非デザイン科、非美大出身。半年間の積み重ねと伸びしろを表すポートフォリオ戦略|UI/UXデザイナー

「伸びしろ」がコンセプトのUI/UXデザイナー岡さんのポートフォリオをご紹介します。ポートフォリオの全体的な構成やトンマナは統一しながらも、作品それぞれのテーマカラーをページデザインに取り入れたり、制作プロセスの見せ方を調整したりと工夫を凝らしています。
自分の強みやアピールポイントを理解し、最大限表したポートフォリオをさっそく覗いてみましょう!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■UIデザインの配色を作品ページのアクセントに採用!


編集部:主にサービスデザイン提案を掲載している岡さんのポートフォリオ。UIデザインのボタンなどのトンマナを作品ページの配色にも採用しているため、まとまりのある印象です。掲載作品は10点以下ながら1点あたりのページ数は9~10ページのボリューム!見る人を飽きさせない工夫と、作品の切り替わりを表す機能が感じられます。
▼作品のメインカラー水色を各見出しに使っている

 

■デザインの理由を記載して説得力を上げる

編集部:選考では、配色やかたち、モチーフなどデザインの理由について問われることがあります。配色は一見したときに目を引く美しさと同時に、その作品の“らしさ”が表れているかも大事なポイントです。たとえトレンド感があり個性的でも、そのサービスやキャラクターのコンセプト、ターゲット、使われる媒体などにそぐわなければ“らしさ”を表す役割としてふさわしくないですよね。
岡さんのポートフォリオでは、配色に込めた思いや理由を記載しているページがありました。目的に適った表現を達成するためどんなことを考えたのか、デザインの理由を説明する欄を設けてみてください。

 

PROFILE

岡 季里 さん

2021年9月に早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系を卒業後、10月に株式会社Sun Asteriskに入社しました。現在はデザイナーとして新規事業立ち上げや既存プロダクトのUI/UX改善に従事しています。

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

就活戦略に合わせた情報設計を 全作品に制作プロセスを載せる


▼制作プロセスのページ

岡さん:各作品ページに必ず制作プロセスを載せました。美大生でもデザイン系の学部生でもなく、作品のクオリティは他の学生より劣っていると自覚したうえで「どのように勝負するか」を考えた時、自身の思考の深さや論理性を全面に押し出すべきだという結論に至りました。デザイン就活を始めた9月の頃からポートフォリオに掲載する前提で作品を制作していたので、制作過程で生まれた副産物は全て残し、掲載時に整理してまとめていました。
▼冒頭作品は10ページで説明!
制作プロセスの他に背景やリサーチ内容、ビジネスモデルまで詳しく記載。

 

▼他の作品のプロセスページのみ抜粋。チャートのデザインもさまざま!

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

IT業界

●コンセプト

伸び代を感じてもらえるポートフォリオ

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • ポートフォリオのコンセプト
  • 自己紹介ページ
  • 自主制作(UI/UXデザイン)
  • 依頼制作(グラフィック・資料デザイン)
  • 裏表紙

 
▼自己紹介ページにはCAN(できること)とWILL(したいこと)が記されている

●制作時期

2020年9月ごろ〜2021年3月ごろ

▼前述の「デザイン就活を始めた9月の頃からポートフォリオに掲載する前提で作品を制作していた」という発言通り、就活期間の作品をフル掲載。

●制作プロセス

(1)コンセプト策定
(2)作品を選択
(3)XDでデータ制作
(4)データ圧縮

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

Adobe XD、Illustrator、Photoshop

●サイズ / ページ数

1920×1080 / 51ページ

●印刷 / 製本方法

なし

●制作にかかった費用

なし

●ポートフォリオを使ったプレゼンで工夫したこと

岡さん:結論ファーストで進めつつ、相手の反応を見て話す内容を変えていました。何気ない会話の延長線のような感覚でアドリブを入れたこともあります。プレゼンもコミュニケーションの1つだと捉えていたので、上手に話すことではなく丁寧に伝えることを意識しました。

●制作するうえで参考にしたもの

デザイナーやアドバイザーからのアドバイス、ポートフォリオ百科の記事、勉強会・就活イベントで公開されたポートフォリオ等

●制作中にアドバイスをもらった人

IT企業で働くデザイナーの方やデザイン就活に携わるアドバイザーの方にアドバイスをいただきました。文章が長いと指摘されることが多かったので、改善する時は説明文とビジュアルのバランスに気をつけていました。

▼図解をつけたり、ポイントとなるテキストに背景をつけたりしてメリハリを!

●ViViViTページと紙ポートフォリオはどのように使い分けていましたか。

岡さん:就活を始めた頃からViViViTページをポートフォリオとして使っていましたが、本選考の時期(2~3月)に冊子のポートフォリオを作成してからは主にそちらを使っていました。ただ本選考ラッシュの時期にも企業からの「話したい」をいただくことがあったので、ViViViTページの作品紹介も常に最新版にしていました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

岡さん:ポートフォリオは作って、見せて、改善して、の繰り返しです。地味な作業のように思えるかもしれませんが、アップデートの度にデザインの世界の広さを知ることができるのはとても面白いです!ポートフォリオ制作は長期戦なので、ぜひそのアップデートを楽しみながら進めてみてください。
みなさんのデザイン就活を陰ながら応援しています。

 

編集部:岡さんの丁寧さや誠実さが伝わるポートフォリオでした。ありがとうございました!

岡さんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

 
 

(2022.2.1)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter
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