パッケージデザイナーのポートフォリオ|めくる、挟む‥紙の良さを盛り込み、WEBもうまく併用

自分の名前と好きなものを組み合わせた個性的な表紙デザインに、A3縦位置というビックサイズ。サイズが大きいとインパクトも大きく、印象に残ります。「紙ポートフォリオの良さ」がふんだんに盛り込まれたポートフォリオを、さっそく覗いてみましょう!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

 

平野 夏音 さん

女子美術大学・ヴィジュアルデザイン専攻卒業
パッケージデザイン会社デザイナー職

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

連作を大きく見せるため、綴じ方に一工夫

平野さん:三連作のポスターのページは、なるべく大きく、かつまとめて見せたかったため、綴じ方に工夫しました。他とは違う綴じ方(じゃばら折り)にすることで、見ている相手に印象を残せるように心がけました。実際に面接で持っていった時も、じゃばら折りだと大きく、全てを一気に見せることができアピールになったと思います。
 

作品に合った撮影を。丁寧なブツ撮り


平野さん:作品の写真をそれぞれこだわって撮影しました。見開きで大きく見せるページは、印象に残りやすく雰囲気も伝わりやすいと思ったので、作品に合った撮り方をしています。

 

作品別の冊子で、順番を変更しやすく


平野さん:このポートフォリオは二箇所をリング綴じする「バインダー綴じ」にしているのですが、作品ごとに綴る冊子を分けています。持参する企業によって内容を抜き差ししたり順番を変えたりできるように制作しました。また、見開きの作品が違和感なく見られるようにもこだわりました。
 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

広告制作会社・パッケージデザイン会社

●コンセプト

見やすく、シンプルに

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 中表紙
  • 自己紹介
  • 目次
  • 学校課題:ブランディング
  • JAGDA入賞作品ポスター
  • 自主制作:ブランディング
  • 自主制作:企画
  • プロジェクトの制作物
  • 学校課題:パッケージ
  • 学校課題:ロゴデザイン
  • 学校課題:イラストレーション
  • 裏表紙

 

●制作時期

大学3年生の10月頃〜4年生の春
4年生の就活中も少しずつ直していた

●制作プロセス

(1)作品のピックアップ
(2)ポートフォリオの構成決め(作品の入れ方や綴じ方などを大まかに)
(3)作品撮影(ポートフォリオの構成に合わせて作品を撮り直し)
(4)illustratorでデータ制作
(5)学校のプリンターで印刷
(6)ファイルの表紙を作成、ファイリング

●サイズ / ページ数

A3 / 75ページ

●制作に使用したソフト

Illustrator、Photoshop

●印刷 / 製本方法

インクジェット印刷 / 作品ごとに束ねた冊子をA3リングファイルにファイリング

▼表紙は、自分の名前に2つ入っている「の」のモチーフと、大好きなあんずを掛け合わせてデザイン。

●制作にかかった費用

8000円くらい

●制作するうえで参考にしたもの

大学の先輩の参考ポートフォリオ、実物参考作品、ViViViTのポートフォリオサイト、その他ネット検索

●制作中にもらったアドバイス

平野さん:学校の企業説明会や企業の座談会に参加したときに、「学校の課題制作にプラスαすることでグッと自分らしい作品になる」と言われました。また、「パッと見ただけで伝わるよう大きくレイアウトをする、構成には決まりを作る(右上に必ずロゴを入れるなど)と見やすくなる」と教えていただきました。

●ViViViTページのこだわり、使い分け

平野さん:企業を探しこんだり、エントリー時にポートフォリオURLが必要な際はViViViT(ビビビット)を使い、実際に面接に行くときは大きいポートフォリオを持参していました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

平野さん:いろんな人のポートフォリオを見ることはとってもいい刺激になります!ポートフォリオは世界に1つだけの自分の冊子なので素敵なものができるように応援しています!!

 
 

はたらくビビビット編集部より

作品写真や余白が美しい平野さんのポートフォリオ。インパクトを出したい作品はじゃばら綴じにしたりリーフレットの実物を忍ばせたり、「紙や製本にこだわれる」「実物を挿入できる」「デバイスに比べ大きなサイズ感を見せられる」という紙の良さがふんだんに表われていました。
それぞれ一長一短がある紙とWEBですが、平野さんは「リアルタイムで情報更新できる」「URLで提出できる」「(投稿型サービスを使えば)簡単につくれる」などWEBの利点もうまく活用し、用途に合わせて上手に使い分けていました。特に広告やパッケージなど、紙ポートフォリオにも力を入れるべき業界志望の方は、印刷や製本に検討を重ねる時間を確保するためにも、就活ではWEBポートフォリオもうまく併用したいところです。
平野さん、ありがとうございました!

平野さんも活用した!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

 
 

(2020.10.20)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。メディアを通し、制作活動やデザイナーの就活に役立つ情報を発信していきたいです! Twitter
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