今回ご紹介するのは、ゲーム業界のUIデザイナー職に内定したKさんのポートフォリオです。ゲームUIのスキルが伝わりやすく、情報がすっきり整理されています。「視認性の高い、世界観に合ったUIデザイン」が載っていますので、ゲームUIデザイナー志望の方は、中の作品もじっくり見てみてください!編集・執筆 /YOSHIKO INOUE
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A.K さん
2年制専門学校卒業後、ゲーム会社入社予定
PICK UP!ポートフォリオのこだわり
モックアップの背景にゲームの世界観が伝わるビジュアルを配置
Kさん:伝わりやすく、見やすいよう文字や画像の配置にこだわりました。
画面の流れ・アイテムの詳細など詳しく掲載
編集部:スマホ上でどんな表示がされるか、プロトタイプソフト(AdobeXd)を使って画面の一連の流れを制作しています。次のページではアイテムごとの紹介もあり、細部までこだわって制作されたことが伝わります。
デザインの良し悪しは「そのゲームの世界観に合うか」で考える
編集部:こちらの作品では、ゲームの世界観に合わせてオリジナルフォントを制作しています。タイトルやゲームUIのボツ案も載せ、試行錯誤してデザイン制作していることが伝わります。「ゲームステージの世界観を壊さないように、常に“見やすさ”を考えて制作している」「フォントもただかわいいだけでなく、どうしたらより世界観に合うか考えながら制作」というコメントつき。
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ポートフォリオ一問一答
●このポートフォリオを提出した業界
ゲーム業界
●コンセプト
ゲーム業界で働いていける人材だということを証明する
●ポートフォリオの構成
- 表紙
- 2DCG
- 3DCG
- アナログ
- チーム制作
- 自己紹介
- 裏表紙
●制作時期
専門学校1年の12月頃から随時更新
●制作プロセス
- 作品のピックアップ
- illustratorでデータ制作
- 印刷、ファイリング
●サイズ / ページ数
A4 / 約50ページ
●制作にかかった費用
トータルで2万円前後
●制作に使用したソフト
Illustrator、Photoshop
●印刷 / 製本方法
学校のプリンタで印刷 / 市販のファイルにファイリング
●制作するうえで参考にしたもの
先輩方のポートフォリオ
●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス
Kさん:ポートフォリオの枚数が多ければ多いほど良いというわけではないので、自分のスキルがより評価してもらえる作品を絞ってレイアウトしていくことが一番だと思います。レイアウトもとても難しいですが、たくさんの資料を参考にしながら制作してみてください。
はたらくビビビット編集部より
「わかりやすい画面」「ゲームの世界観を崩さないデザイン」というコメントが多く載っていたKさんのポートフォリオ。画面を紹介するページ全体で、そのゲームの世界観を表すようなデザインになっています。またUI画面だけでなく、完成形に至るまでに使用した資料(ゲームのスクリーンショット)や別のアイデア、それをボツにした理由も記載していました。ボツにした理由も書いてあることで、見た目だけでなくUI画面の役割を考えながら制作していることが伝わってきます。
また自己紹介ページには、使えるソフトの一覧だけでなく、「私の部屋の中」「かばんの中身」と題したコーナーが。その中の「電源は必ずチェック」「中学時代から愛用している〇〇」などのコメントから、Kさんの人柄や個性が伝わる遊び心を感じました。
Kさん、ありがとうございました!
(2020.3.12)
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア