美術やデザインを学ぶ人の中には、アクセサリーや雑貨をつくることが好きな人が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、最近注目を集めている「ハンドメイドグッズ販売サービスの活用術」をご紹介します。
普段からアクセサリーや雑貨を手作りしているけれどサービスを利用したことはないという方や、登録したもののなかなか活用出来ていないとお悩みの方は必見です!
編集・執筆 /YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO
目次
- 1. 最近流行りの「ハンドメイドグッズの販売サービス」とは
- 2. 学生におすすめしたいサービス5選
- -minne
- -Creema
- -SUZURI
- -BOOTH
- -BASE
- 3. 学生ユーザーに聞く!売り上げをあげるためにしていることは?
- 4. 最後に
1.最近流行りの「ハンドメイドグッズの販売サービス」とは
近年、ハンドメイドグッズを手軽に販売できるネットショップサービスや、オリジナルグッズを手軽に作成できるサービスが多く登場しています。
作家本人が運営する販売ページで直接購入できることから、一点モノの商品との出会いを楽しむ人が多くいるようです。また、場所や所属に関係なく始めることができ、作品や宣伝の工夫次第で閲覧数やファンの数が変動します。誰にでも人気クリエイターになれるチャンスがあり、学生を含む多くのユーザーが個性豊かな作品を販売しています。
個人のオリジナル作品を気軽に販売・購入できるようになったECサイト(インターネット上で商品を販売するウェブサイト)業界は、ますます盛り上がりを見せているのです。
2. 学生におすすめしたいサービス5選
ハンドメイドの販売サービスに興味を持った方は、いろんな種類があるのでまずは見比べながら、自分の作風や活動スタイルに合うサービスを探してみてはいかがでしょうか。購入者目線でサービスを見ると、販売者となった時に効果的な販売の仕方ができるでしょう。
数多く存在するサービスの中から、気軽に始められて使いやすいと評判のサービスをご紹介します。
● minne
URL:https://minne.com
2015年現在、国内最大級のハンドメイドマーケットです。おしゃれなアクセサリー商品を中心に、おもしろアイデア系の雑貨商品も豊富です。トレンド作品のピックアップや作品を発掘・表彰する「ハンドメイド大賞」の開催など、作品をサイト側に取り上げられる機会が多くあります。
● Creema
URL:http://www.creema.jp
ジュエリーや革商品が多く、本格的なハンドメイド商品が充実しています。商品は全体的に大人っぽい雰囲気です。直営店の開店やワークショップイベントを開催など、サイトと連動したリアルイベントが盛んに行われています。
● SUZURI
URL: https://suzuri.jp
商品化したい画像データをアップロードするだけで、Tシャツやマグカップなどを簡単に作成・販売できます。ユーザー同士でお気に入りの商品に押せる「ズッキュン」ボタンがあり、絵の上手・下手だけでなくおもしろアイデア系の作品が注目されやすいようです。イラストなどグラフィック系の作品が多く作られる方におすすめです。
● BOOTH
URL: https://booth.pm/ja
ピクシブ株式会社により運営されています。pixivFACTORYにアップロードしたデータから、雑貨などを簡単に作成・販売できます。トートバックから名刺ケースまで、商品展開の種類が豊富なことが特徴です。
● BASE
URL:https://thebase.in
ショップのURL・メールアドレス・パスワードを登録し、販売アイテムを掲載すれば簡単にネットショップを開設することができます。ネットショップのテンプレートは800種類以上から選ぶことができ、アクセス解析の設定もできます。これら全てが無料でできることが特徴です。
3. 学生ユーザーに聞く!ハンドメイドグッズの人気を向上するために工夫していることは?
今回お話を伺った3名
阿部 桃子 さん
女子美術大学VD専攻在学中。作品販売サイト利用歴は約2年半。イラストを使った文房具や雑貨を中心に販売している。
minne:https://minne.com/cmmander
kiki さん
作品販売サイト利用歴は1年弱。アクセサリーを中心に販売している。サービスを活用するだけでなく、お店での委託販売も行っている。
minne:https://minne.com/ehandmade
momochy さん
美術大学でメディアアートを学びながらイラストレーターとしても活動中。作品販売サイト利用歴は約4年。アクセサリー、イラスト雑貨を中心にサービスを活用している。
Twitter:https://twitter.com/momochy_
SUZURI:https://suzuri.jp/momochy
また、SUZURIも利用しています。こちらは、データをアップロードするだけで商品が作れるという手軽さに惹かれて始めました。
同じくデータをアップロードするだけで商品が作れるBOOTHも利用しています。こちらはpixivと連携しているので、多くのpixivユーザーに見てもらうことができます。また、デザインカスタマイズの自由度が高いことも魅力です。
①写真にこだわる
また、アクセサリーの場合は、サイズ感がよくわかるように着用写真も載せるようにしています。
▼kikiさんの作品紹介写真。着用写真があると、サイズ感がよくわかります。
▼阿部さんのページ。作品の世界観が一目で伝わってきます。
②SNSを活用して宣伝する
SNSで発信する時は#ハッシュタグを使うようにしています。#minneとつけていたら公式アカウントにリツイートされ、たくさんの方に見ていただけたことがあったので、ハッシュタグはすごく宣伝効果があると思います。
また、ハッシュタグがついたツイートを見ているといろんな作品や見せ方を知ることができます。アイデアスケッチを公開している人やアクセサリーが出来る経緯をSNSで紹介している人もいました。
▼momochyさんのTwitter。
グッズのおすすめポイントの紹介や、購入者さんとのやりとりをこまめにしています。
③リアルイベントに参加し、宣伝する
4.最後に
いかがでしたか?
お話を伺った学生ユーザーの皆さんも、始めから商品が売れていたわけではありません。試行錯誤しながら宣伝と販売を繰り返したことで、少しずつリピーターや口コミが増えていったそうです。
作品販売サイトを活用し、自分の作品を手に取ってくれるお客様との素敵な出会いをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
(2015.12.25)
はたらくビビビット
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