皆さん図書館には、どんなイメージを持ちますか?
図書館と聞くと私語禁止、飲食禁止、本だけが並ぶ閉塞的な空間……など少し堅苦しいイメージはありませんか。しかし、最近の図書館ではカフェが隣接されお茶をしながら本を読むことができたり、図書館とは思えない素敵な空間が作り出されていたりと、より魅力的な施設へと変わってきています。今回は、「建築や空間的に魅力ある図書館」や「アート・デザイン本が多く貯蔵されている図書館」など、クリエイターを目指す学生さんに一度は訪れてもらいたいおすすめ図書館をご紹介したいと思います。
編集・執筆 / ARAAKEMAYU, AYUPY GOTO
● 図書館に行こう!
読書の秋、図書館を使うことのメリット
何千、何万冊もの本が揃う図書館では、図書館ならではのメリットがあります。
【入館無料】
図書館の魅力の一つは、お金がかからないことです。本を借りても、朝から晩までいてもお金は一切かかりません。
【静かな環境】
家で集中力が切れて作業できない時がありますよね。どこか外で作業したいけど、カフェやファミレスだと少し騒がしいという時には図書館がおすすめです。静かな環境で集中して作業ができます。
【充実した作業スペース】
図書館は、本を読むだけでなく自習スペースにも充実しているのです。
大きな机に何人かで座るスペース、仕切りなどで区切られた個人机として使用できるスペースなどがあります。机にはコンセントを挿す場所が設けられていたりなど、パソコン作業もはかどります。最近では、図書館ごとに無料Wi-Fiが飛んでいるなどネット環境も充実しています。
【資料が豊富!】
図書館の最大の魅力といってもいいのは、本という情報量です。
ネットで検索すれば何でもわかる時代ですが、本の情報には勝てません。デザイン本や画集、展覧会の図録など図書館には多くの資料が取り揃えられています。
● 図書館が変わってきている?
図書館のイメージが変わる
図書館と聞くと、私語禁止、飲食禁止、など少し堅苦しいイメージがある思いますが、現在の図書館では少しずつ変化してきているのです。
・ カフェが隣接された図書館
図書館内にカフェスペースが設けられ、そこではお茶やコーヒーを飲みながら落ち着いて本を読むことができるのです。
・ 空間、建築的に美しい図書館
ただ本棚がずらっと並び閉塞的な空間をイメージしがちな図書館が、現在建築的に魅力ある建物へと変わってきています。
● ぜひ行ってみたい、おすすめ図書館!
ART・DESIGN本が揃う図書館
▼ 東京都現代美術館 美術図書室
東京都現代美術館美術図書室では、近現代の美術に関する図書資料を所蔵している専門図書室です。その他にも展覧会カタログを65,000冊も取り揃えているなど、美術関係の本が多く揃っています。
【 東京都現代美術館 美術図書室 】
(※現在、美術館の大規模改修工事に伴い休室中です。)
- 開室時間 10:00-18:00、・ 閲覧 無料
- 休室日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始、特別整理期間
- 住所 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
- WEBサイト http://www.mot-art-museum.jp/library/collection.html
▼ 東京都写真美術館 図書室
東京都写真美術館図書室は、写真と映像に関する専門図書室です。写真集を中心に、展覧会カタログ、写真評論・写真史・映像史に関する図書、専門雑誌など国内外の資料を広く収集し、一般に公開しています。
【 東京都写真美術館 図書室 】
- 開室時間 10:00-18:00、・ 閲覧 無料
- 休室日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始、特別整理期間
- 住所 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
- WEBサイト http://topmuseum.jp/contents/pages/library_index.html
▼ 国立新美術館 アートライブラリー
国立新美術館アートライブラリーは美術に関する図書資料を多く貯蔵している、アートライブラリーです。1946年以降に刊行された展覧会カタログ、近現代美術を中心とする図書や雑誌、また現代美術の建築・メディアアート・写真・印刷・デザインなど、多くの領域の図書・雑誌が取り揃えられています。国立新美術館へ訪れる際に立ち寄ってみるのも良いかも知れません。
【 国立新美術館 アートライブラリー 】
- 開室時間 11:00-18:00、・ 閲覧 無料
- 休室日 火曜日(祝日の場合は開室)、年末年始、上記以外の美術館休館日、特別整理期間
- 住所 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
- WEBサイト http://www.nact.jp/art-library/
▼ 東京国立近代美術館 フィルムセンター図書室
京国立近代美術館フィルムセンター図書室では、映画フィルムのみならず映画に関係するあらゆる資料が貯蔵されています。映画専門図書室が設けられており、映像系を学ぶクリエイターにはおすすめの図書館です。
【 国立新美術館 アートライブラリー 】
- 開室時間 12:30-18:30(入室は18:00まで)、・ 閲覧 無料
- 休室日 毎週日曜・月曜、祝祭日、図書整理等臨時休室期間、年末年始
- 住所 〒104-0031 東京都中央区京橋 3-7-6
- WEBサイト http://www.momat.go.jp/fc/research/library/
建築的に魅力的な図書館
▼ 武蔵境プレイス 図書館
外の光の入れ方の設計や、丸みのおびた窓枠や空間と空間の仕切りから、どこか優しい印象を感じるデザインの図書館。
【 武蔵境プレイス 図書館 】
- 開室時間 9:30-22:00、・ 閲覧 無料
- 休室日 毎週水曜日、年末年始、図書特別整理日
- 住所 〒180-0023武蔵野市境南町2-3-18
- WEBサイト http://www.library.musashino.tokyo.jp/index.html?1
▼ 金沢海みらい図書館
白い壁の中に無数にある丸い窓が特徴の金沢海みらい図書館。無数にある窓枠から入る光や、中の開放的な空間が魅力的です。多くの建築の賞を受賞し、世界の魅力的図書館ベスト20にも入っています。
【 金沢海みらい図書館 】
- 開室時間 平日10:00-17:00 土日祝10:00-17:00、・ 閲覧 無料
- 休室日 水曜日(祝日は開館)、特別整理期間、年末年始
- 住所 〒920-0341 金沢市寺中町イ1番地1
- WEBサイト http://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/umimirai/index.html
大学図書館
▼ 武蔵野美術大学 図書館
まるで美術館に足を踏み入れたような図書館。壁のすべての面が棚になっていて、本に埋め尽くされています。大きな窓も特徴的で、外観の美しさも魅力的です。
【 武蔵野美術大学 図書館 】
(※学外の方の利用はできません。学外の方向けの図書館見学が行われています。)
- 開室時間 平日9:00-20:00 土9:00-17:00
- 休室日 日曜日(学校の行事により変更されるので、開館スケジュールを要チェックです。)
- 住所 〒187-8505東京都小平市小川町1−736
- WEBサイト http://mauml.musabi.ac.jp/library/
▼ 多摩美術大学 八王子図書館
アーチ構造を主体とした、ガラスとコンクリート壁面が一体化した外観が特徴的な図書館。図書館内に設置されている、書店の“平台置き”をお手本にしたマグテーブルも空間をより魅力的に見せています。
【 多摩美術大学 八王子図書館 】
(※多摩美術大学八王子図書館は一般利用や見学が行われています。利用できるサービスが限られているので要チェックです。)
- 開室時間 平日9:00-20:30 土9:00-17:00
- 休室日 日曜日、祝日(学校の行事により変更されるので、開館スケジュールを要チェックです。)
- 住所 〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723
- WEBサイト http://library.tamabi.ac.jp/hachioji/access/
▼ 国際教養大学 図書館
24時間365日開館していることでも有名の図書館。「本のコロセウム」をテーマとした「半円」のユニークなデザインの木造と鉄筋コンクリートを組み合わせたた建築物です。県の秋田杉を使用し、伝統技術を取り入れた屋根も特徴的です。多くの建築の賞や、グッドデザイン賞を受賞しています。
【 国際教養大学 図書館 】
- 開室時間 平日 9:00-22:00 土日祝、長期休暇期間9:45-18:00(一般利用の方)
- 休室日 なし
- 住所 〒010ー1292 秋田市雄和椿川字奥椿岱
- WEBサイト http://web.aiu.ac.jp/undergraduate/library/
● 最後に
訪れてみたい図書館はありましたか?
本を読んだり、借りたりするだけだった図書館が、このようにさらに魅力ある施設へと変化しています。アートやデザイン本に触れるため、素敵な空間を作り出す建築物を見学するため、ゆっくりコーヒーを飲みながら作業や本を読みに行くためなど、利用の仕方は様々です。ぜひこの秋は、図書館巡りをしてみるのはいかがでしょうか。
(2016.9.26)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア