対策している?クリエイター就活に必要な筆記試験

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“クリエイターの就職活動”と聞くと、ポートフォリオ選考を頭に思い浮かべる方が多いと思いますが、選考の中で筆記試験を行う企業があることを知っていますか?ポートフォリオの制作に力を入れすぎて、筆記試験の対策を一つもやっていない……なんてことにならないように、筆記試験もしっかり対策しましょう。
編集・執筆 / ARAAKEMAYU, AYUPY GOTO

● 準備するのはポートフォリオだけじゃない?

クリエイターの就活と聞くとポートフォリオ選考のイメージが強いと思いますが、デザイナー職の選考の中にも筆記試験を行なっている企業があります。企業によって筆記試験をやっていたりやらなかったりしているので、「この企業を選考しよう!」と決めたら、まず採用試験に筆記選考があるかどうかを確認してみてください。

● クリエイター就活の筆記試験とは?

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SPI

「SPI」という言葉を耳にしたことはありませんか?
就職活動のなかではSPIという筆記試験が多く行われます。SPI試験というのは就活生の性格と能力の要素を測定する適性検査のことを指します。

【SPIの内容】

・非言語試験(算数・数学)

推論、場合の数、確率、集合、損益算、速度算、表の読み取り、資料の読み取り、長文読み取り計、代金の精算、料金の割引、割合の計算、分割払いなど

・言語試験(国語)

二語の関係、語句の意味、語句の用法、文の並び換え、空欄補充、長文読解など

・性格診断

【テストの受け方】

受験形式は以下の3種類です。

・テストセンター

テストセンターで受験する方法。

・Webテスト

自宅や大学のパソコンからインターネット経由で受験する方法。最近はこの方法をとる企業が増えてきています。

・筆記試験

応募先の企業に伺い、用意された問題用紙やマークシートを使って受験する方法。

独自問題

デザイン会社では、その会社が作った独自の問題や課題を出されることがあります。内容は企業ごとにバラバラですが、今回は自分が受けた筆記試験を紹介してみたいと思います。

【会社独自問題の例】

・企業研究編

会社の創立記念や、どういう事業を行なっているのか、その企業についてを問われる試験。

・ユニーク編

好きなアーティストや、最近見た映画、自分の似顔絵、政治、時事問題など。真面目な問題や、アンケートのようなユニークな事柄までが問われる試験。

・自己分析編

自分の性格をグラフで表したり、出題された図形が何に見えるか、また図形や線を使って気持ちを表現しなさいなど、心理的なことを見られる試験。他にも、5段階から自分の性格に最も近いものを選ぶ試験。

・その場での課題制作の試験

課題を出され、その場で1時間くらい時間をもらいラフを描く試験。最後に、そのラフを見せながらのプレゼンテーションも行ないました。

● 対策しよう!

この筆記試験は対策をすれば確実にできるものなので、しっかり準備をしましょう。

▼SPI試験

SPIの参考書は本屋さんに多く取り揃えられているので、そういった参考書を使って勉強しておくと良いかもしれません。また、インターネットで検索するとSPI問題を掲載しているサイトもあるので有効に使うのも良いですね。SPIの試験範囲は、おおよそ小中高で習ってきた内容なので、難易度が高い!というわけではありませんが、美術やデザインを中心に学んできた美大生は特に、忘れている内容もあるかもしれないので、確認しておくことをおすすめします。

▼各企業の独自問題

企業の独自問題は、上で紹介したように企業ごとに内容がバラバラで、対策しようがないようにも思えますが、準備することはできます。まず、参考にして欲しいのは、受けたい企業の自社サイトです。そこにリクルートサイトなどがあると、入社一年目の方のインタビューなどで採用試験について載っていることもあります。また、説明会などが行われる際に質問してみるのも良いかもしれません。学校の就職課の資料を見たり、過去の先輩にお話をうかがったりと、リサーチする方法は何かとあるので情報収集を心がけましょう

● 対策しないとどうなるの……?

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多くの学生クリエイターさんが、ポートフォリオ制作を最優先していると思います。ポートフォリオはクリエイターにとって一人一人の顔とも言えるので、力を入れて制作するのは当たり前のことですが、筆記試験の対策を適当にしてしまうと、志望企業に落ちる可能性もあるので、バランスをとって準備しましょう。筆記試験の後に、ポートフォリオ提出・面接がある場合、一生懸命つくったポートフォリオを見せることができずに、選考を終えてしまうことになります。
また、これは筆記試験に限らず、履歴書やエントリーシート、面接対策などでも言えます。企業によって採用試験の流れは異なるので、どのタイミングに筆記試験があるのかもチェックしておきましょう。

● 最後に

エントリーシートや履歴書、ポートフォリオ制作に日々追われて、ついつい後回しにしがちな筆記試験対策。筆記試験の成績を重視しているかは企業によって異なりますが、そのことを含めて企業の情報収集をしっかりと行い、対策していかなければなりません。ポートフォリオを見せずに選考を終えてしまうなんてことがないように、少しずつ準備をはじめていきましょう。

(2016.10.24)

著者

荒明真柚

武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科2017年卒業。グラフィックデザイン、パンフレットや本のエディトリアルデザインを主に勉強しています。最近はラジオを聴くのにはまっています!

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