普段私たちが何気なく見ている景色の中に、"タイポグラフィ"が溢多く存在しています。気になったタイポグラフィの文字の形状や間隔、デザインをよく見てみることで、文字の魅力を再発見することができます。今回は、街で見かけるレトロでポップなタイポグラフィの魅力についてご紹介します。編集・執筆 / SHIGEMATSU, AYUPY GOTO
レトロでポップなタイポグラフィの魅力とは?
<引用 | http://noramoji.jp>
レトロでポップなタイポグラフィには、たくさんの魅力が詰まっています。デフォルトのかっちりとした文字とは一味違う、こすれたり、曲線で遊んでいたり、古き良き魅力が味わえます。店の看板やポスター、道路に書かれている標識など……様々な場所で見かけることができます。
普段はあまり意識しておらず、気付けていない方もいらっしゃると思いますが、私たちの身の回りには素敵なタイポグラフィが多く存在しています。デザイナーの方で、街中で見つけて気になったタイポグラフィを写真に撮って記録している人も多いんだとか。
実際にどのようなデザインがあるのか、いくつかご紹介したいと思います。
sapphirina_copepodさん
シンプルなデザインに、爽やかなマリンカラーがプラスされています。
i.k.s.chadqiさん
道路標識、色は落ち着いた水色が使われており、乗り物が通るたびに掠れていく様子は時の流れを感じられて良いですね。
shimeji_dxさん
喫茶店の看板です。英語と日本語を合わせて使っています。間やタイポグラフィのバランスがとても素敵です。
quppopさん
手書きならではの、自然な書き文字をアレンジしたタイポグラフィ。文字の一部分がハートになっている点など、遊び心を感じます。
レトロなタイポグラフィを見つけるには!?
レトロなタイポグラフィは昔から長く続く飲食店や、商店街、喫茶店などに多く見られます。ポップなタイポグラフィは雑貨屋さんやレストランなどで見ることができます。よく行く場所をよくみてみると、こだわりと遊び心が溢れたタイポグラフィがあるかもしれません。タイポグラフィを探しながら街を散歩すると、きっと新しい発見に繋がるでしょう。
タイポグラフィを街で探してみよう!
文字の魅力をもっと知るために、実際に街に出かけてタイポグラフィを探してみると楽しいですよ!カメラやスマートフォンなどを持っていくと、気になったものを記録できるのでオススメです。
筆者も街に出かけた時に、気になったタイポグラフィをカメラで撮影してみました。
▲上記の3枚は私が街中で見つけたタイポグラフィ
ファンシーでラブリーな文字が好きなので、そういったタイポグラフィを中心に集めてみました。
このように、集めたものを記録してよく見てみることで、自分の好きなタイポグラフィやデザインの傾向を知ることができます。
資料として集めておくことで、デザインを考える上での参考になることもきっとあるはずです。ぜひ、皆さんも気になったタイポグラフィを収集して、自分のデザインに生かしてみてください。
そして最後に、街に溢れるタイポグラフィを探すきっかけ作りになる面白いプロジェクトを見つけたので、ご紹介します。
のらもじ発見プロジェクト
「のらもじ発見プロジェクト」とは、古くからある街並みの個性に溢れた文字を、多くの人に知ってもらおう!というプロジェクトです。
データ化された文字にはない魅力を持っている、古くから大切にされてきたタイポグラフィ。そのデザインの魅力を発信し、ネットにアップして後世に伝えていこう!という取り組みを行っています。
<引用 | http://gigazine.net/news/20131202-noramoji/>
「#noramoji」というハッシュタグで検索すると、いろんな人が街で見つけたタイポグラフィを見ることができます。公式サイトにもまとめられているので、気になった方は是非見てみてください。
最後に
一つ一つの文字にはそれぞれ個性が溢れており、見れば見るほど新しい発見があると思います。曲線を生かしたものだったり、直線で角ばったものだったり……。表情の違いを見るだけでも勉強になる部分がたくさんあります。
タイポグラフィについて学ぶことで、文字の魅力を改めて知ることができるのではないでしょうか。街に出て気になったタイポグラフィを見つけた際は、文字の作りや配色などに是非注目してみてくださいね。
(2017.7.19)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア