非公開:IT業界事業会社デザイナー|サービスデザインの作品情報はこうまとめる

サービスデザイナーに内定した谷尾さんは、作品を並べて見せるだけじゃない「読み手とのコミュニケーション」を目指してポートフォリオを制作したそうです。ポートフォリオは、面接で本人が語る前に、代わりに企業の人へプレゼンしてくれる分身のような存在ですよね。その工夫とはどのようなものなのでしょうか。
そしてサービスデザインを中心に構成されたポートフォリオの情報説明の仕方にも注目です!さっそく覗いてみましょう!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■コミュニケーションを前提としたポートフォリオづくり

編集部:ポートフォリオは書類選考で提出するだけでなく、面接の場でも使用することが多いです。谷尾さんはそんなポートフォリオプレゼンの場でも、途中で「ここまでで何かご質問などありますか?」と声をかけ聞き手を置いてけぼりにしないように心がけていたそうです。他にもオンライン面接の画面共有時はカーソルで説明している箇所を指し示すなども工夫していたそうで、ポートフォリオを使った選考全体で、相手とのコミュニケーションを大事にしていたことがわかります。
文字の大きさや見出しなど、プレゼンしやすそうなポートフォリオ内の工夫も探してみてください!
 

■サービスデザインの作品情報は……


編集部:複数掲載されているサービスデザインの作品情報の項目に注目すると[メインビジュアル(一言説明、ツールなど基本情報を含む)・現状分析や背景の説明〜コンセプト・ペルソナ・UIデザイン解説・ユーザーフロー]が挙がりました。マネタイズやUIフローは載っている作品とそうでないものがあり、項目の順番もテーマによって異なっていました。
「なにをどのような過程を経てつくったか」をどのように説明するのが適切か、皆さんの作品と照らし合わせて見てみてください。
 

PROFILE

谷尾 美亜 さん

芝浦工業大学デザイン工学部在学中(2022年現在)
Twitter

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

想定ユーザーへヒアリングを行い、サービスの説得力を上げる


谷尾さん:ただ想像のままにUIを作るだけでなく、実際にペルソナに近い方にヒアリングしながらデザインを変えていった過程を残しています。何をどう変えるとこのように変化できたかという結果も一緒に書くことで、「デザインが目的ではなく手段であると理解している」と相手に伝えられると考えました。


▼ヒアリングをしながらデザイン検討を行った過程をまとめたページはこちら!

QRコードとURLでプロトタイプへ遷移可能に


谷尾さん:この作品に限ったポイントではありませんが、載せきれなかったUIデザインやプロトタイプ動画をQRコードにして導線を作りました。情報量を減らし、読み手のストレス軽減を目指しました。

 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

IT業界・コンサルティング・広告

●コンセプト

・企画(上流)からUIデザイン(下流)まで一気通貫で制作できるという自分の強みをアピールできるように意識しました。
・読み手の方に一方的に作品を見せるのではなく、ポートフォリオの中で少しでもコミュニケーションが取れるように意識しました!

▼ポートフォリオ内には、読み手に向けたメッセージ口調が多く見られます。

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 自己紹介
  • 目次
  • UI/UXデザイン制作物
  • UI/UX以外の制作物
  • 読み手の方へのメッセージ

●表紙をつくるときに工夫した点

谷尾さん:自分らしさを意識しました。グラフィックデザインは苦手ですが、自身で作ったタイポグラフィーや自身を象徴するピンクを用いてシンプルすぎず「世界にひとつだけ」になるようにしました。

▼自己紹介ページにもデザインに対する考え方を伝えるメッセージが

 

●制作時期

大学3年生の10月ごろ〜大学3年生の3月
(ポートフォリオ自体に初めて着手したのは大学2年生冬)

●制作プロセス

(1)作品をピックアップ 
(2)Figma, Illustratorで制作
(3)PDF出力
(4)他の人からフィードバックをもらう
(5)ブラッシュアップ 
以降、(2)~(5)の繰り返し

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

Figma, Illustrator

●サイズ / ページ数

A3 / 50ページ

●印刷 / 製本方法

なし(PDF使用のみ)

●制作にかかった費用

なし

●制作するうえで参考にしたもの

先輩のポートフォリオ、Pinterest、ViViViT

●制作中にもらったアドバイス

谷尾さん:私の場合、伝えたいことが多すぎてすぐに情報過多になってしまうところがあり、学校の先生に情報量の減らし方を教わりながら改善していきました。また、作品全体のレベル感も統一したほうがいいとアドバイスをいただいたのでポートフォリオのブラッシュアップと同時にサービスデザインのブラッシュアップも並行して行っていました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

谷尾さん:何から手をつけていいかわからず悩んでいる方、どうブラッシュアップしていけばいいのかわからず悩んでいる方、オリジナリティが出せず悩んでいる方など、ポートフォリオ制作で悩んでいる方はたくさんいると思います。私もたくさん悩んできました。私から言えることは「とにかく作り続けよう!!」です!とにかく手を動かして、他の人にアドバイスをもらって、自分で向き合ってみてください。ポートフォリオに向き合うことで自分のやりたいこと、得意なこと、苦手なことが見えてくると思います。ポートフォリオもあなたの作品のひとつです。ぜひ素敵な作品を作ってください!応援しています!

 

編集部:ポートフォリオは読み手(企業の人)や周囲の人、そして自分自身と向き合いながら仕上がっていくものなのですね。
谷尾さん、ありがとうございました!

谷尾さんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

 
 

(2022.11.22)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter
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