることが大事です。

今回はそんなプランナー志望の方はもちろん、別のデザイン職種希望の方も注目です!
・キャラクターデザインのポートフォリオで「ゲームを想定した作品を追加した方が良い」と言われた
・プロジェクト活動の見せ方がわからない
など、「アイデア」「企画」をどうポートフォリオで表現すればよいか、そのひとつの正解を見ていきましょう!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■ゲームでどんな“遊び体験”ができるかわかりやすく説明

編集部:「ゲームを想定した作品を追加した方が良い」と言われた方の視点でポートフォリオを見てみます。ゲーム会社のキャラクターデザイナー、2Dイラストレーター職は「絵を描く仕事」というより「ゲームをつくる、その中で絵を担当する仕事」と捉えた方が良いかもしれません。“ゲームをつくる”が前提のため、ただ一枚絵を載せるよりもゲームで使われるシーンを想定したイラストを載せたほうが、読み手(ゲーム企業の採用担当者)は親和性が高いと感じやすいですよね。


今回のポートフォリオから参考にしてほしいのは、ゲーム概要と遊び方を記載したページです。
①そのゲームの核となる遊び体験を説明(どのようなゲームを考えたのか簡潔に)
②世界観やストーリーを紹介(ゲーム画面やロゴなどを用いるとわかりやすさUP!)
このような構成になっています。2Dデザイナーのポートフォリオであれば①は最終成果物(イラスト)のそばに添え、1ページは割かなくても良いかもしれません。どんなゲームでイラストの力を発揮したのか伝えましょう。
合わせて読みたい▶イラストレーターのポートフォリオ・ゲーム企画はアピールポイントの宝庫!
 

■プロジェクトのまとめ方、必見!写真を交えて担当箇所と学びを記載

編集部:ポートフォリオ後半では、ゼミメンバー15名で企画した脱出ゲームの紹介ページがありました。リーダーとシナリオライターを担当しています。始めに「どのような活動をしたのか」簡潔にまとめたあと、自身の取り組み内容と学び、結果を写真を交えて紹介しています。グループワークやプロジェクト活動の見せ方の難しい点は、最終成果物には見えない役割があるところですよね。プロジェクトや産学連携の活動が多い方は、見せ方の参考にしてみましょう!

▼「台本の内容」よりも伝えるべきは「この活動を通して学んだこと」。プロットと台本は一部をさらっと載せています。

▼上段で簡潔に仕事内容と結果を、下段で仕事内容を箇条書きにしています。

 

PROFILE

飯田 遥歩 さん

京都芸術大学キャラクターデザイン学科ゲームゼミ所属

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

企画書の流れは統一のフォーマットで


飯田さん:飽きて途中でページを飛ばされるのだけは絶対に避けたかったので、企画書はだいたい5ページ程度にまとめて長すぎず短すぎない塩梅を目指しました。
①キービジュアルとキャッチコピー、基本情報
②世界観とゲームの概要
③システム説明1
④システム説明2
⑤その他補足の説明
この流れになるように統一してまとめました。


▼イベントやゼミ展、学祭など展示発表した機会も忘れずに!

 

“ツッコみやすい”自己紹介で読み手との距離を一気に縮める!


飯田さん:ポートフォリオに載っている企画やデザインを通してだけでなく、もっと直接的に自分について知ってもらいたいという思いから、インパクトがあるキャッチコピーや自己紹介ページを心がけました。
面接の場では、自己紹介ページに散りばめた小ボケに対するツッコミにきれいに返答できるようにしていました。

 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

ゲーム業界

●コンセプト

読みながらクスッと笑ってしまうような、読み手を楽しませる遊び心を感じられるポートフォリオ

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 自己紹介ページ
  • ゲーム企画
  • プロジェクト活動
  • UIデザイン
  • キャラクターイラスト
  • Webデザイン
  • 裏表紙

 

●制作中にもらったアドバイス

飯田さん:学科の先生、先輩、友人、インターン先企業の方などにアドバイスをもらいました。
どんなゲームなのかが一目でわかるページが欲しいという意見をいただき、ゲーム概要のページをわかりやすく簡潔に改善しました。

●制作時期

大学3年生の8月頃~大学4年生の4月

●制作プロセス

(1)作品をピックアップ
(2)illustratorで作品ごとにデータを分けてページ制作
(3)ページを削ったり調整しながらすべてを一つにまとめる
(4)PDF化

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

illustrator、Photoshop、CLIPSTUDIOPAINT

●サイズ / ページ数

A4 / 43ページ

●印刷 / 製本方法

キンコーズ
飯田さん:ほとんどがオンライン選考だったので、PDFデータのやりとりがメインでした。現物を求められた際に、印刷して冊子にしました。

●制作にかかった費用

約1万円(2冊分の印刷代)

●制作するうえで参考にしたもの

同じゼミの先輩のポートフォリオ、ファミ通

●ViViViTページと紙ポートフォリオの使い分け

飯田さん:ViViViTに投稿しやすいように、はじめから作品は一つ一つデータを分けて単体で見られるように制作していました。特に使い分けはしていませんでしたが、冊子で削ったページもViViViTにはすべて載せていました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

飯田さん:作品数が足りないとか、コンセプトが決められないとか、作り始めはたくさんつまずくと思います。先生に言われたり同期と比べたりして不安になるかもしれませんが、地道にコツコツと準備していって、焦らず自分のペースで制作するのが一番です。自分の納得のいくポートフォリオに仕上がるように、ゆっくり時間をかけて向き合ってみてください。ただ自分を甘やかしすぎるのも注意!

 

編集部:飯田さん、ありがとうございました!

飯田さんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる
 
 

(2023.1.24)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter
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