大学3年の夏、15社と出会えた2日間。ビビビット展作品ピックアップ!


デザイナー志望の学生が企業と直接コミュニケーションを取れるイベント「ビビビット展」。2021年の夏もオンラインにて開催しました!今回はイベント前に先輩出展者のアドバイス会を実施するなど、蓄積されてきたノウハウも活かせた回となりました。企業公開日には150名以上が来場。一般公開日も多くの方にアクセスいただきましたが、この記事では恒例の出展作品ピックアップをレポートします。サービスの企画にデザイン、プレゼンボードの構成……と数ヶ月でブラッシュアップされた力作をぜひご覧ください!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

1.ビビビット展とは|2021年開催概要

「ビビビット展」とは、(本メディアの運営会社でもある)株式会社ビビビットによる全国の学生デザイナーの選抜作品展です。

ポートフォリオ型就職サービス「ViViViT(ビビビット)」を運営する強みをいかし、イベントには「デザイナー採用予定のあるクリエイティブ企業」を招待しています。学生の展示経験企業とのコミュニケーションの場を提供すべく、毎年夏・冬に実施してきました。

2020年からオンライン開催となり、距離に関係なく参加できるメリットも。オンライン開催3度目となる2021年8月開催では、2日間で15社とコミュニケーションを取れたという方もいらっしゃいました。就活本番を前に企業の方と1対1で話せると、今後のスキルアップにも“就活の場馴れ”にもつながります。納得の進路決定の第一歩が踏み出せていたら幸いです。

▼東京の会場で実施していた2019年の様子

▼2020年はオンラインツールRemoを使用して開催

ビビビット展特設サイト

2.出展作品ギャラリー

ここからは、出展作品をピックアップしてご紹介します!プレゼンボードは抜粋となり、実際には「サービス概要」「課題と解決策の提案」「ペルソナ(架空のユーザーモデル)」「画面デザイン」「使用フロー」などが詳しく用意されました。
ボードのデザインも、サービスの色味に合わせるなど細部に工夫が。読者の皆さんのプレゼンボードやポートフォリオのデザインに参考にしてみてください。それでは早速見ていきましょう!


■全国の美大受験生のための制作プロセス公開サービス 
■クリエイターに利益が入る、ファンのためのネットプリントサービス 
■地域や状況の条件なく使える買い物代行サービス 
■服が余っている大学生と高校生をつなぐサービス 
■友人との食事会を目標にした宅トレアプリ 
■美大受験生が美大生にアドバイスをもらえるサービス
*画像クリックで拡大できます

全国の美大受験生のための制作プロセス公開サービス


「美大受験ノート」という、ニッチながら熱量高く更新される存在に注目したサービス。「ノート」の利点と欠点を提示し、この課題を“サービスで”解決する意味もしっかり説明しています。先輩の作例がプレゼンボードに豊富にあるため、サービスの中身がイメージしやすいですね!ポイントをおさえた内容ながらテキスト情報が多すぎないので、とても読みやすいです。
作者所属:金沢美術工芸大学

クリエイターに利益が入る、ファンのためのネットプリントサービス

SNSでクリエイターをフォローしている方であれば馴染み深い「ネットプリントサービス」の「クリエイターに利益がいかない」ことに注目したサービス。ボードもUIデザインも鮮やかな色味でおしゃれな印象です。作品販売サービスは作品の見せ方が購入動機を大きく左右するため、作品画像が大きく見られるのも嬉しいですね。
作者所属:多摩美術大学

地域や状況の条件なく使える買い物代行サービス

加盟店を設けず、サービスの運営会社が支払いを一時代行することで実現させる地域にとらわれない買い物代行サービス。既存サービスと被らず、且つすっきりと誠実なイメージの色味です。幅広い年代の人に馴染みやすく、複雑さのない印象です。「アイデアのきっかけ」が吹き出しになっているのもわかりやすいですね!
作者所属:東北芸術工科大学

服が余っている大学生と高校生をつなぐサービス


大学生と高校生のマッチングサービスなので、対象ユーザーをイラストでわかりやすく表現しています。このテーマに決めた背景〜リサーチ部分を丁寧に説明。写真やグラフ、イラストを使っているので理解しやすいです。サービスを使う動機や使用中の気持ちが伝わりやすいプレゼンボードです。
作者所属:常葉大学

友人との食事会を目標にした宅トレアプリ

ホーム画面でも目立ちそうなアイコンが印象的な、友人と取り組む宅トレアプリの提案。「一緒にやる」盛り上がり感などから鮮やかな色味が採用されています。UIのワイヤーフレーム(デザイン清書前の骨子のようなもの)時点でペルソナとなる対象に触ってもらい、改善した箇所も明記。試行錯誤して取り組んでいることが伝わってきます。
作者所属:東京造形大学

美大受験生が美大生にアドバイスをもらえるサービス

実際のプレゼンボードは18ページ!冒頭は問題提起〜リサーチ〜コンセプトのページで、作者が持つ「美大受験生が抱える課題」への大きな関心が伺えます。サービスのメインカラーであるオレンジは「合格」「マッチング」「協力」などのキーワードから決定。講評時間のリマインド設計やキャラクターによる応援機能など、受験生に寄り添った工夫が細部に凝らされています。

作者所属:多摩美術大学

3.出展者の感想

今まで学校の中で作品を作っていましたが、こうやって学校の外の人にフィードバックをもらったり、作ったものを実際に企業の人に見てもらい、感想をもらえたりしたのがすごく自信になりました!ビビビット展に参加する目的を「就活のスタート」に設定していたのですが、5月の選考の段階から自分の中でいいスタートダッシュが切れているように感じます!
所属:常葉大学
企業の方と話すということでとても不安だったのですが、実際話してみると、気軽に話してくれる方が多く、大変勉強になるフィードバックをもらえたので、このような機会を得ることができて良かったと思っています。
所属:多摩美術大学
私が今まで制作してきたグラフィック関係では、いかに自分の世界観を魅せるかというところに重点を置かれることもあったため、他人と違ってなんぼな面もありました。しかしUIはその逆で、世の中の優れたUIをたくさん参考にするという姿勢が新鮮でした。(中でも8の倍数を使うと綺麗に整うらしいということは、先輩から都市伝説的な噂で聞いていたのですが、本当にトレースしていると面白いほど8の倍数になっていて目が丸くなりました)実際に自分が使っているアプリ等思い返してみると、ほぼストレスフリーで操作していたため、UIが記憶に残っておらず、使いやすさは無意識に潜んでいると知りました。この展示を通して、自分がずっとやってみたかったテーマにも向き合うことができたことも良かったです。ありがとうございました!
所属:成安造形大学
思っていた以上に多くの企業さんとお話をすることができて大変有意義でした!UI/UXに対しての考えも深まる、とても良い期間を過ごすことができました!就活頑張れそうです!
所属:多摩美術大学

4.2021年冬・開催決定!

出展者の皆さんありがとうございました!
毎年夏・冬に開催しているビビビット展。2021年の冬開催もオンライン、例年と違い12月と1月に開催します。部門別に時期が違いますので、出展をご希望の方は公式TwitterViViViTのメールマガジンにて公募のご案内をお待ちください。
ビビビット展では企業の人と1対1でじっくりお話ができます。自身の実力をはかったり選考に一歩進んだり、就活に役立ててくださいね。

ビビビット展 2021年冬開催

[サービスデザイン部門/ゲームデザイン部門]
日程:2021年12月16~17日(金土)
場所:自宅から参加(オンラインツールRemoを使用予定)
対象:2023年卒のIT・ゲーム関連志望の方

[3DCGザイン部門]
日程:2021年1月21日(金)
場所:自宅から参加(オンラインツールRemoを使用予定)
対象:2023年卒の3DCG関連志望の方

過去出展者がビビビットの別の配信イベントに登壇することも。ビビビットの今後の活動をお見逃しなく!

ビビビット展特設サイト

ビビビットのイベント一覧

(2021.8.31)

著者

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井上佳子

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter

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