先生や周りの先輩から、就職活動の前に一度インターンに行ったほうがいいと勧められた経験はありませんか?しかし、インターンの利点についていまいちピンとこない方も多いと思います。インターンはただの仕事体験ではありません。デザイナーを目指す学生にとって、インターンにはどんなメリットやデメリットがあるのか、今回の記事でご紹介したいと思います。
編集・執筆 / Haruna Kawanabe, AYUPY GOTO
目次
- 1.インターンとは
- 2.インターンで得られるメリット
- 3.インターンで気をつけなければいけないデメリット
- 4.インターンの探し方
- 5.最後に
1.インターンとは
「インターン」とは、インターンシップの略称です。就業体験のことで学生のうちに企業の雰囲気や仕事の現場を体験できる機会のことを指します。プログラムは企業によって様々で、オフィスのなかで実務を体験する現場式のインターンもあれば、遠方に行きチームを組んでプロジェクトを進行するような合宿式のインターンもあります。
インターンの体験期間は、1日で行う1dayインターンや、2日~1週間に及ぶ短期インターン、数週間~数ヶ月に及ぶ長期インターンが存在します。1dayインターンは、体験会やワークショップに近い内容ですが、短期週間のインターンは、1つの課題に対してフローを組み立て解決していくものが多いです。長期インターンはアルバイトに近く、与えられた仕事をこなしながら自分のスキルを伸ばすことができます。
また、企業がインターンを行う理由は宣伝目的、採用目的、労働目的があるからです。これらは期間ごとに目的を判断することができ、1dayインターンが宣伝目的、短期インターンが採用目的、長期インターンが労働目的に当てはまると考えられています。
▼インターンの形態について詳しく知りたい方は一読の価値あり
2.インターンで得られるメリット
どこの企業にも使えるアピールポイントに
インターンに参加したことは、他の企業を受ける際にもアピールポイントとして利用できます。企業によっては実務経験の有無を重要視することがあり、インターン経験があるかないかで面接の対応に明確な差が現れることもあります。
作品数が増える
ポートフォリオを作る際に、新しい作品を作るかどうか悩むことがあると思います。インターンで制作した作品は就業体験の証にもなるので、趣味で増やした作品よりも説得力があり、ポートフォリオに組み込んだ時の安心感が感じられると思います。適度なインターンは作品数が増え、インターンの経験やスキルについての面接の話題も増えるため一石二鳥になります。
3.インターンで気をつけなければいけないデメリット
利益に釣り合わない時間の消費につながる可能性
インターンが必ずしも就職活動の決め手になるわけではありません。また、新卒として就職活動ができる期間には限りがあります。就職活動中は常にポートフォリオのブラッシュアップをしなければいけません。慣れない面接の練習も必要です。負担が大きい中で、必要以上のインターンに時間を割きすぎることは不利益です。
面接やポートフォリオでの説明
どんな経験も目指す職種とイコールで結びましょう。自分の進路にあったインターン内容ならば素直に面接やポートフォリオで説明できます。しかし培ったスキルがどのように役立つかを伝えられなければ「いろいろやってますね」で終わります。インターンの経験で身につけたことは何か、入社後どう役立つのか人に聞いてもらいながら練習しましょう。
4.インターンの探し方
インターンは基本的に校内の配布物や掲示物で告知されます。詳細な情報をキャッチしたい場合は、企業の採用ページからマイページ登録をすることでメールやホームで連絡が届くため情報を逃す心配もありません。
他にも、クリエイターのための就活サービス「ViViViT」で募集しています。「雇用形態>インターン」で検索をかけるこで、現在インターンを募集している企業を見つけ出し、連絡を取り合うことが可能です。
5.最後に
初めてのインターンや就活について疑問や不安は多いと思いますが、まず1度なにかに飛び込んでみるのが良いと思います。
メリットやデメリットを図る力は、たった1年の新卒向け就職活動において必要なスキルです。限りある時間の中で結果につながるように頑張りましょう。
(2017.1.8)
著者
川鍋春菜
多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報デザインコースに 所属しています。UI/UXやサービスデザインについて勉強しています。 趣味はアニメ、アナログゲーム、デジタルゲームなどなど。
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