やると決めたらとことん。楽しませる表現に手を抜かない|大手ゲーム会社キャラクターデザイナー内定

大学生活で制作したキャラクターが大集合した表紙が印象的なポートフォリオ。独学で習得していったキャラクターモデリングはいろんな表現に挑戦しながら作り続けていました。
なんとポートフォリオはエントリー直前に作り直したそう!インタビューを通し理想の画作りや表現の追求にとことんこだわる姿勢が伝わってきました。
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■ポートフォリオ作りを始めたからこそ出来た、作品のブラッシュアップ

編集部:今村さんがポートフォリオ制作に着手したのは大学2年生の頃だそう。まとめ始めたことで過去作品のブラッシュアップや作品追加の意識が芽生えたと話しています。一度仕上げた作品を時間を置いて見直すと、成長した分気になる箇所が多くなりますよね。就活から逆算して早めの段階でこの「見直し」の時間を設けておくと、ポートフォリオ全体のクオリティがさらに一段高くなりそうです!

 

■制作の次に力を入れて練習したプレゼン

編集部:プレゼンテーションは制作の次に力を入れていたという今村さん。第一志望の企業が「ポートフォリオの5分プレゼン」を求めていたということもあり、積極的に練習していたそうです。後半のプレゼンに関する質問では「さらっと全体を説明しながら特に伝えたいことや覚えてほしいことを話せるように……」とポイントを説明してくれました。ポートフォリオが仕上がったら、さらにそこから要点を抽出しプレゼンの準備も行いたいですね!

 

PROFILE

今村 実希登 さん

京都精華大学ビジュアルデザイン学科デジタルクリエイションコース
2022年春からゲーム会社に就職
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PICK UP!ポートフォリオのこだわり

記憶に残る楽しい自己紹介ページを目指す


今村さん:自己紹介ページは特にこだわりました。エントリーシートの方で詳細な自分の情報は記入するので、ポートフォリオではぱっと見で楽しい雰囲気が伝わるような自己紹介を目指しました。正直ポートフォリオに自己紹介ページは絶対必要という訳ではないと思っているのですが、だからこそしっかり制作したら記憶に残りやすいかなと考えています。
エントリー2週間前ぐらいに他の作業と並行しながらこのページを制作し始めたのでとても大変でしたが、企業の方に覚えてもらえたり面接で話題に出来たり作った甲斐はありました。
 

最低限読んでほしい情報を太字に、それ以外はさらりと

今村さん:出来る限り1ページの中に入れる情報量を少なくするよう気を付けました。
特に文章量に気を配っています。最初は1つの作品につきしっかりと説明を添付していたのですが、「たくさんのポートフォリオが企業に届くので文章までしっかり読むことは少ない」と先生からアドバイスを受け大きく削りました。最低限読んでほしい情報だけは太字で見出しにしておいて、それ以外はさらっと触れるぐらいの説明にしています。提出するとき少し不安もあったのですが、削った分一つ一つの画像や文章が見やすくなったのかなと思っています。
 

企業案件やチーム制作、課外活動を載せるのもおすすめ!

今村さん:作品を作るだけではなくて、人と話すことやチームで作品を作ることも好きだということをアピールできるように制作しました。
自主制作作品以外にも、企業のゲーム開発にスタッフとして携わらせて頂いたことや授業でのチーム制作を行った経験などをまとめたページは、働いてからを想像しやすいとのことで企業の方にも好印象でした。また自分は学内で3DCGのワークショップを企画したことがあるのですが、イベント運営や課外活動などの制作とは少し違うような経験も最後の方にまとめておくと面接での話題に繋がったりするのでとてもおすすめです。
▼3DCGワークショップについてのページ

 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

ゲーム業界(家庭用ゲームを制作している会社を中心にエントリーしました)

●コンセプト

さらっと読むだけでも楽しんでもらえるポートフォリオ

今村さん:就活というとやっぱりフォーマルなものであるとは思うのですが、気軽に楽しみながら読んでもらえるようなポートフォリオを目指しました。出来る限り文章量などを減らして、ぱらぱら読むだけでも記憶に残りやすいような構成を意識しています。

▼この制作で挑戦したこと、意識したことなどを記載

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 自己紹介
  • 目次
  • 3DCG作品
  • ゲーム系作品(企業案件含む)
  • デッサン
  • イラスト作品
  • イベント企画

 

●表紙をつくるときに工夫した点


今村さん:表紙を見ただけで「この人はキャラクター(キャラクターモデリング)を作るのが好きな人なんだな」と伝えられるように意識しました。
大学に入学してから制作したキャラクターを一枚絵として集合させたら作品の紹介にもなるし画面も賑やかそうだしいいんじゃないか!?と軽い気持ちで作り始めましたが、実際はとても作業量が多く少し後悔しました。ただすべてのキャラクターが本文中に登場するので、ポートフォリオを読み終わった時、表紙を見ただけで内容を思い出せるのはお気に入りポイントの一つです。

●制作プロセス

(1)ポートフォリオの方向性を決める
(2)作品をピックアップ
(3)InDesignでデータ製作
(4)先生や友達から意見を貰いながらブラッシュアップ
(5)データを軽量化してPDFに変換

●制作時期

大学3年生の2月頃
今村さん:最初に作ったバージョンは2年生の2月ごろに制作して1年かけて改稿を続けていましたが、エントリー締め切り1ヶ月前に「なんか違う…」と感じてしまい、まっさらな状態から作り直しました。

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

InDesign、Photoshop

●印刷 / 製本方法

オンライン面接がほとんどだったので、印刷したものを求められることは少なかったです。冊子の提出を求められた場合はキンコーズで印刷したものをファイリングして提出していました。

●サイズ / ページ数

A4横 / 42ページ

●制作にかかった費用

5000円(印刷代とファイル代2冊分)

●制作するうえで参考にしたもの

ポートフォリオ百科(特にグラフィック系の方のポートフォリオがとても参考になりました)、学校に置かれている先輩のポートフォリオ、志望先の会社案内、CG系雑誌

●制作中にもらったアドバイス

今村さん:いろいろな先生や友達によくポートフォリオを見せて意見を伺うようにしていました。人によっては真逆のアドバイスを貰うこともあるのですが、程良い落としどころを見つけながらいろんな人が見やすいポートフォリオを目指しています。

●ポートフォリオを使ったプレゼンで工夫したこと

今村さん:ポートフォリオのプレゼンを求められたときは、ポートフォリオを通じて自分自身を紹介できるように意識しました。基本面接官の方は事前にポートフォリオを読んでいただいていると思うので、冊子だけでは伝えきれなかったようなことをプレゼンできるようにしています。なので一つ一つの作品に説明時間をかけるというよりも、さらっと全体を説明しながら特に伝えたいことや覚えてほしいことをプレゼンできるように練習しました。

●ViViViTページと紙ポートフォリオの使い分け

今村さん:ViViViTでは目立つ作品画像を多めに掲載して、出来る限り企業の方の目に留まるように使っていました。そこで自分のViViViTページを見た企業の方から早期選考などに招待していただけることもあったので、面接用に作品の説明などがもっと記載されているこのPDF版のポートフォリオを提出していました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

今村さん:ポートフォリオを作り始める最初の一歩は何をしたら良いか悩みがちだとは思うのですが、とにかくとても小さくてもいいと思うのでまず第一歩を踏み出してみるとそのまま流れで作っていけるのかなと思っています。
作品をまとめている最中に昔の作品が気になってブラッシュアップを始めたり、デッサンやスケッチが足りない気がして慌てて用意したり、自分は想像以上に制作時間がかかったので早めに少しづつ作り始めるのがおすすめです!大変なことも多いですが、完成すると就活とか関係なく思い出の一冊になると思うので、体に無理をさせ過ぎない程度にぜひ楽しみながら作ってください!!

▼最後のページにもみんなが集結!

 

編集部:つくることが大好きで、見る人を楽しませたいという気持ちが伝わってくるポートフォリオでしたね!今村さん、ありがとうございました!

今村さんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

 
 

(2021.10.29)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter
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