街に出ると看板やお店のロゴなど、様々な場所にデザインされたものがあることが分かります。その中でも、特に最近注目を集めているのが有名デザイナーがプロデュースしたお店です。デザイナーの方が手掛けたお店は、デザインの良さを生かしてその空間自体を魅力的に見せるための工夫が詰まっています。今回は、そんなこだわりのつまった有名デザイナープロデュースのお店の魅力をご紹介したいと思います。編集・執筆 /SHIGEMATSU, AYUPY GOTO
街中で出会えるデザイナープロデュースのお店
いつも何気なく見ているお店の中にも、デザイナーの方がプロデュースしているお店があるということを知っていますか?食べ物・空間・パッケージ・ロゴ・配色……デザイン性が高く、お洒落で写真映えする空間が話題を呼んでいます。SNSが世に広まったことにより、フォトジェニックな場所が注目されている理由の一つとして考えられています。そのため、デザインに関心のない方が足を運ぶきっかけにもなっているようです。空間を魅力的に魅せるデザインに注目してみると、演出方法や、ブランディングの方法など勉強になることがたくさんあるので、デザインを考える際に参考にするのもいいかもしれません。
細部まで、こだわりの詰まったデザイン
一番の特徴は、美しいデザインでお店全体が構成されていることです。ロゴや看板はもちろん、使われている食器やインテリア、ショップバッグの細部まで、こだわりが詰まっています。デザイン性の高さを重要視して、店全体をトータルプロデュースしていると考えられます。ロゴ一つにしても、文字の間隔や使われている色や形など、注目して見てみると面白いですよ。お店によってコンセプトやテイストも違うので、そのお店ならではの雰囲気を味わうことができます。気になった方は、是非実際に足を運んでみてほしいです。
有名デザイナーがプロデュースしたお店紹介
パンとエスプレッソと
こちらは、グラフィックデザイナーの菊地敦己さんがデザインプロデュースしたお店です。ユニークな名前にも注目です。名前の通り、美味しいパンとコーヒーを楽しむことができます。白を基調とした落ち着いた空間で、ゆったりとした時間を過ごしたい時にオススメです。また、持ち帰り専用の袋もデザインが統一されていて、持っているだけで気分が上がります。ストライプの持ち手がアクセントになっています。
<引用 | http://www.bake-jp.com/magazine/wp-content/uploads/2016/02/pan.png >
フツウニフルウツ
こちらは先ほど紹介した「パンとエスプレッソと」が手がけているフルーツサンド専門店です。店の外観にはたくさんの文字と模様が描かれていて、少しレトロでポップな雰囲気。シンプルで美しい形から作られているロゴは、よく見てみるとフルーツをイメージした色が入っていてとても可愛いです。売られているフルーツサンドはとてもボリュームがあって人気が高く、売り切れてしまうこともあるそうです。店の前でフルーツサンドと一緒に写真を撮ると、写真映えすること間違いなしです。
2-5 Café
日本を代表するファッションデザイナー&音楽プロデューサーでもあるNIGOさんが手掛けているカフェです。入り口に描かれた、一際目を惹く女性のイラストが、カフェの目印です。外装とは一味違う店内のインテリアは、木を使った落ち着いた雰囲気に統一されています。真っ直ぐな線と、丸い椅子のバランスが絶妙で、スタイリッシュな空間はかっこいいです。店の外にあるネオンがアーティストのPVにも使われていてフォトジェニックなため、この場所で写真を撮る人も多いようです。
Bird 代官山
インテリアデザイナーの鈴木一史さんが手掛ている、サンドウィッチと本を楽しむことができるお店です。店内に足を踏み入れた瞬間、開放的な空間が広がっており、机の上だけではなく芝生の上でも食事を楽しむことができるので、室内にいてもピクニックをしているような気分を味わえます。様々なジャンルの方とのコラボして作られているアート作品を見ることもできるので、隅々までチェックしてみると面白いかもしれません。
TRITON CAFE
こちらはアートディレクターの松岡 賢太郎さんが手掛けている神戸にあるカフェです。落ち着いたアンティークのインテリアで統一されている店内は、どこを切り取ってもお洒落な写真が撮れます。カフェにはイベントスペースやギャラリースペースも併設されているのも特徴の一つで、キャンドルを作るワークショップも行われていることもあり、イベントも盛りだくさんで素敵な時間を過ごす事ができます。
最後に
プロのデザイナーの方がプロデュースしたお店に実際に足を運ぶことで、デザインやブランディングの参考になると思います。空間を楽しむだけでなく、どんなコンセプトで作られているのか、という所にも是非注目してみてください。
(2017.5.26)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア