美大生の卒業制作展や、ギャラリーでの展示など、いつもならたくさんの作品が見られる冬~春の期間。しかしこのようなご時世の中、なかなか現地に足を運びづらいですよね。そこで今回はオンライン上でも作品が見ることができる展示をご紹介します!他の人の作品に刺激を受けたいという方も、今後オンラインでの展示予定がある方もぜひ参考にしてみてください!(情報は2021年2月9日時点のものです。)
編集・執筆 / MAKO WATANABE,YOSHIKO INOUE
もくじ
1. オンライン展示で作品を閲覧しよう!
2.2021年冬に見られるオンライン展示ピックアップ
3.最後に
1.オンライン展示で作品を閲覧しよう!
オンライン展示とは、実際の美術館ではなく、オンライン上で作品を閲覧できる展示のことです。実際に現地に足を運ぶ必要がないので、開催地から遠く離れた地域に住んでいても自由に鑑賞できます。また料金不要な場合もあるため、展示になかなか行けずインプットが足りないという方におすすめです!
2.2021年冬に見られるオンライン展示ピックアップ!
WEBで情報公開されているものを中心に、オンライン展示が見られるものをピックアップしました。自宅で過ごす際、ぜひアクセスしてみてください!
ZOKEI展<東京造形大学卒業研究・卒業制作展、東京造形大学大学院修士論文・修士制作展>
開催期間:2021年1月26日(火)~3月31日(水)
WEBサイト ▶ https://www.zokei.ac.jp/zokeiten2020///
画像引用 | https://www.zokei.ac.jp/zokeiten2020teaser/
ZOKEI展<東京造形大学卒業研究・卒業制作展、東京造形大学大学院修士論文・修士制作展>は、当該年度に本学を卒業予定の学部4年生、並びに修了予定の大学院修士課程2年生が、本学での教育研究の集大成として卒業研究・制作/修士論文・制作を一堂に出展・展示する展覧会です。
引用 https://www.zokei.ac.jp/zokeiten2020teaser/
☑チェックポイント
比較的早い段階からオンライン展示が告知されていたZOKEI展。学科別や、受賞のタグで作品を閲覧できます。また、ページ下部には学生たちの作品がランダムに並んでおり、そこから作品ページに飛ぶこともできます。
キャプションに連絡可能なメールアドレスやSNSのIDが記載されているので、お気に入りの作家さんの今後の活動・発信も受け取れるかも!
東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展
開催期間:2021年2月9日(火)~2月14日(日)
WEBサイト ▶https://www.tuad.ac.jp/sotsuten/index.html#home-event
画像引用 | https://www.tuad.ac.jp/sotsuten/index.html
今年度卒業する学部生(2 学部 16 学科・コース)、大学院・修了生あわせて544名の学生たちが、学びの集大成として個性あふれる作品や研究を発表します。今年度は、コロナ禍を受け、2月9日、10日の2日間のみ一般入場可能な日を設け(11日~14日は、招待者、関係者などの入場のみとなります)、卒展を開催することといたしました(新型コロナ感染拡大防止のため、学食なども会期中は営業を行いません)。
引用 https://www.tuad.ac.jp/wp-content/uploads/post/2021/02/fff500efe86c366ab2fd8d1ed47a539c.pdf#new_tab%22
☑チェックポイント
来場制限を設け、リアルとオンラインミックスで開催される卒業制作展です。「変える・買える/卒展をかえる」をテーマに、配信動画や卒業制作作品のネット購入が可能となるそうです。会場への直接来場は2日間のみ可能で、それ以外の日はオンライン鑑賞が可能です。公開講評やバーチャルガイドツアーなど毎日イベント配信が予定されているので、まるで会場に通っているような感覚になりそうですね。
一部の作品を購入できるオンラインストアは2月9日にオープン。お気に入りの作品を、自宅にお迎えできるかもしれません!
トウキョウアーツアンドスペース (TOKAS)
WEBサイト ▶https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/news/2020/data-20200930-1099.html
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、幅広いジャンルの活動や領域横断的・実験的な試みを支援し、同時代の表現を東京から創造・発信するアートセンターです。若手アーティストの育成支援機関、トーキョーワンダーサイトとして2001年に創設され、2017年にトーキョーアーツアンドスペースに名称変更しました。
引用 https://www.tokyoartsandspace.jp/about/index.html
☑チェックポイント
展覧会の動画や3DVRを見ることができるページです。特にページ下部のレジデンス(アーティストをある土地に招き、リサーチ活動や作品制作を行ってもらうこと、またはその制度)の成果発表展「デイジーチェーン」の3DVRは、現実に近い形で作品を楽しむことができます!海外のアーティスト作品を見ることができ、3DVRならではのリアルな作品鑑賞体験がおもしろいですよ。ぜひURLからアクセスしてみて下さい!
バーチャル藝祭2020
展示期間:展示ページは一部を除き永続的にアーカイブ
※バーチャル藝祭そのものは2020年9月4〜6日に開催されました。
WEBサイト ▶ https://geisai.geidai.ac.jp/2020//
----バーチャル藝祭2020 メインビジュアル・テーマ発表----
今年のテーマは…【the】
メインビジュアルはこちらです!!✨#藝祭 #バーチャル藝祭2020 #メインビジュアル #the pic.twitter.com/mvF0zlJ7Gb
— バーチャル藝祭2020 公式 (@geisai__2020) July 1, 2020
2020年、史上初のバーチャル藝祭を開催します。演奏会、展示、ゲリラパフォーマンス、インタビュー企画などを、バーチャルならではの形で発信。今年のテーマは、「the」。あなただけの冠を持って、バーチャル藝祭に訪れてみませんか?より多くの人に、そして世界に。藝大生の情熱を届けます。
引用 https://geisai.geidai.ac.jp/2020/about.html
☑チェックポイント
2020年に開催された東京藝術大学の藝祭はオンライン開催でした。藝祭開催期間が過ぎた現在(2021年1月)でも、一部を除いてアーカイブが残っており「各科展示」「有志展示」「企画展示」から作品を見ることができます。お城をモチーフにしたサイトで、入った際に自分の冠をカスタマイズできるのも楽しいです。
また、東京藝術大学では卒業・修了作品展も、WEBサイトでバーチャルツアーやWEB図録を公開しています。
卒業・修了作品展のページ▶https://diploma-works.geidai.ac.jp/virtual-tour.html
五美術大学交流展
WEBサイト ▶ https://gobiko2020.tumblr.com/#////
画像引用 | https://gobiko2020.tumblr.com/#//
『五美術大学交流展』略して『五美交』は、美大同士の交流を大切にし、展示や企画を行う中で互いに高め合い刺激し合える仲を目指します。関東圏の5つの美大(多摩美/武蔵美/女子美/東京造形/日藝)生が集まる学生団体です。
引用 https://twitter.com/gobi_ko/
☑チェックポイント
五美術大学交流展は「学生団体だからこそできること」をモットーに柔軟かつスピード感を持って開催しており、2020年からインターネット展示を開催しています。展示媒体であるtumblrを使ったサイトでは学生たちの作品のサムネイルが並んでいます。日本画など、ファイン系の作品が多い印象です。年に数回ギャラリー展示を行っているそうなので、状況に合わせて足を運んでみたいですね。
「おうちでカルチャー #CultureFromHome」~ Winter (冬編)〜
開催期間:2020年12月28日(月)~
WEBサイト ▶https://www.rekibun.or.jp/art/reports/20201228-28447//#///
▼[東京都庭園美術館] 「生命の庭」展~アーティストインタビュー~
この冬は、年末年始の帰省をやめて、自宅で巣ごもりで過ごすという方は、ぜひおうちでアート&カルチャーを楽しみませんか? 都立美術館・博物館などが制作したおすすめのオンライン・コンテンツをまとめてご紹介します。
引用 https://www.rekibun.or.jp/art/reports/20201228-28447//#/
☑チェックポイント
東京都歴史文化財団のサイトでは、アーティストインタビューや、展示の解説を動画で見ることができます。アーティストの制作の様子は、展示方法などのインプットにも。筆者の友人で、学芸員志望の美大生も見ていると話していました!勉強になる部分が多そうです。
3.最後に
さまざまな作家の作品を一目できるサイトもあれば、展示空間ごと感じられるサイトもありました。今後も、オンラインと実際の展示を併用して開催する展示は増えそうです。発信をする側としても、この不安定な状況下で作品をいかに見てもらうか、作品を伝える媒体を見つめなおす機会になりそうですね。
直接インプットをしづらい時期ではありますが、自宅から気軽に見られるというオンラインの利点を積極的に活用していきましょう!
(2021.2.4)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア