伝え方次第で評価が変わる、就職活動のポートフォリオプレゼンで大切にしたいこと

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既に就職活動をされている方も、これから就職活動をする方も、ポートフォリオづくりや作品制作には力を入れていると思いますが、プレゼンの対策出来ているのでしょうか? プレゼン力は、実は作品制作と同じくらい大切なスキルです。同じ作品でもプレゼンの仕方によって評価が大きく変わってきます。せっかく力を入れた作品やポートフォリオも、その魅力を十分に伝えられなければ勿体無いですよね。そこで、今回の記事ではポートフォリオのプレゼンで大切にしたいポイントをご紹介したいと思います。編集・執筆 /NISHIDA, AYUPY GOTO

●作品は作って終わりではない

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プレゼンが必要な時はいつでしょう?就職活動の面接時もそうですが、その後クリエイターとして働く上でも、クライアントにクリエイティブを提案する時や、社内と社外コンペに出す時などにプレゼンは必須のスキルとなってきます。作ったそのものの完成度を求められることは勿論ですが、それ以上にプレゼンというのは重要な要素なのです。

ネット社会が発達した現在、ただ高いスキルのある人材ならば容易に見つけることができます。企業はその人に直接仕事を発注することが可能ですから、わざわざ一緒に働く必要はありません。だからこそ、採用においてはその人のスキル以上に、プレゼン力やその人の考え方を重視するようになってきています。企業側は、一緒に働いていくうえで、その会社の雰囲気を体現できるような人材が欲しいのです。

●プレゼンはコミュニケーション

プレゼンは自分が言いたいことを言う場ではなく、相手に伝える場だということを理解できていますか?
採用者の目線になって、相手が欲しいと思うようなプレゼンをこころがけましょう。
例えば、デザインが理解できない方に対して自身の成果物をアピールすると仮定して準備をしてください。プレゼンや面接はいわばデザイナーとしてのはじめての仕事のようなものです。面接官や採用担当者はユーザーであるというような意識で、自分のポートフォリオの内容をプレゼンしてみてください。

●プレゼン力とは?

ではクリエイターが身につけるべき「プレゼン力」とはどのようなものでしょうか?

①プレゼンは相手への思いやり

何を話すか、ではなく誰がどのように話すかが重要です。

就職活動のポートフォリオプレゼンにおいては、自分の「作品が凄い」と思わせるより「この人(あなた)と一緒に働いてみたい!」と思わせることが、一番の目標になります。自分を知ってもらい、どう貢献できるのかを説明することが大切です。一緒に働くと心地よいさそうと思えるコミュニケーション能力を感じられるようなプレゼンを心がけましょう

②「誰に」プレゼンするのか

例えば、プレゼンを受ける側が人事なのか現場のデザイナーなのかで、相手が聞きたいこと・知りたいことも変わってきます。人事の方なら、人柄や雰囲気がその会社と合っているかを見ようするでしょうし、現場のデザイナーであれば作品の細かい点についてや制作過程・その方がデザインを教える上ですんなり入ってこられる人材かどうかを重視して見るでしょう。大体ですが、前者なら30分、後者ならば1時間程度で説明することになることが多いです。出来れば両方の相手を想定したプレゼンの構成を、2パターン準備しておけると良いでしょう。

③おおまかな流れを決めておく

ポートフォリオのプレゼンでは説明内容がまとめられていることや、ロジカルさを重視されます。説明の順番は決められていますか? 一切構成を考えずにいきなりプレゼンをすると説明が冗長なものになってしまったり、何を伝えたかったのかわからないまま終わってしまったりします。事前にしっかり考え、準備しておきましょう。
しかし、やはりプレゼンはコミュニケーションなので、一度決めたら絶対にその順番通りにやる……とガッチリと決めてしまわず、プレゼンをしていく中で相手は何が聞きたいのか・興味があるのかを察知して適宜説明するというように、柔軟に変えていくことが必要です。

ここでポートフォリオのプレゼンにおいて、お決まりの構成の一例をご紹介します。
これが絶対というわけではありませんので、ひとつの参考として見てみてください。
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1.コアメッセージ
まず「自分の制作に対する考え方」を話します。
【作る時、デザインする時にどんなことを考えているのか】それに加え、【自分の説明】【自己紹介】などを入れ、自分というものを伝えましょう。
2.事例紹介
載せた作品を全部片端から説明するのではなく、その企業が一番知りたい・聞きたいであろう1点をメインにしっかりと紹介します。
3.簡単な質疑を設ける
2の説明を終えたら、間を恐れず少し待ってみましょう。質問がきたら答えましょう。プレゼンは一方的なものではなく、コミュニケーションであることを意識しましょう。企業側が何を聞きたいのかわかりますし、次の会話へと繋げやすくなります。
4.例外紹介
私は他にこんなことも出来ます(デザインだけでなくイラストも描けます)など、メインではないけれど他にアピールできることを伝えましょう。企業によって何に興味を持っていただけるかは違うでしょうし、そのためにもポートフォリオには自分の出来ることを全て載せておくと良いと思います。
5.コアメッセージ(繰り返し)
最後にもう一度ポートフォリオのテーマや自分の制作のコンセプトを話し、話をまとめましょう。裏表紙にもこだわれるとより良いアピールになると思います。

このように考えてみると、ポートフォリオとプレゼンは密接な関係にあります。ポートフォリオの構成もコミュニケーションのひとつとして考え、企業によって内容の順番を変えられると良いでしょう。より入念に準備するならプレゼン用と書類選考用で分けて作るというのも良いと思います。

④プレゼンを試そう

どんなに構成をしっかり決めていても、いきなり本番で完璧にプレゼンをこなすことが出来るというふうにはいきません。事前に友人や先生の前などで練習してみましょう。そして意見をもらいながらブラッシュアップして、自信をもって本番に挑みましょう。

●評価の高いプレゼン・低いプレゼン

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実際に評価の高いプレゼンと低いプレゼンには、それぞれどのような傾向があるかの一例です。

【評価の高いプレゼン】
・テンポが良い
・堂々と自信を持って話せること
・明るく楽しくプレゼンしていて、デザインが好きであることが感じられる
・情熱を感じられること
・ロジックがしっかりしている

【評価の低いプレゼン】
・説明が冗長
・コンセプトがずれている
・独りよがり、自分中心なコンセプトや発言をする
・相手に対する配慮がなされていない
・作品の説明だけする

 

●明日から取り入れられるプレゼンのコツ

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すぐに取り入れられる話し方や、あがらないコツをいくつかご紹介します。

▼目を見るのは1人。1人を相手にして話すことを考える
一番反応が良い人の目を見ながら話すと会話も弾みやすく、流れをつかみやすいです。逆に全員をバラバラに見ていると注意が散漫な印象になります。
▼聞き手の目線を作品にずらす
人とずっと目を合わせ続けるのは緊張してしまうものです。作品を説明しながら自然に相手の目線を作品に誘導することもひとつのテクニックです。
▼いつもより大きな声で。110%
出来れば聞きとりやすい大きな声で話すのが良いですが、あまりにも大きな声を出しても、その不自然さは相手に伝わってしまうものです。普段の110%の声で話すのがちょうど良いでしょう。
▼いつものテンション・いつもの言葉で
プレゼンや面接の時に突然普段は使わないような難しいことを言おうとしたり敬語を使おうとしたりすると、かえっておかしなことを言ってしまい、伝えたいことが伝えられない場合があります。採用担当者が気にするのは言葉使いではなく、話の内容です。勿論最低限の敬語や丁寧語は使わなければなりませんが、あまりにも自分とかけ離れたことを無理に使おうしないほうが良いでしょう。
▼熱っぽく語る
つまらなさそうに話すより情熱を持って話す方が、その仕事に対する熱意が感じられ好印象です。
▼「会話」することであがらなくなる
一方的に長々と「説明」するようなプレゼンではなく、途中に質問をはさみ相手ありきの「会話」をこころがけることで、プレゼンがコミュニケーションになり、あがらずに済みます。

▼合わせてこちらの記事も参考にしてみてください。
あなたの魅力を伝えよう!ポートフォリオ面接で大切にしたいこと

●まとめ

%e8%aa%ac%e6%98%8e%e5%9b%b33頑張った作品やポートフォリオなどのアウトプットに対し、プレゼンがおろそかになってしまってはあまりにも勿体ないです。より自分の魅力が伝えられるように、プレゼンについてもしっかりと準備をし、堂々と自信をもって話せるようにして挑みましょう。

(2017.6.18)

著者

西田歩未

武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース在学。読書と標本・剥製集めが趣味です。

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