ポートフォリオ百科|IT企業 デザイナー 岩本苑子さん

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今回ご紹介させていただくポートフォリオは、株式会社サイバーエージェントでデザイナーとして働く岩本苑子さんの就職活動用ポートフォリオです。岩本さんはグラフィックデザインを専攻していた学生だったため、ポートフォリオには広告やパッケージデザインの作品が沢山載っています。現在、IT業界のデザイナーとして活躍する岩本さんですが、ポートフォリオを使ってどのようデザインスキルをアピールしたのか、さっそく覗いてみましょう!
編集・執筆 / AYUPY GOTO

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岩本 苑子さん
いわもと そのこ

Designer

京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース卒業。
(株)CyberAgent2013年入社、同年ベストルーキー賞受賞。
「by.S」「Simplog」「AmebaFRESH!」などのメディアサービスを会社で制作しながら、自主制作で「GIRLIN’」という女性メディアを運営している。

PICKUP!

まずはポートフォリオの中でこだわったページや、制作のポイントを教えていただきました。

【こだわったポイント①】制作担当ごとに紹介ページをまとめる

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岩本さん:アートディレクション、ロゴ、ウェブサイト、アプリ、パッケージデザイン……など、制作内容ごとにページを分けました。ポスター1枚の制作も、写真やロゴなど私以外のクリエイターが携わっている作品があるため、そういった場合は各クリエイターの名前を記載しています。

【こだわったポイント②】迫力のある写真でインパクトをつける

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岩本さん:スイスで撮影した山の写真を表紙裏の見開きに入れて、壮大感を演出しました。見ていただく方々に向けて、メッセージも記載しています。

【こだわったポイント③】pdf版のポートフォリオをつくる

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岩本さん:Web・IT企業の就職活動ですと、印刷したポートフォリオよりもpdfデータやポートフォリオサイトの提出を求めてくる会社が多いです。なので、pdf版のポートフォリオも制作していました。文章は読みやすいように文字を大きくしています。

【こだわったポイント④】卒業制作で制作した作品も一緒に送る

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岩本さん:ポートフォリオには掲載できていませんでしたが、データで作品を提出する際は、卒業制作作品であるキャンドルブランド「 mém. 」 の画像も一緒に送っています。「 mém. 」 は、“見て、感じて、触って、美しく、芸術に近いような女性の為のコレクターズキャンドル”を作りたいと思い、コンセプト・商品・パッケージデザイン・イラスト・コンセプトフォトグラフ・箔押しと、総合的に一から制作した作品です。半年間かけて制作した作品なので、思い入れが強いです。

ポートフォリオ一問一答

●制作した時期

大学3年の冬

●コンセプト

表紙のコンセプトは、ニュートラル。女性的でもなく、男性的でもなく、ジェンダーレス。
どこにも属さない感じを表現しました。

●掲載した作品内容

LOGOTYPE、GRAPHIC DESIGN、ARTDIRECTION、WEB DESIGN、PACKAGE DESIGN、APP DESIGN

●サイズ

A4

●ポートフォリオの制作プロセス

①載せたい作品のジャンルを決める。
②ぞれのジャンルの中でいい作品を数点ピックアップして掲載する。

●印刷・製本方法

印刷版は、キンコーズ・ジャパンで印刷・製本

●制作中に参考にしたもの

表紙は多くの人が馴染み深そうな、つばめノート

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

私はまわりにいる友人の誰よりも早い時期に、就職活動を始めていました。自分は一体どこの会社が合うのか見つけるために、さまざまな業界のデザイン会社をリサーチし、各企業のデザイナーはどのような仕事をするのか本を読んで情報収集をしていました。そこから自分に合いそうな企業を選出し、東京のデザイン会社でインターンをしながら、東京のいろんな企業を受けました。その間、憧れのデザイナーさんにアポを取り、直接会いに行きお話を伺い、作品を見てもらうようなこともしていました。

ポートフォリオをまとめることで自分の特性や思考がわかりますし、人に自分の姿勢やセンス、デザインへの情熱を伝える上でとても役に立ったと思います。就職活動は早めの行動がミソになると思います。ブラッシュアップに時間は惜しまない事が大切です。

はたらくビビビット編集部より

岩本さんは大学時代、早い時期から就職活動を意識して行動していたため、ポートフォリオ制作の取り掛かりも早く、スピーディに就職活動を進めることが出来たようです。また、第一線で活躍する憧れのクリエイターの方々にアポをとって、直接お会いし、作品・ポートフォリオを見てもらいアドバイスをもらうことで、まわりの人よりもワンランク上のポートフォリオ制作が出来たのかもしれません。
作品ひとつひとつのクオリティが高く、デザインが統一されていて、ロマンティックな世界観がつめこまれたポートフォリオは、見ている人を引き込む力がありました。ポートフォリオ自体の作り方や見せ方も重要ですが、作品自体のクオリティやインパクトが1番重要なことを、改めて気づかされたポートフォリオでした。企業に合わせて、提出するポートフォリオを使い分けている点も参考にできそうです。
岩本さん、ご協力ありがとうございました!

 

Ayupy Goto

著者紹介

後藤あゆみAyupy Goto

はたらくビビビット編集長。 フリーランスで“『ツクル』を仕事にしたい未来の子供たちのために。”を、コンセプトとして活動。クリエイター支援、スタートアップ支援を行っています。おばあちゃんになるまでに美術館をつくるのが夢です 。
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