プロデザイナーは皆「モリサワフォント」を持っている?有料フォントを活用して自分の作品をプロレベルに近づけよう

デザインの印象を左右する要素の一つに、フォントがあります。数ある有料フォントのなかでも、「モリサワフォント」はプロのデザイナーも愛用しているとても有名なフォントです。今回は、モリサワフォントを買うと具体的にどのように表現の幅が広がるのかといったことに加え、学生のためのお得な購入方法もご紹介します。学生のうちにフォントを使い慣れておき、作品のクオリティをワンランクアップさせましょう!編集・執筆/AYUMI TSUDA , YOSHIKO INOUE

目次

  • 1.モリサワフォントって何?
  • 2.有料フォントで実現できる”ウェイトの表現”
  • 3.文字は「ナレーター」?明朝体の表情の違い
  • 4.特徴いろいろ!モリサワフォントの紹介
  • 6.学割で買える!モリサワフォントのお得な購入方法
  • 5.最後に

 

1.モリサワフォントって何?

株式会社モリサワが開発しているフォントのことです。2019年現在約1000種類の書体が開発されていて、デザイン業界において知らない人はいないと言っても過言ではないフォントメーカーです。
筆者(津田)は、大学でモリサワフォントについて講座を受ける機会があり、モリサワの方に直接お話を聞き、資料を読める機会がありました。
モリサワの書体には社内で開発・製造が行われる書体と、外部デザイナーを起用し協同制作する書体があります。新たなフォントを制作する時は、モリサワ社内のデザイナーそれぞれが試作品を作りコンセプトを煮詰めるところから始まります。1つのフォントが製品化するまでには、非常に長い時間がかかっています。文字の基礎となる骨格をデザインしたり、約3万通りの熟語を組んで位置や大きさ・濃度をチェックしたりするそうです。このように時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら制作されているため、モリサワフォントは質が高いフォントと言えます。

  

2.有料フォントで実現できる”ウェイトの表現”

「わざわざお金を払ってフォントを買わなくても、パソコンに元々入っているフォントで十分なのでは?」といった意見があるかもしれません。筆者(津田)もモリサワフォントを購入する前はそう思っていて、「本文はとりあえずこのフォント」というように、使い慣れたフォントを多用しがちでした。それによって似たような見た目の作品が増えてしまっていました。ですが、モリサワフォントを買ってみて、文字で文章の表現の幅を広げられることができると気がつきました。
 

 
 
有料フォントはフリーフォントに比べて文字のウエイト(太さ)の種類が豊富で、「リュウミン」という1種類のフォントの中にも最も細い「ライト(L)」から最も細い「ウルトラ(U)」まで6種類の太さがあります。文章の内容に合わせてウエイトを使い分けられるだけでなく、1つの誌面の中に1種類のフォントを文章の役割(見出し・リード文・本文・キャプションなど)に合わせてウエイトを使い分ければ、統一感のある誌面を作ることもできます。

下の画像は筆者が実際にレイアウトの授業課題で制作した作品です。見出しや文章を全てリュウミンで統一し、太さだけ変えて制作しました。

  

3.文字は「ナレーター」?明朝体の表情の違い

私たちが普段新聞や本などでよく目にする「明朝体」。一見全て同じように見えますが、明朝体にも種類が豊富にあり、それぞれ個性があります。文字の骨格や太さといったとても細かな違いですが、下の文章の例のように、そのわずかな違いで文章全体の印象は大きく変わってくるのです。
 
 

 
 
文字はいわゆる「ナレーション」の役割を持っています。同じ文章でも声色が違うと受ける印象が違いますよね。例えば画像の1番下のリュウミンは、縦長で細い形をしています。他の3つに比べると、繊細で透き通った女性の声をイメージしませんか?モリサワフォントに収録されている明朝体の書体数は約180種類ほど。さまざまな種類の明朝体を使ってみて、個性を見極める力をつけたいですね!
 

4.特徴いろいろ!モリサワフォントの紹介

すずむし

 

 
リズミカルで可愛さと優しさを兼ね備えたフォントです。ロゴやポスターの見出しといった、目立たせたいところに最適です。

 
 

A1明朝

 

 
線が交差する部分にインクが溜まったような表現が施されていて、やわらかな印象と自然な温かみを感じさせるフォントです。タイトルから本文まで幅広く活用することができます。
 
 

シネマレター

 

 
名前の通り映画の字幕のような、レトロ感のあるおしゃれなフォントです。可読性もあるため、見出しだけでなく本文にも使えます。
 
 

オーブ

 

 
手書き感を残したなめらかさが特徴の上品な中華風のフォントです。主張しすぎない、落ち着いた印象の見出しに最適です。
 

6.学割で買える!モリサワフォントのお得な購入方法

MORISAWA PASSPORTアカデミック版

 

【一般校用】
・お一人様1本
・4年間
22,000円(税抜)

【モリサワ認定校用】
・お一人様1本
・4年間
12,000円(税抜)

(2019年4月16日現在)
 
モリサワフォントは、学割で買うことができます。通常のモリサワパスポートは1年5万円程なのに対し、学割だと約2万円。とてもお得ですね!購入から4年間の利用なので、大学を卒業しても期限が切れるまでモリサワフォントが使い放題です。モリサワ認定校用のモリサワパスポートは、一般校よりも更に1万円お得に購入することができます。
 
「MORISAWA PASSPORT<アカデミック版>」詳細はこちら

5.最後に

フォントはその文章やタイトルを印象付けるための大切な要素です。持っているフォントが多ければ多いほど、さまざまな表現に対応できます。学生のうちから質の高いフォントに触れ、文字選びや扱いにこだわると良いでしょう。作品がより魅力的なものになりますし、将来デザイナーになった時にきっと役立つと思います。ぜひモリサワフォントを活用して、より多くのフォントに触れ合ってみてください。

 
 

(2019.5.20)
Ayumi Tsuda

著者紹介

津田愛悠美Ayumi Tsuda

武蔵野美術大学 デザイン情報学科所属。イラストやグラフィック、アクセサリーを中心に制作しています。音楽と映画とお笑いが好きです。
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