【地域×デザイン】あなたのデザインが今求められている!?地域課題に対してデザインで何が出来るのか

地域

大学や専門学校、独学等で勉強したデザインスキルを、どこかで発揮してみたい!今の自分がどれだけできるのか挑戦してみたい!……そのように思ったことはありませんか。いま全国各地で、さまざまな課題に対して、デザインの力が求められていることをご存知でしょうか?地域とデザインが関わることで何ができるのか。ぜひこちらの記事で知っていただけたらと思います。
編集・執筆 / AZUSA NIITSU, AYUPY GOTO

目次

  • 1.地域をデザイン?
  • 2.創造的思考とは
  • 3.どんなデザインができるのか
  • 4.地域はどうやって関わる?
  • 5.まとめ

1.地域をデザイン?

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「地域をデザインする。」とは、一体どのようなことができるのでしょうか?
どこの地域もそれぞれ課題を抱えており、その内容は「魅力を発信する」「観光客を増やそう」「歴史や伝統文化を残す、伝える」など様々です。ですが、このような課題を抱えたまま進めずにいる地域はデザインを専門の力を持っておらず、上手く形にして表現できないことが多いです。そのような課題をデザインの力で解決する、創造的思考で視野を広げてあげることが私達デザイナーのできることなのです。

2.創造的思考とは

私達のできる「創造的思考」とは、型にはまらない、斬新なアイディアを出すことです。すでにある方法や既存の考えにとらわれず、視点を変え、新しいアイディアを見つけ出す。これがデザインを専門にしている私達の特技なのです。その創造的思考を理解し自分の力にするには、創造的思考がどうのようなメカニズムで働くかを知っておく必要があります。

準備期
まず、創造しようという意欲を持ち、必要な情報を集めたり技術を備えたりして、問題解決に熱中する。

あたため期
いったん問題から離れ、一見問題とは無関係なことをしながら、考えが熟して自然に出て来るのを持つ。

ひらめき期
突然、創造的な問題解決法がひらめく。しかも、その考えは強い確信を伴う。

検証期
ひらめいた考えを吟味し、これが正しいことを検証する。

こうした知識があれば、現在自分がどの段階にあるのかを知り、意識的に次の段階に進むことができます。

3.どのようなデザインができるのか

実際に地域とデザインが関わることでどんなことができるのか、今までの実例を元に様々なデザインを紹介します。

1、プロジェクションマッピング

地域×デザインで近年定番となってきているのが「プロジェクションマッピング」です。立体物の面をスクリーンとして映像を投影する技法で、パフォーマンスイベントアート・広告アートと呼ばれています。映像のスクリーンとなる立体物は、ビルのような建築物の巨大なものから、靴のような小さなものまで様々です。近年ではテレビなどでも話題になることが多いため、プロジェクションマッピングを行うことで人を引き寄せる効果があります。

2、地域キャラクター

どの地域にも共通する1番の課題は、「町の顔」を強くすることです。そこでキャラクターを使った印象づけを行う地域が増えています。キャラクターには様々なタイプがあり、ぬいぐるみのような可愛らしい「ゆるキャラ」であったり、若者が興味を持ちそうな「アニメキャラクター」だったりと、ターゲットによってキャラクターのタイプを作り分けます。最近ですと、船橋市の「ふなっしー」が人気を呼び、全国から注目を集めました。

3、アートワークショップ

アートやデザインの体験ができるイベントです。「モノを作る」ということは誰もが楽しめる「遊び」です。親子や、学生、大人であってもアートを体験することは楽しいものです。なのでターゲットは絞られず、沢山の人に楽しんでもらえます。また、アートの中でも地域の伝統工芸を体験するイベントを行えば、次世代育成や地域活性にも繋がります。

4、地域ならではの商品開発

その地域にしかないモノで商品開発を行えば、全国へと展開していくことで地域の魅力を発信することが可能です。

このように映像、キャラクターデザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、Webデザイン、空間デザイン……など、地域のために出来るデザインは限りなくあります。

4.地域とどうやって関わる?

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まずは、その地域をとことん知り尽くしましょう。何も情報を知らないまま、デザインすることはできません。地域の歴史や、魅力を理解していくことで、課題が見えてきます。そこから自分のデザインで、その地域課題をどう解決していけるのかを考え、アイデアを提案していきましょう。提案する内容は、自分のやりたいことだけに絞らず、「地域のため」に行うことを忘れずに企画にしていきましょう。地域と関わるためには、一方的に提案するだけでなく信頼を得られるような関係づくりをしていくことが大切です。

5.まとめ

このように地域と関わり活動の幅を広げることによって、今まで見えてこなかった自分の足りない能力にも気づくこともできます。また就職活動では、その地域にいたからこそできた活動というのは、自己アピールをする際に熱く語れるエピソードとなります。ぜひ、自分のいる地域でどのようなデザインが求められているのかリサーチして、地域とデザインの関わりに挑戦してみてください!

(2016.3.22)

著者

新津梓

金沢学院大学 美術文化学部 メディアデザイン学科 所属。普段は地域連携の活動を主にやっています。プレゼンテーションが得意です。最近は伝統工芸品の作品を観ることにハマってます。

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