本格的に就活していくと必要になってくるエントリーシートやポートフォリオ。これらを作成する時のためにも自己分析は欠かせないことの一つです。けど何からやり始めたらいいのかがわからない、自分について知りたいけどどうやればいいのか......など悩みを抱えてしまうことと思います。
そこで今回は編集部の先輩ライターかわなはるのさん(2025年卒デザイナー内定者)とのお話から、簡単に始められる自己分析方法と実際に私がやってみた自己分析を紹介していきます!
執筆 fukuta / 編集 YOSHIKO INOUE
おすすめの自己分析
そもそも自己分析とは、自分の経験や考え方を分析し、長所や短所など......自分自身にフォーカスしながら深掘りして分析をすることです。他の人の視点に立って、客観的に分析できることが大事です。
自分自身を深く把握したり、就活時の志望動機や自己PRに一貫性を持たせるためにも大切な作業になってきます。
「はたらくビビビット」のライターであり、2025年卒として就活を終えたかわなはるのさんがおすすめの自己分析の方法を厳選して紹介していきます。
かわなはるのです!静岡文化芸術大学4年生で、メーカーのUIUXデザイン職に内定しています。
私が就活の時に行なった自己分析の方法を伝えていきます!(かわなはるのさんの記事、プロフィール)
方法① 友達とお互いの良いところを伝え合う
自分のことを客観的に分析するには、一人で振り返るだけでは気づきづらいことがあります。普段から一緒に制作したり共に過ごしたりしている人に、制作時のタイプやふるまいについて客観的な意見をもらいましょう!
雑談のなかでカジュアルにでも良いですし、ポートフォリオを見せあいながらお互いの特徴や良いところを伝え合うのも効果的です。「いつもグループワークの内容を綺麗にまとめてくれることが良いところだと思う!」など、近しい人だからこそわかる、素直で具体的な意見がもらえる良い機会になります。また聞くだけでなく相手の良いところを探し伝えることで、自分と比較して気づきを得ることもできるでしょう。
気軽に「ちょっとでもいいから自分の良いところを何個か教えて!」と、友達も巻き込んで実践してみましょう。
(→筆者・Fukutaもこの自己分析を実践しました。その記録を後述します!)
休憩しながら、お昼ご飯を食べながら......など気軽に話してみるといいかもしれません!
方法② 先生・教授に自身の適性を引き出してもらう
教授や先生に頼るのもおすすめです。プロの目線でモノを見ている教授の力を頼ることで、作品からあなた自身の就職先や職業のジャンルなどの適性を見極めてくれるはずです。
ポートフォリオや作品についてアドバイスをもらうなかで仕事に関するヒントをもらえる可能性も高いですし、自分から「△△系デザインの方向で就職したいのですが、おすすめの企業とかってありますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。自分の傾向に似た、過去の先輩の就職先なども教えてもらえるかも知れません。自分ではわからないような専門的な質問にも答えてもらえるでしょう。
授業だけで関わるのではなく就活に関することでも時間を作ってもらい、相談しながら自分のデザインを見直してみましょう。
自分の目指している業界においてより専門的な意見がもらえるチャンスです!
方法③ 日頃から自分について考える
作業をしている時、制作をしている時、散歩をしている時など......日頃から「自分ってどんな人だろう?」「行動に傾向はあるのかな」「人とどう関わりながらここまで生きてきただろう……」と、自分のことを考えてみましょう。いざ書き出し始めたときスムーズに分析できます。「自分ってこんな人なんです。」と固まっていると、就活で大切になってくる面接などでもハキハキと言い切ることができると思います。
少し空いた時間ができたら考えてみるのもいいかもしれません。
私は自分のことを考えるのが好きなので常に自分と向き合って生活しています!
方法④ 自分のやりたいことや目指していることを言語化する
#メーカー #企業 #B to B #UIデザイン......などのように自分のやりたいことや目指している内容を一度文字に起こしてみる方法です。
キーワードで言語化することで企業を検索しやすくなったり、自分の方向性が定まってきてデザインの質もさらに高まることにもつながると思います。
イメージを言葉にすることで人に相談する時にも楽に伝えやすくなるのでぜひ書き出してみましょう。
企業を見つける時、キーワードにしておくことで簡単に自分の希望に近い企業を検索できちゃいます!
実際に自己分析をやってみた!
紹介したおすすめ自己分析方法の中から「方法① お互いの友達と良いところを伝え合う」を実践してみました!
お昼ご飯の時間、それぞれの良いところについて1人ずつ順番に伝え合いました。
▼ 元々の私の情報
・学校でプロダクトデザイン、UI/UXデザインを勉強中
・UI/UXデザインに興味あり
・「メーカー、企業、UIデザイン」で進路を考えている
自己分析をする前の私は
1.「自分についてどう表現したらいいのか」
2.「自分はどんな人なのか」
3.「自分の向き不向き」
がわからない状態にありました。
なので今回はこの3つの観点を見つけ出す目的で友達と話していきました。
そして、このお互いのいいところを伝える会では次のことがわかりました。
▼ 友達からのフィードバック
・自分は「冷静に物事を判断できる」人らしい
・立体的なかたちにするよりかはビジュアル的にまとめ上げる方が向いている
・手で形を作ることよりも頭で考える方が得意そう
・「わたし」の世界観があるらしい(作品見たら私っぽいデザインとなるそう)
・レイアウトが綺麗、プレゼンも上手
自己分析を踏まえて、私は「自分の性格や意識がデザインのマインドにそのまま直結するんだな」と気づきました。また友人に話を聞くことで、デザインプロセスについても振り返ることができ、私のデザインの進め方に関する気づきも得ることができました。親しい人ならではの気付ける視点から自分を再発見できたなと思います。
この会を踏まえ、自己分析ページを再構成してみました!
自分についての言語化が少し進んだ気がします。
このようにポートフォリオに自分のデザインに対しての思いや意見を載せる時にも自己分析は欠かせません。
まとめ
今回は良いところだけを伝え合いましたが、個人的にはまだできていないところや自分に足りないところも言い合える機会があると良かったと思いました。
この記事で紹介した以外にも自己分析方法があるのでいろいろ試してみるともっと自分について知ることができると思います。そして自分を知ることで、将来やりたいことが明確になっていくでしょう。
お話ししてくださったかわなはるのさんも自己分析についての記事を公開しています。▼ぜひご覧ください!
(2024.7.31)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア