ポートフォリオをつくって就活を始めよう!採用担当が見ている5つの視点

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”ポートフォリオの制作”は、”クリエイティブ職の就活”と切り離せない関係です。この記事では、クリエイティブ系企業「株式会社ディー・エヌ・エー」の採用担当の方から実際にお聞きした声をもとに、ポートフォリオ制作に意識すべきポイントを5点に絞ってご紹介します。これからポートフォリオを作り始める方は、ぜひ参考にしてみてください。編集・執筆 /YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO

● はじめにポートフォリオとは?

まずはじめに、ポートフォリオとは、簡単に言ってしまえば「作品集」です。クリエイティブ職を採用する際、ほとんどの企業の方は受験生が「今までどんなものづくりをしてきたか、どんな活動をしてきたか」を踏まえて選考します。
その「今までの制作活動」をまとめて、企業さんに伝えるものが「ポートフォリオ」です。
就活においてポートフォリオを使う場面のひとつに、面接があります。ポートフォリオを見せながら話したり、事前に送ったものを見てもらいながらお話します。または、”ポートフォリオ選考”と呼ばれる、ポートフォリオの提出のみで合否が出る選考方法もあります。自分自身がいない場で、ポートフォリオだけで自分の過去から未来までを伝えなければならないのです。
つまり、ポートフォリオは単なる「作品集」の域を超え、自分自身に代わって自分をアピールするツールとも言えるものなのです。
では、企業の採用担当の方は、ポートフォリオが提出された際、どんな部分を見ているのでしょうか。

● 採用担当者はココを見ている!5つの視点

ポイント1: 作品のクオリティ

まずは、当然ですが制作した作品のクオリティです。どんな企業も、自分の会社で働くのに見合ったレベルのものが作れるか、またはそうなり得るかという点を第一に見ます。
自分の作品に自信が持てない場合は、まずは作品のブラッシュアップから始めましょう。就活本番がはじまる前の準備期間が、作品のクオリティを上げる最後のチャンスと言えます。企業が合否を出す理由のほとんどを占めているものは、作品の出来です。作品制作に打ち込める時期を逃さずに、作品のクオリティアップに励みましょう。
制作に時間をとれるタイミングにどれだけ追い込みをかけられるかが、就活の明暗を分けると言っても過言ではありません。

ポイント2: 作品情報

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作品タイトル、制作時期・制作時間、使ったソフトなど、「どんな作品か」を説明する情報を指します。それらの情報を書いたキャプションの位置は、「作品の右下」など一定の位置にしたほうが、見る人にとってはわかりやすいです。

ポイント3: スキルの幅

このポイントは、ポートフォリオ全体を通して見ている部分です。スキルの中でも、ツール・作品・作風の幅と分類できます。
まずツールの幅とは、いろんな道具を使いこなせるかということです。鉛筆を使ったデッサン(=アナログ)と、Illustratorを使ったイラスト(=デジタル)のどちらも描けることも、このポイントに当てはまります。デジタルの中でも、IllustratorやPhotoshopに加えて動画系ソフトなど、使えるツールは多ければ多いほど良いです。
作品の幅は、平面だけでなく立体の作品もあるかなどについて、作風の幅は、タッチの描き分けについてです。例えばイラストですと、女の子だけじゃなく建物や風景も描けるか、作画だけでなくデザインもできるのか、キャラクターだけでなくリアルタッチでも描き分けられるか……などを見ています。

★ONE POINT ADVICE★
スキルの幅を見せながらも、「一番見せたいものは何か」は確実に伝わるようにしましょう。
例えばゲーム業界を希望する場合は、ゲームを意識した作品を、前半部に多めに入れると、見る人に「どんな仕事をしたいのか、何を目指しているのか」が伝わりやすくなります。
幅広いジャンルの作品を同じ数ずつ配置すると、見ている人に「この人がしたいことは結局何なのだろう?」と思われがちです。本当に見てもらいたい作品群は、前半に、多めに掲載しましょう。

ポイント4: 成長度

成長度で見ているのは、新しいものにチャレンジするやる気があるかという部分です。
ポートフォリオでは、例えば昔のものと今の作品を並べて見せてみてください。見る人は単純に、「たくさん練習してこんなに上手になったんだな」と感じますよね。
入学後も積極的にいろんなことに取り組んできたことが伝わると、入社後の成長も予想できます。「頑張る人と一緒に働きたい」という思いは、どんな企業の人も考えることです。デザイナーは、デザインのトレンドに対応したり、入社後も常にスキルをアップロードしなければなりません。「自分はどんな風に頑張ることができるか」をしっかりアピールしましょう。

ポイント5: 人となり

ポートフォリオから伝わるパーソナリティの部分です。自己紹介ページで自分を表す単語ひとつをとっても、「前向きな人なのか後ろ向きな人なのか、自分を客観視できているか」が見えてきます。
自分を取り繕う必要はありませんが、自分の良い部分をしっかりアピールしましょう。ポートフォリオを作りはじめる前に「このポートフォリオを通してどんな人に見られたいか」を考え、出たテーマを意識するだけで、選ぶ言葉や写真が変わってくるはずです。
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● もくじと自己紹介ページはお忘れなく!

ポートフォリオ全体の構成を考える際、もくじページ自己紹介ページは、よほどの理由がなければ入れることをおすすめします。
企業によって、ポートフォリオのどのページから見るかは違います。もくじページがないと、見たいページがどこにあるのかわかりませんよね。企業の方は、採用活動中に多数のポートフォリオを見なければなりません。なるべく早くたくさんのポートフォリオを見たい企業の方にとって、もくじページはある方が確実に親切です。
また、自己紹介ページは、上記の視点NO.5「人となり」を表すのに最適なページです。通常の自己紹介の項目だけに縛られず、「どんな自分に見せたいか」という意識で作成しましょう。

● 就活で行うのはポートフォリオづくりだけではない!

以上で、企業のクリエイティブ職採用の方がポートフォリオで見ているポイントをご紹介しました。
しかし、就活で行うことはポートフォリオ制作だけではありません。他にも会社探しや説明会の参加、履歴書書きなどを並行して行わなければなりません。しかもこれらは会社ごとに行う必要があるため、かなり時間がかかります。
本音を言えば、これらは楽に済ませ、ポートフォリオづくりや学校課題の制作に時間を割きたい……と思う方が多いのではないでしょうか。
最後に、そんな方へ向けて私たちが運営するViViViTをご紹介します。

ViViViT

★ViViViTをおすすめしたいのはこんな方★
●クリエイティブ系で就職したい
●ものづくりに関するいろんな会社を知りたい
●冊子のポートフォリオは完成していないが、就活は始めたい
●作品データを整理してポートフォリオづくりにいかしたい

ViViViTは、作品をアップロードすると企業からスカウトがくるというサービスです。
それだけですが、それだけで、全国のクリエイティブ企業に作品を見てもらうことができます。また、履歴書もプロフィールテキストに書き込めるので企業ごとに何度も書かなくて良い、そんな楽なサービスです!
クリエイティブ系の就職を目指している方は、ぜひ一度使ってみてください。

▼プロフィールの編集画面。自分が使えるツールについて記入もしくは選択できます。他にも「成功体験」「アピールポイント」などの自由記述項目があります。
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● 最後に

今回は、これからポートフォリオづくりを始める方向けに、基本のポイントをお伝えしました。
まずはこの基本を押さえ、そこから受ける企業に合わせ、内容をカスタムしていってください。納得のいくポートフォリオを作り上げるには、「一度できたら人に見てもらい、アドバイスを踏まえまた作る」というブラッシュアップの時間が必要不可欠です。始めはうまくいかないかもしれませんが、繰り返すことで自己分析にもつながっていきますので、ぜひ意識して行動してみてください。

また、今回紹介した記事ですが株式会社ディー・エヌ・エーさんが行っている、ポートフォリオ講座の内容も参考にさせていただいています。
下記のブログでは、ポートフォリオ講座の内容を採用担当者さんがくわしくご紹介しています。デザイナー採用を行う企業の方の生の声を知ることができるので、ぜひ一度読んでみてください!
あなたをの魅力を最大限に表現したポートフォリオを仕上げ、就活本番を迎えましょう!

魅力を感じる、伝わるポートフォリオ作成における7つのポイント

(2016.9.30)

著者

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井上佳子

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter

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