ポートフォリオ百科|ディレクター 宮川慶子さん

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今回ご紹介させていただくのは、株式会社サーチフィールドでディレクターとして働く宮川さんの就活ポートフォリオです。大学院で彫刻を専攻していた宮川さん。ポートフォリオは、就活用と作家活動を分けて作成したそうです。就活用は、自己紹介ツールとして活用したという宮川さん、早速ポートフォリオを覗いてみたいと思います!
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE,AYUPY GOTO

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宮川 慶子さん

みやがわ けいこ

Director

2014年3月 東京造形大学 造形学科美術学部 絵画専攻領域 卒業
2016年3月 東京造形大学大学院 造形研究科美術研究領域  修了
2016年4月 株式会社サーチフィールド ギクタス事業部 入社

PICKUP!

まず、ポートフォリオ制作でこだわった点を教えていただきました。

大きな学びとなった美術館での展示は、大きな写真を掲載

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宮川さん:美術館で開催した個展を紹介したページです。学部の卒業制作をアーティストの奈良美智さんに選抜していただき、青森県立美術館で個展を開催しました。奈良美智さんは、ものを作る喜びやコンテンポラリーアートに対する好奇心を作品から教えてくださった、ずっと憧れて尊敬していたアーティストです。
この個展は私の人生にとって大きな出来事だったので、ポートフォリオでも展示風景や会期中の様子がよく伝わるよう心がけました。

作品をクローズアップして構成。作品のクオリティや世界観をアピール

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宮川さん:6年間の制作や研究内容を作品のアップ写真のみで構成したページです。
自分が作るものの世界観は誰にも負けない自信をこのページで発揮しようと思いました。

ワークショップ活動は、実施までの様子をくわしく掲載

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宮川さん:ワークショップの活動を紹介したページです。私はワークショップ活動を通じ、人との関わりの面白さや、人にものづくりを伝える魅力を発見しました。ポートフォリオでは、構想から実施の様子までを数ページにわたって紹介し、実施に至るまでにどんなことを学んだのか伝わるようにしました。

ポートフォリオ一問一答

●制作した時期

大学院1年の冬〜2年の春

●コンセプト

独自の発想力

●掲載した作品内容

彫刻作品、平面作品、デッサン、展示活動、ワークショップ活動

▼専門の彫刻作品だけでなく、絵画やデッサンも掲載
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●サイズ・ページ

A3/A4横サイズの2パターン・40ページ

●使用ソフト

Illustrator

●ポートフォリオの制作プロセス

・作品の記録写真データから見せたい内容をピックアップ
・Illustratorでポートフォリオ作成
・自宅で出力

●製本・印刷方法

自宅で印刷し、購入したファイルにファイリング

●かかった費用

約4000円

●ポートフォリオを作る上で参考したもの

大学の就職課に置いてある先輩方のポートフォリオ

●ポートフォリオ制作時に見せた人

大学の就職課の方

▼最初と最後には、見る人へ向けてのメッセージページを記載
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●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

ポートフォリオは、言葉以外の方法で行う自己紹介ツールであると私は思っています。「ポートフォリオを作る」と考えると、「ポートフォリオのための作品」になってしまいますが、本来は一時的なことのためにものを作ってきたのではなく、「作りたい!」という欲求からものを作ってきたのではないでしょうか。その情熱を、ポートフォリオの一冊に込めて作ってほしいと思います。
また、ポートフォリオ制作では今までの作品を客観的に見ることができる良い機会でもあります。この機会に「どうして作ったのか」「なぜ作ろうと思ったのか」の根本をじっくり考え、より良い内容の作品を生み出し、他者の心に問いかけられるような作家・デザイナーになってください!私も日々切磋琢磨中です……!

はたらくビビビット編集部より

ポートフォリオのコンセプトを、「独自の発想力」とした宮川さん。ポートフォリオを人に見てもらう中で、「独自性」「完成度の高い内容」「相手を考えた見やすさ」というアドバイスをもらい、何百点ものポートフォリオから選んでもらえるよう意識して制作したそうです。ポートフォリオでは、宮川さんが力を入れて取り組んだ作家活動とワークショップ活動をメインに掲載していました。自分が積極的に行ってきたことに自信を持ち、そこから得た学びまでポートフォリオで伝わるように構成されていました。
また、ポートフォリオを手にしてくれたお礼を伝えるページや、写真が綺麗に見えるファイルを選ぶなどして、ポートフォリオが魅力的に見えるように沢山工夫をしています。少し時間やお金がかかっても、自分をアピールする材料として、作品の見せ方には労力を惜しまなかったそうです。現在は、ディレクターとして作家やイラストレーターさんの支援をしている宮川さん。自分の作品を丁寧に見せることやそのノウハウが、実際の仕事でも役立っているそうです!
宮川さん、ご協力ありがとうございました!
 

Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

女子美術大学卒業。 はたらくビビビットのインターンを経て、ビビビットに新卒入社しました。 2016年印象に残ったまんがは吉野朔実の「period」です。
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