Webデザイナーの就職活動では、自分で作成したWebサイトのURLを求められることが多くあります。今回は、ポートフォリオサイトの必要性や、おすすめの作成サービスについてご紹介します。
編集・執筆 /YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO
フリーランスやWebデザイナーが活用している!
ポートフォリオサイトとは?
ポートフォリオサイトとは、自分の作品を紹介したWebサイトのことです。
Webデザイナーやイラストレーター、カメラマンなどフリーランスで仕事をするクリエイターは、ポートフォリオサイトから仕事の依頼を得ている場合も多いです。
SNSを使って作品を発表することもできますが、Webデザイナー志望の場合はポートフォリオサイトを作成した方が良いと言われています。ポートフォリオサイトではそのサイトに掲載された作品だけでなく、デザインやコーディングのスキルも測ることができるためです。また作品が時系列にしか並ばないSNSに比べ、ポートフォリオサイトでは自由に作品を分類し公開することができます。
中には、会社に勤めながらフリーランスを目指し、ポートフォリオサイトを活用していたら少しずつ仕事の依頼が増え、転職活動の期間をとらずともフリーランスに転向できたというクリエイターもいます。
上手に活用できれば、ポートフォリオサイトは年中無休で就職活動をしている自分の分身のような存在になるのです。
ポートフォリオサイトを就職活動で使いたい!
企業はどこを見ている?
新卒採用でも、Web業界の採用活動では募集の際に自身で作成したサイトURLを求められることがあります。Webデザイナー志望であれば、ぜひポートフォリオサイトを作りましょう。
もちろんプロ並みのクオリティのものは歓迎されますが、企業側は、自ら勉強していろんなことに試しているかなど、Webデザインに積極的に取り組んでいるか・経験を積めばプロ並みの仕事ができるかを重要視しているようです。そのため、触れたことがあるソフトや勉強中のものはプロフィール欄に記載しておくと良いようです。
また、こだわりのある趣味の話題など、選考中はどんな話が広がるかわかりません。ブログなどのリンクを貼っていると、企業側は学生の人柄についても見ることができます。
美大生におすすめ!ポートフォリオサイト作成サービス5選
無料で気軽にポートフォリオサイトを作成できるサービスをご紹介します。「サイト作成に興味はあるけれど、コーディングなどを勉強するのはこれから」という方は、ぜひこういったサービスで一度作ってみましょう。カスタマイズも簡単にできるので、コーディングを学びながら少しずつ自分のサイトをアレンジしてみてください。
●PORTFOLIOBOX
URL:http://www.portfoliobox.net/jp
簡単に登録できテンプレートも豊富な上、スタイルシートが全て編集可能です。htmlやcssの知識があれば、思い通りに書き換えることができます。有料版もありますが、作品販売機能や、SNSアカウントを一括登録し表示させる機能も無料で使うことができます。
●salon.io
URL:http://salon.io/
画像をドラッグ&ドロップでアップロードでき、自由な配置で、レスポンシブなレイアウト設定もできます。レイアウトに凝ったポートフォリオサイトを作りたい場合に最適です。登録の際にコーディングの知識は一切不要ですが、htmlとcssによるカスタマイズが可能です。
●Tumblr
URL:https://www.tumblr.com/
“オンラインのスクラップブック”とも言われる、画像や動画、Web上の記事などを引用し共有できるサービスです。登録するとまず自分のブログを持つことができるので、そこに作品をアップロードし公開できます。フォロー機能があり、多くのWebデザインに触れることができるため、デザインの参考作品を探すにも最適です。
●JAYPEG
URL:http://jypg.net/
TwitterやFacebookアカウントで登録し、簡単に始められる日本生まれのサービスです。デザイナー同士で評価するなどコミュニケーションが取れる機能が付いています。さまざまなテーマのデザインコンテストが定期的に開催されているようです。
● Strikingly
URL:https://www.strikingly.com/
シンプルな操作で、短時間でポートフォリオサイトを作成できます。動画を埋め込むこともできます。海外のサービスですが、日本語版もあるので利用しやすいです。有料版では、ドメインをカスタムしたり画像編集機能を使うことができます。
最後に
いかがでしたか?
サイトを作成してみると、「こんな配置にするには?」「こんな動きをつけるには?」など多くの疑問が生まれると思います。そんな時は、すぐにWeb上で検索してみましょう。Web上には多くの解決策が提示されており、疑問解決と同時にたくさんの新たな発見があるはずです。
多くの人に作品を見てもらえる機会となるポートフォリオサイトを、ぜひ活用してみましょう。
(2016.1.19)
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