専門分野の「媒体設計」を理解することは、デザインの仕事をするにあたってとても大事なことです。“今”デザイナーは何を求められているのか、「媒体設計」意識して、目的をしっかりと理解しましょう!編集・執筆 / AZUSA NIITSU, AYUPY GOTO
目次
- 1. 媒体設計の"設計"とは
- 2. 媒体設計の"媒体"とは
- 3. デザイナーの仕事からみる媒体設計
- 4. デザイナーは何で表現するのか?
- 5. 最後に
1. 媒体設計の"設計"とは
媒体設計の"設計"とは、デザインという意味です。デザインは、設計や意匠と日本語で訳されます。デザイナーは情報を設計することが仕事なのです。
2. 媒体設計の"媒体"とは
媒体という言葉を聞いたことありますか?
媒体とは:あるモノと他のモノの間に取り入って情報を伝える役割のこと
です。
媒体設計の"媒体"とは、デザインを使用し、あるモノの情報を他のモノに伝える役割をすることです。例えば、コンビニで商品を選ぶとき、たくさんの商品がある中、消費者は必ずパッケージを見て「良さそう」「美味しそう」と感じて商品を選びます。これは、パッケージデザインが「商品の良さ」を「消費者」伝える「媒体」の役割をしているのです。
このように情報をデザインすることが、「媒体設計」ということになります。
3. デザイナーの仕事からみる媒体設計
デザイナーの仕事と言われてすぐにイメージできるのは、テレビ、Web、雑誌、広告などではないでしょうか。これらの媒体を扱うデザイナーは、何の情報を伝える役割をしているのでしょうか。
どの業界のデザイナーも、ある情報を伝えるために様々なデザインを学んでいます。情報を載せるだけがデザイナーの仕事ではありません。デザインを勉強したデザイナーが情報設計をする必要性が必ずあります。
4. デザイナーは何で設計するのか?
デザインを勉強した人と勉強していない人では表現の仕方がどう違うのか。
例にポストカードを制作してみましょう。
どちらがデザイナーが制作したものなのか、すぐに分かりましたよね。
Aのポストカードがデザイナーが制作したものです。
このように載せている情報が同じでも、文字や画像の「大きさ」「配置の仕方」によって全く感じ方の違うポスターができてしまいます。
媒体設計は、文字、音声、画像、映像で、情報を設計します。デザイナーは、伝えなければならない情報をレイアウトの仕方により、より正確に表現することが仕事なのです。
5. 最後に
媒体設計とは、対象となるモノの情報を伝えるためにデザインをするという意味です。デザインの勉強をしている学生やデザイナーを目指している方は、テレビや広告などを見るとき、どのように媒体設計されているのかを調査しながら見ると勉強になります。また、作品を制作する際は、どうしたら自分の思いが伝わりやすくなるのかを、意識しながらチャレンジしてみてください。
(2016.1.30)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア