小さな舞台にこめられた芸術。ネイルアートの世界

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爪に化粧を施す、ネイルアート。女性の方であれば、マニキュアやネイルシールを一度は使ったことがあるのではないでしょうか?ネイルアートを手がける職業は「ネイルアーティスト」と呼ばれ、近年、ネイルアーティストとして活躍することを目指すクリエイターが増えてきました。
簡単なものであればセルフでも手軽に施すことができるネイルアートですが、ただおしゃれという枠に収まらず、爪という限定された小さな舞台の上での表現幅は無限大です。
そこで今回は、そんなネイルアートの世界について考えていきたいと思います。
編集・執筆 /YAMADA, AYUPY GOTO

そもそも「ネイルアート」とは?

ネイルアートとは、その名の通り爪に装飾を施すことです。色をつけたり、パーツをつけたり、絵を描いたり……。様々な技法を駆使して爪に美しいアートを表現しています。現代においてネイルは女性の嗜みでもあり、化粧や染髪と同じ感覚で身近にあるものです。
それだけ普及率の高いものであるからこそ、ネイルアートのプロであるネイルアーティスト(ネイリスト)の仕事は、独創性やクオリティの高さ、要望されたイメージをより魅力的、かつ正確に具現化する力が求められます。また、ネイルアートの人気と共にネイリストの人口も増えたため、市場全体は大きくなってきました。

ネイル技法のいろいろ

ではネイルアートには実際どのような技法があるのか、代表的な技法を簡単にピックアップしてみたいと思います。

ポリッシュ

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よくセルフで使われており、一般的に普及しているもの。マニキュアと言われればこれを想像する人が多いのではないでしょうか。
最近はカラーやテクスチャーのバリエーションも増え、人気が増してます。
利点は安価ですぐに手に入り、オフもリムーバー(除光液)を使用すれば簡単に落ちることです。その反面、速乾性、耐久性がないため、すぐにヨレたりはがれたりする欠点があります。繊細なアートには不向きです。

スカルプチュア

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自爪の長さをアクリルを使用して長くしたり先端を変型をさせます。本来は爪が弱くて伸ばせない人や、爪に疾患がある人に向けた医療用でしたが、ネイルアートをより楽しむために取り入れられました。

ジェルネイル

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ジェル状の樹脂をUVを使って硬化させる方法。強度と色の透明度、デザインの自由度がかなり高いです。サロンでクオリティの高いネイルアートを施術してもらう際は、大体がジェルネイルではないでしょうか。使い方次第で見え方も大きく変わります。

★アクリル絵の具でアートを施すことも
アート部分をアクリル絵の具を使用することで、こだわりの色や細かいニュアンスでの表現が出来る場合もあります。
ジェルネイルと併用すれば、強度も仕上がりもより良いものが望めるのではないでしょうか。

3Dネイル

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専用のアクリル剤を使用して立体的に仕上げることが出来ます。初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、要領を得ればできないこともありません。しかし、強烈な匂いを発したり皮膚に付着すると荒れる場合もあるようなので、扱いには注意が必要です。

変わったネイル

・カメレオンカラー
なんと、温度の変化で色が変わるのです。デザインに加え色の変化が入ることでさらに表情が増え、これまで以上に色んなタイプのネイル展開が期待できますね。

・クロムパウダー
最近流行し出した、ミラーのような輝きを表現できるパウダー。今までに無い新たな質感、そしてジェルネイルをする環境さえあればだれでも手軽に出来るところが魅力です。

大まかに紹介しましたが、こういった技法を組み合わせ自由な表現でネイルアートを施していきます。

センスと世界観が光る!ネイルアーティストの素敵な作品たち

対お客さんにネイルアートする場合は、希望されるテーマ、イメージ要望を受け入れつつ、自分にしか出来ないような、世界観を持つ作品へ仕上げていくスキルとセンスが必要です。
ということで、オリジナリティのある大人気のネイルアーティストを何名かご紹介したいと思います。

KAIさん(PinkRoseWindow)

美大出身のヘア&メイクアップアーティスト/ネイルアーティスト。現在、原宿のネイルサロン「PinkRoseWindow」を運営しています。
東京造形大学卒業後、Amazing School JURにて特殊メイク・特殊造形を学び、現在の仕事にたどりついたそうです。ファンタジックで少し毒のある世界観がとても魅力的。ピンクやパープル、パステルカラーやメタリックを組み合わせたネイルアート作品が多いです。ご本人のポテンシャルを最大限に生かして様々な作品を生み出しています。“らしさ”というものが作品に共通して現れているところに個性を感じます。

KAI32さん(@kai32)が投稿した写真

 

KAI32さん(@kai32)が投稿した写真


 

KAI32さん(@kai32)が投稿した写真


 

ファンファンさん(Colors nail)

有名人が多く通う「COLORS NAIL」のトップネイルアーティストです。18歳まで海外で生活して、数カ国でホームステイ経験があります。様々な文化に触れたことで独自のセンスを身につけたそう。
エキゾチックな雰囲気で細部まで意識された高い描写力に圧巻。
天然石風のデザインがとても美しく、質感の表現に魅了されます。

 


 

 
 

鹿田 愛美さん(mananails)

完全紹介制のネイルサロン「mananails」のトップネイルアーティストです。オリジナルのアートブラシを製作・販売したり、セミナーを開催したりしています。オリエンタルなモチーフとキャラクターとの融合でオリジナリティ溢れる作品が多数。
ポップなものからクールなものまで、繊細なアートと共に美しいデザインが魅力的です。
こちらのネイルは水を閉じ込めた“アクアリウムネイル”というものも取り入れられています。デザインと相まって涼し気で遊び心がありますね。

mananails?さん(@mananails)が投稿した写真

 

mananails?さん(@mananails)が投稿した写真

 

mananails?さん(@mananails)が投稿した写真


 

金子渚さん(DISCO nail)

世界各国のファッショニスタが訪れるネイルサロン「DISCO nail」のトップネイルアーティスト。VOUGEをはじめとしたハイファッションを扱うメディアやイベントで紹介されています。
独創的で美しい世界観。不思議な色合いに引き込まれます。絵画のようなアーティステックな作品の数々。ランダムな形と混色で唯一無二のネイルアートに特別感を感じます。まるで爪が宝石になったよう。いつまでも眺めていたい気持ちになります。


 

 

 

ハイクオリティな作品の数々。それぞれの方のインスタにはこの他にも素敵な作品が沢山上がっているので、是非チェックしてみてください!より世界観を感じることができます。

さいごに

ネイルはただのオシャレの一環ではなく、芸術の域に達していると感じます。
限られた小さな舞台の上で、どれだけ存在感と魅力を発揮できるのか。指先に宿った高度な芸術はその人そのものの魅力も、作品としての魅力も上げてくれます。生きるアートですね。

ご紹介した作品以外にも、ネイルのデザインは様々なジャンルに富んでいます。
興味があれば、自分好みの作品を是非見つけてみて下さい!

(2016.12.21)
Yamada Miyu

著者紹介

山田実優Yamada Miyu

武蔵野美術大学でグラフィックデザインやパッケージデザイン、ブランディングデザインを主に勉強しています。 舞台鑑賞や洋服巡りが好きです。
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