普段から作品データを整理しよう。ポーフォリオ作りに役立つサービス5選

「ポートフォリオを作ろう!」……となったとき、まず必要になるのが作品データです。どれだけポートフォリオを綺麗にデザインできても、載せる作品がないのでは始まりませんよね。とはいえ、「以前つくった作品のデータがどこにいったか分からない!」と言って慌ててしまう美大生、よく見かけます。
今回は、そんな風にならないように、日頃から作品データを管理できるお役立ちサービスを5つご紹介いたします!
編集・執筆 /RINA SAITO, AYUPY GOTO

●始めに、
ポートフォリオ作りの流れを確認しよう

ポートフォリオの完成まで

①掲載する作品を選ぶ
     ↓
②ポートフォリオのテーマやレイアウトを決める
     ↓
③実際に作成、編集する
     ↓
④いろんな人に見せて、微調整する


ざっくりと作成過程を見てみると、まずポートフォリオに載せる作品を選ぶために作品を整理しなければいけないことが判明しました。
この作品の整理、いざポートフォリオを作ろうというときに行なうと、思いのほか時間がかかってしまいます……。日頃から整理しておくと、こんなメリットがあります。

日頃から作品整理をしておくメリット

◎自身の作品を一覧で確認できる(クオリティ、作品数など)
◎データ化しておくと、人に見せたり送ったりしやすい
◎アナログ作品の写真撮影が習慣になる


就職活動の際は、企業の方からのポートフォリオ添削の際「作風に偏りがある」という指摘をもらうことがよくあります。
自身の作品が一覧で確認できる状況になっていると、定期的に自分の作品を俯瞰でき、自分の得意なテイストや表現の”クセ”のようなものを見つけやすくなると思います。すると、どんな作品をつくり足せば良いか考えやすくなるでしょう。
普段から作品整理をきちんとしておくと、ポートフォリオを作る際にとても役立つのです。

USBメモリに管理しておくこともできますが、この後紹介するのはWEBサービス。WEB上であれば、たくさん保存できますし、いろんなデバイスでアクセスが可能です。

●写真・データを管理できるサービス5選

WEB上にデータをアップロードし、様々なデバイスからダウンロードできるサービスは、“オンラインファイルストレージ”や“クラウドストレージサービス”などと言われています。ここからは、写真・データを管理するのに便利なサービスを5つご紹介いたします。

Google ドライブ

「Google ドライブ」は、Googleが運営するクラウドサービスです。Gmailと連携しており、アンケートやスライド、ワードのように文書を作成できる機能もあります。アップロードした画像をフォルダ分けすることもでき、その中で文書作成もできるため、画像に付随したテキストを保存したいときに便利です。他のPCやスマホ、タブレットからもデータをアップロード・ダウンロードできます。既にGoogleアカウントを持っている人、初めてクラウドサービスを使う人に特にオススメです。

googleドライブの特徴

□googleアカウントが必要
□15GBまで無料
□保存期間:無期限

「Google ドライブ」の詳細を見る

Google フォト


 
「Google フォト」は、Googleが運営する写真・動画に特化したクラウドサービスです。自動アップロード設定にすれば、常に写真をバックアップしてくれるという優れもの。筆者も、気づいたら画像データが8000枚を超え、スマホの容量を圧迫している……という状況から救われました!撮った日付ごとなどの分類が自動でされるため、後から探す時も便利です。写真撮影したデータをスマホで保存している人に特にオススメです。

Google フォトの特徴

□Googleアカウントが必要
□無料で容量制限なし(写真:1600万画素、動画:1080pまで)
□保存期間:無期限

「Google フォト」の詳細を見る

Lightroom CC


 
「Lightroom CC」は、Adobeが運営する写真整理、編集ソフトです。クラウドサービスは、Lightroom CCの機能の中の一つなので、クラウドサービスだけを使いたい場合でもソフトのライセンスの購入が必要になります。一眼レフで取った写真をそのまま取り込んだり、パソコン上の画像、ファイルをアップロードしたりすることができます。画像が圧縮されないのが特徴で、Photoshopがなくとも基本的な編集作業ができます。

Lightroom CCの特徴

□Lightroom CCの購入が必要
□Lightroom CCで使えるクラウドストレージは1TB
□保存期間:ライセンスを保持している間

「Lightroom CC」の詳細を見る

Amazon Drive


 
「Amazon Drive」は、Amazonが運営するクラウドサービスです。Amazonに登録することで使うことができます。Amazon Prime会員の人は、写真のみ容量が無制限になります。Google フォトとは異なり、写真は大きい容量でも圧縮されないので、後から編集する際も便利です。

Amazon Driveの特徴

□写真容量制限なし(Amazon Prime会員のみ、動画・ファイルは5GBまで)
□5GBまで無料
□保存期間:無期限

「Amazon Drive」の詳細を見る

box


 
「box」は、box社が運営するクラウドサービスです。会員登録をすることで利用することができます。AmazonやGoogleは有名ですが、他に利用できるサービスも実は多いんです。特に「box」は無料で10GBまで使うことができるので、googleドライブを使っていたけど容量が満杯になってきた……。という人にオススメのサービスです。学校の課題はGoogleドライブ、自主制作は「box」という風に分けて使ってもいいかもしれませんね。

boxの特徴

□10GBまで無料
□保存期間:無期限

「box」の詳細を見る

●最後に

作品データをすべてPCに保存すると、PCの動作も遅くなってしまいますし、最悪の場合PCが壊れたらデータもパア……なんてことが起こり得ます。WEB上に作品データをアップロードしておけば、PCが壊れた時にも別のデバイスからアクセスできるため、最悪の事態は回避できます!
クリエイターにとって命の次に大事と言っても過言ではない(!?)作品。WEBサービスやUSBなど、二重三重に保存をすることをオススメします。

日頃から作品のデータを美しく管理して、ポートフォリオ作りを効率よく進めましょう!
 

(2018.10.15)

著者

齊藤梨奈

多摩美術大学 絵画学科 油画専攻を2019年3月に卒業。 古着屋、雑貨店巡り、服やアクセサリー作りをするのが好きです。

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