非公開:自分の図解、できますか?マッチング精度を上げる自己PRの秘訣|広告デザイナーのポートフォリオ

笑顔の表紙が印象的なさいとうさんのポートフォリオからは、人柄や雰囲気、そしてデザインに対する向き合い方が強く伝わってきます。ここまで自分らしさを表現できたのは、就活中に徹底的に自身と向き合ったからだそう。納得できる企業との出会いを目指し、ありのままの自分を発信したポートフォリオをご覧ください!特に自分の考え方を図解化した自己紹介ページは必見です。
編集・執筆 / AYAKA SHIMOYAMA , YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■マッチング精度を上げる自己PRの秘訣は、念入りな自己分析

編集部:さいとうさんは、ポートフォリオ制作の最初のプロセスとして「内省の時間(=自己分析)」を設け、徹底的に行ったそうです。そしてそこから見えた自分らしさを、自己紹介ページや作品ページで表現しています。就職活動は企業とのマッチング。自分の性格や将来のビジョンに合った企業で働きたいですよね。ポートフォリオ制作となると作品と向き合う時間が増えますが、自分が普段何を大切に制作しているのか?譲れないことは何か?など自分自身と向き合う時間も大切にしたいですね。
▼自己分析結果を図解して表現した自己紹介ページ

 

■「とにかく文字を少なく!」プロの声をアイコンとジャンプ率の活用で反映

編集部:ポートフォリオ制作中、先輩デザイナーに「とにかく文字を少なく!図で表現!」というアドバイスをもらったさいとうさん。アドバイスを反映するために、全作品の共通項目をアイコン化したり、文字のジャンプ率を意識して見出しだけで伝わるようにしたり……多くの工夫を施しました。短時間でポートフォリオを見る採用担当者に向けて、どうしたら印象づけられるのでしょうか。さいとうさんの工夫を覗いてみましょう!
▼制作人数、作品形式、制作年、使用ソフト、受賞の有無をアイコン化



 

PROFILE

 

さいとう くるめ さん

1998年北海道帯広市生まれ。旭川工業高等専門学校卒業、札幌市立大学院所属(2023年1月現在)。大学院で「ヒトの心を対象にしたデザイン」を学びながらフリーランスのデザイナーとしても活動。また、「僕と私と株式会社」では"ぼくわたメンバー"のデザイナーとしてZ世代に向けたデザインを手掛けている。絵本作家としても活動しており、「すいかのスイスイどこへいく」という無意識の偏見をなくすためのSDGs絵本を出版している。今後もカタチにとらわれずアイデアに適した表現を追求していくとともに、子どもをターゲットとしたデザインにも関わっていきたいと考えている。2023年4月から面白法人カヤック面白プロデュース事業部に入社予定。
ポートフォリオサイト 

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

仕掛けが盛りだくさんの自己紹介ページ


▼ここで自分自身を図解化したページが!

さいとうさん:私のことを端的に伝え、そしてなによりこの人面白そう!と思ってもらうために自己紹介ページを作成しました。自身をキャッチーな一言で表したり、今まで頑張ってきたことを「いろんなカタチのわたし」と称したりと、読み手に興味を持ってもらえる仕掛けをたくさん作っています。また「KEEP IN MIND」では、私がデザインをする上で大切にしていることや譲れない概念的なことを図で表しました。自己紹介ページだけで読み手が私と"合う・合わない"を判断できるコンテンツを目指しています。

 

ひと目で作品を理解できるキービジュアルと図解化






さいとうさん:全ての作品においてキービジュアルから作品概要が伝わるよう意識して制作しました。パズルゲームの「文字トーク」という作品でも、「パズル×アイスブレイク」ということがわかるように編集しています。
またUX的視点を重点的に制作しているため一見理解しにくい情報も多いのですが、文字を極力少なくし図解化することでぺらぺら読んでもなんとなく理解していける構造を目指しました。ストーリーボードでも同様に写真の面積を大きくすることで、ゲームを通して何が達成できるのかをわかりやすく表現しています。
 

過去の幅広い制作実績はギャラリーのように一覧化







さいとうさん:私は学生の頃からフリーランスのデザイナーとして活動したり、インターンで実制作をしたりと、世に出るものを制作する機会が多くありました。そこで最後の章ではジャンルごとに今までの制作物を紹介しています。多くのモノを幅広い表現で作ってきたことを伝えるため、ジャンルごとギャラリーのように見られるレイアウトにしています。

 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

デジタルマーケティング業界、イベント業界、メディア業界

●コンセプト

私のひととなりを伝えるポートフォリオ
さいとうさん:就活当時は自分が行きたい業種が明確ではなかったため、"私のひととなりをポートフォリオで伝える"ということを意識して制作しました。作品のデザインからはもちろん、経歴を詳しく書いたり思考の軌跡を魅せることでポートフォリオを通して私自身が伝わるよう意識していました。

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 自己紹介ページ
  • デザインをする上で大切にしていること
  • 経歴
  • 目次
  • インターンの制作物
  • 企業と制作した学校課題の制作物
  • 出版した絵本
  • クラウドファンディングのブランディング
  • 卒業研究
  • 学校課題
  • ロゴ実績
  • DTPデザイン
  • WEBデザイン
  • SNSのQRコード
  • 裏表紙

●表紙をつくるときに工夫した点

さいとうさん:いろいろな会社さんにどんな表紙が良いか聞いてみたところ、目立つのが一番!!とのことだったので、恥ずかしかったのですが私のとびきりの笑顔にしました(笑)。

●制作時期

大学院1年生の5月~1月

●制作プロセス

(1)自分と向き合って内省(自分がなにを大切にして制作しているか)
(2)作品選定・作品自体のブラッシュアップ
(3)作品ごとにレイアウトを構成
(4)InDesignやIllustratorで制作
(5)PDF出力

●サイズ / ページ数

A4サイズ / 54ページ

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

Illustrator、Photoshop、InDesign

●印刷 / 製本方法

なし(データ提出のみ)

●制作にかかった費用

なし

●制作するうえで参考にしたもの

ポートフォリオ百科、企業のポートフォリオブラッシュアップ会

●ポートフォリオを使ったプレゼンで工夫したこと

さいとうさん:一番興味を惹いていそうな作品を重点的にプレゼンする、自分がデザインした時のこだわりを語りつくす、ということを意識しました!

●制作中にもらったアドバイス

さいとうさん:先輩デザイナーの方々に見てもらいました。とにかく文字を少なく!図で表現しろ!と言われたことが印象的です。





●ViViViTページと紙ポートフォリオはどのように使い分けていましたか。

さいとうさん:まだまとまっていない作品でもとりあえずViViViT上にアップしていました。そこから紙面化する時に具体的なレイアウトや魅せ方を考えていきました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

さいとうさん:ポートフォリオを作る、となるととてつもなく大変で手がのびにくいイメージがあると思います(私もそうでした)。でも、とにかく作りきっていろいろな人に見てもらうと自分の強みや個性を相手から教えてもらえると思います。自分の作品を褒められたり、認められることはとっても嬉しいしすごく勇気になります。相手のアドバイスを活かしながらブラッシュアップをしていくことで自分だけのポートフォリオが作れると思うので、まずは作りきることを目指して制作を頑張ってみてください!

 

編集部:さいとうさん“らしさ”が存分に伝わってくるポートフォリオでした!
ありがとうございました!

 

さいとうさんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

(2023.1.19)
Ayaka Shimoyama

著者紹介

下山絢香Ayaka Shimoyama

株式会社ビビビットの社員です。大学時代に学んだサービスデザインやUXデザインの知識を活かし、地域や学校に関係なく、すべてのクリエイターが納得のできる居場所を見つけられる世界を目指してViViViTの広報活動に取り組んでいます。
記事一覧へ