あなたをもっと知ってもらう!ポートフォリオ制作の「プロセス」活用法

プロセス

ポートフォリオに作品説明を載せた途端、薄っぺらく感じてしまった経験はありませんか? また、自身のこだわりや思考を伝えたいのに表現方法にこまったことはないでしょうか? 今回は、作品をより魅力的にみせるための「プロセス」表記の活用術についてご紹介したいと思います。
編集・執筆 / Haruna Kawanabe, AYUPY GOTO

目次

  • 1.プロセスってなに?
  • 2.プロセスの効果
  • 3.プロセスのまとめ方
  • 4.最後に

1. プロセスってなに?

「プロセス」はIT用語の一種として、物事を進める手順、物事が変化するときの経過、物事が進む過程……といった意味で使われますが、今回ご紹介するのはアートの世界におけるプロセスについてです。
「プロセス」は企画やデザインの作品発表や説明の際に用いられることが多く、作品の制作過程を表したものです。作品の発端や変遷、要因や時間を説明する役割を持ちます。
この表現方法は1960年代から見られる現代美術の傾向で、作品が生まれた発端、形になった理由こそが批判・吟味の対象となり、作品の成立に関わった諸々を重視する考えです。
現代では作品のクオリティだけでなく作品の「プロセス」にこそ価値があるという意見もあり、ユーザーが作品により強い関心を抱くときに「プロセス」の一部を述べている様子も見受けられます。

2.ポートフォリオにプロセスを表記する効果

「プロセス」を説明・表記することをオススメしたい分野は、主にサービスデザイン企画UI/UXデザインの作品です。これらの分野では、<strong>考える力と問題改善能力が求められ、作品に対する姿勢などデザイナーとしての評価にもつながります。
また、イラスト作品でもひとつの作品ができるまでにアイデアのプロセスを表記することでひとつのテーマに対していろいろなアプローチをかけられる発想力や表現力、そこから作品を突き詰める能力があることを説明できます。
作品が多い場合はすべてにつけるのではなく説明が必要な作品や時間をかけて悩んだ作品ど、数を絞ってプロセスを載せることで他の作品と差をつけると良いでしょう。

3.プロセスのまとめ方

まずプロセスに必要なのは記録です。画像や作業風景と共に、メモを残しておくと制作する時に非常に役立ちます。残すメモは変更点や改善点、気付いたことを書いておくと次の工程でどう修正されたかも載せられるので必ずメモを残しておきましょう。
簡単なプロセスのまとめ方を紹介しますが、最終的に重要なのはポートフォリオの雰囲気や個人の見せ方です。

1.時間軸に合わせて記録を並べる
まず最初からまとめようとせずに、時間軸にそってできごとを上げていきましょう。改めてまとめることで気づく一貫性があれば新しくメモしましょう。プロセス1
2.カテゴライズをする
時間軸に並べた次はカテゴライズごとに列に並べていくと他者が見ても時間軸や関係がわかるプロセスにまとまります。プロセス2
3.情報を整理する
不要な情報を抜き、情報同士の関係性を書き加えましょう。その際に作品にとって決定的なできごとなど重要度が高い情報とそうでないもので見せ方を変えるとより伝わりやすいプロセスになります。
プロセス3

アナログ作業でも整理できます!
データで作るのが難しいときは身の周りのもので表現してみましょう。ポストイットやお好みのマスキングテープ、まとめるための模造紙や場所を用意できれば代用できます。自分が作りたい雰囲気にまとめましょう。

4.最後に

「プロセス」は作品が生まれたストーリーを知ってもらう手段として社会でも重要な手法です。他にも、自身を見つめ直し振り返るときにも役立ちます。ポートフォリオ作成にとどまらず、自分の制作過程のメモや資料は大事にしましょう。場合によっては作品よりも非常に価値のある財産になります。

(2016.6.3)
HarunaKawanabe

著者紹介

川鍋春菜HarunaKawanabe

多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報デザインコースに 所属しています。UI/UXやサービスデザインについて勉強しています。 趣味はアニメ、アナログゲーム、デジタルゲームなどなど。
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