個展・グループ展を企画しよう!作品を発表してチャンスをゲット

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個展・グループ展を開いてみたいけど、どうやって開催すればいいんだろう?費用は?場所は?そんな疑問を解決したい方向けに、今回は「個展・グループ展の開き方」についてご紹介します。展示を積極的に開くということは、いろいろな面でとても良い経験になると思います。個展をする自信がない……という方は、まずは友達と一緒にグループ展に挑戦してみてはいかがでしょうか。展覧会での思わぬ出会いが、次に繋がるかもしれませんよ!
編集・執筆 / SHIGEMATSU, AYUPY GOTO

個展・グループ展を開いてみよう

個展やグループ展を開いてみたい、と思ったらどんな順序で展示に向けて進めていけば良いのでしょうか?一緒に確認してきましょう!

●展示の順序

▷企画
まずはじめに、どんな展示にするかを決めます。展覧会情報などを見ていただくとわかるかと思いますが、テーマを決めて開催する場合が多いです。特にグループ展は、テーマがあったほうがまとまりがあり、見に来た方にも内容や作品が伝わりやすいので、決めておくことをオススメします。
▷展示の形態を決める
……個展にするか、グループ展にするかを決めます。
 ・個展 〜 個人で行う展示のこと。
 ・グループ展〜 複数人で行う展示のこと。
▷場所決め
……展示を行う場所を決めます。
▷案内をする
……展示をより多くの人に知ってもらうため、DMを制作して配布したり、ホームページ・SNSなどを使って宣伝したりします。
▷搬入・展示
……作品をギャラリーに搬入し、展示をします。

企画や場所決めをしている間に展示する作品も同時進行で進めなければなりません。なので、企画進行を担当する人は少し大変ですが、展示に向けて余裕を持ちつつ早めに準備していくことが重要です。


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場所選び

展示を開催するにあたって、場所選びはかなり重要です。アート業界で活躍している方が見にきたり、作品を購入してくれる可能性の高いアートコレクターが見にきたり、場所によって展示の注目度も左右されてきます。また、無料でスペースを提供しているところ、有料でスペースを提供しているところがあるので、しっかりと場所を選別し、予算に合わせた展示場所を調べることが重要です。ギャラリーの種類も用途によって違うようなのでご紹介します。

●展示できるスペースの種類

▷レンタルギャラリー
期間を決めて場所を貸りるギャラリーのことです。こちらは誰でも申し込めばギャラリーを借りることができます。喫茶店の一角から本格的なギャラリーまで、さまざまな種類があります。ギャラリーにもよりますが最短1日から借りられます。
▷コマーシャルギャラリー(企画ギャラリー)
アーティスト向けのギャラリーです。展示する作品を販売するという目的で、作家さんと契約しているギャラリーのことを指します。
▷カフェのアートスペース
カフェの壁面などを利用して作品を展示できるスペースです。展示場所を表向きに募集しているスペースは少ないため、カフェで展示している様子を見かけたらカフェのオーナーさんに声をかけて相談してみましょう。場所によっては無料でスペースを提供しています。
▷学校のスペース
学校のスペースを利用して展示する方法です。学校によって利用方法が異なります。
▷商業施設の催事場
デパートなど商業施設の展示スペースです。買い物を目的としたお客さんが多くいるので、作品を買ってもらえる可能性も高く、普段アートに触れていない人に作品が見られることが多いと思います。商業施設での展示はスペース担当者の方が企画し、その企画展に招待されて展示することが多いと思います。展示活動を積み重ねているアーティスト・クリエイターに声がかかることが多いです。

主に利用するのは、レンタルギャラリー、カフェのスペース、学校のスペースだと思います。ギャラリーを選ぶ際は、実際に現地へ行って検討することをオススメします。駅からの近さや周辺の環境などを知っておくと、場所を案内する際に便利だからです。そして、一番重要なのはギャラリーの内面です。やはり広さや雰囲気は図面で見ただけでは分からない部分も多いと思います。広いと思っていたスペースが実は意外と狭く、当日いざ搬入となった時に展示スペースが少なく、困ってしまう可能性もあるので、ギャラリーの場所選びは入念に行いましょう。作品の雰囲気に合わせてギャラリーを選ぶのも良いと思います。人気のギャラリーは早い段階で予約が埋まっている可能性が高いので注意が必要です。

準備期間までにやっておくべきこと

準備期間中に作品を作ることはもちろんですが、展示がいつどこで行われるのかを宣伝をしなくてはいけません。より多くの人に展示を見に来ていただくには宣伝は必須業務です。
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●宣伝方法

▷DM
展示の日時、場所をしっかり明記しましょう。DMを印刷会社に入稿する場合は納期に気をつけましょう。
▷SNS
SNSは1つのみならず、いろんな媒体で宣伝しましょう。twitter、instagram、Facebookなど多くの人が利用しているものを活用すると宣伝の効果が高まります。
▷ホームページ
ギャラリーの公式ホームページへ情報を掲載してもらいましょう!コンセプトや作家紹介など、より詳しい情報を掲載することができて便利です。また、余裕があれば展示専用のかっこいいホームページを立ち上げると話題性や注目度が高まります!
▷アート情報メディア
アート情報やイベント情報を掲載しているメディア(雑誌やWebメディア)があるので、問い合わせフォームや電話から連絡してもらいましょう。メディアによりますが、毎日たくさんのアートファンが展示情報を求めているので、企画した展示をより多くの人に知ってもらえる機会になります。

まずはDM(ダイレクトメール)を制作し、展示するギャラリーに置いたり、知り合いの人に配ったりしましょう。また、最近では主にSNSを活用して宣伝する人が増えてきています。印刷物よりも情報が拡散する可能性が高いため、SNSの投稿を見て展示に興味を持って足を運んでくれる人が増えているようです。SNSを上手く活用するのも一つの手だと思います。多くの人に来てもらえるように頑張って宣伝しましょう。

展示を開催するメリット

展示を開催するにあたって、メリットはたくさんあります。まずは、たくさんの人に自分の作品を見てもらえることです。自分の作品を客観視することができ、作品についての見に来た人から意見・乾燥をもらえるので、とても勉強になります。作品を通して同じ系統の作家さん同士で意気投合して、また新たな展示を開催することもあるようです。そこからまた新しいつながりが生まれることもあります。
また、作品をアートコレクターの人に買ってもらえる可能性もあります。値段を記載しておくか、聞かれたときに答えられるように準備しておきましょう。作ったものが売れることによって、アーティストとしての第一歩にも繋がります。

最後に

展示をすることによって、自分の作品に興味を持ってもらったり、意見をもらったり、学校以外の繋がりができたり、そういった経験は学校の課題制作だけでは得ることができません。外に向けて発信することは、今後クリエイターと活動する上で大きな自信につながります。まだ展示をやったことのない人は今回の記事を参考に、是非、挑戦してみてください!学生の方は、長期休暇などたくさん時間のあるタイミングで利用すると良いでしょう。自分の作品を多くの人に知ってもらえるチャンスです。積極的にチャレンジしてみてください。

(2016.5.2)

著者

重松芙史香

女子美術大学デザイン・工芸学科のヴィジュアルデザイン専攻に所属しています。かわいい小物や雑貨を集めるのが趣味です♬

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