ポートフォリオ百科|イラスト制作会社 アートディレクター 我妻敬太

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今回紹介させていただくポートフォリオは、株式会社サーチフィールドでアートディレクター兼ディレクターとして働く、我妻さんの就活ポートフォリオです!学生時代は幅広い分野で制作を行い、空間演出やパフォーマンス、映像制作に専念されていたそうです。そんな我妻さんはどのようにしてイラストのアートディレクターとして就職できたのでしょうか。ポートフォリオを覗いてみましょう!編集・執筆 / AYUPY GOTO

我妻 敬太あづま けいた

ArtDirector & Director

1987年、静岡生まれ神奈川育ち
多摩美術大学情報デザイン学科卒業
幼少期は三度の飯より絵を描く事が好きでした。
寝ても覚めても空想と妄想をしている子供とまではいきませんが、
高校時代にものを作る仕事に就きたいと思い美大を受験。
在学中はインスタレーションや映像制作を中心に学び作品を制作。
大学以前より参加していた楽団の経験を生かしパフォーマンスを行うなど自由な学生生活を過ごしました。
好奇心は旺盛だったため、様々な領域の作品を制作しては挫折し
就職用のポートフォリオでは何専攻か分からない典型的な失敗例に該当したと思います。
現在は幅広い領域を学んだ事もあってか、サーチフィールドでアートディレクターとディレクター 両方を一人で回せる立場で仕事をしています。

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PICKUP!

まずは、我妻さんお気に入りのポートフォリオページをご紹介します!

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(1)“恋愛相談”がテーマのパフォーマンスPV・パッケージ
我妻さん:ポートフォリオで1番ウケの良いページです(笑)学生時代に行っていたパフォーマンスのひとつです。PVをコマでわって、画像を並べて掲載しています。

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(2)学生時代に活動していた吹奏楽団のパンフレット
我妻さん:知っている方が見ればすぐに気づかれると思いますが、とある学習帳やフリーペーパーに似せて作ったパロディ作品です。このデザインで吹奏楽団の紹介ができたら面白いと思って作ってみました。“デザインもできる人”に見せたいと思い、ポートフォリオのファイルに入れています。

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(3)卒業制作展の作品集|我妻さんの作品ページ
我妻さん:卒業制作展作品集の制作の、編集とデザインを担当しました。トレーシングペーパーを絶対に使いたいと言って、紙選びは特にこだわった思い出があります(笑)制作チームで印刷会社に行って、印刷会社の方と相談しながら進行しました。書籍なので、ポートフォリオと一緒に見てもらえるようセットで提出しています。紙の仕事もできることを見せたくて付けています。
また、この画像のページは僕の卒業制作作品です。この写真に写っている人は、実は全て僕自身で(笑)特殊メイクとモーフィングの技術を使っていろんな人に化けて写真を撮影し、インスタレーション作品にしました。猿、女性、黒人白人に変身しています。

就活ポートフォリオについて、さらに詳しくうかがいました

ポートフォリオの制作方法

作った作品をA4サイズにまとめて印刷し、A4ファイルに収納していました。幅広い表現に挑戦していたため、ジャンルごとに数点ずつ並べて掲載し、ページの後半に受けている企業の業務内容に沿った作品を入れました。
また僕の制作物は映像作品が多かったので、映像作品を見てもらうためにポートフォリオと別で、ポートフォリオサイトを作っていました。ポートフォリオの表紙にQRコードを載せて、携帯でコードを読み取って映像作品を見てもらえるようにしていました。

ポートフォリオのこだわり

作品を綺麗に見せたかったので印刷する紙は、すごくこだわりました。光沢が強すぎると作品が見えにくいですし、発色よく見える紙のほうが作品のクオリティも高く見えます。紙を選ぶことは誰にも負けないと思っていました(笑)

意識した点

・文章は読みやすいように文字組にこだわりました。
・ページ全体に統一感を出すために、文字サイズやフォント、使用するカラーを決めてテンプレートを作りました。
・各作品に、作品タイトルと制作で使用した素材などを記載しました。
・書類選考で沢山のポートフォリオが積まれると思いますが、似たようなファイルが並ぶ中でも自分のファイルが目立つように、ファイル外側、ネーム記入部分に名前を記入して、ポートフォリオサイトへのQRコードを貼りました。

掲載した作品内容

プロモーションビデオ、空間演出、パフォーマンス、書籍、イラスト、アニメーション、グラフィックデザイン等

コンセプト

“いろんなことが好き”という、好奇心の幅を知ってもらうことです。受けたい業界を絞って、その業界に合わせたポートフォリオを作ったほうが書類選考は通過しやすいと思うのですが、僕はジャンルを絞るのは面白くないと思って、いろんな自分を知ってもらいたくて詰め込みました。

サイズ

A4サイズ

使用したソフト

Photoshop、Illustrator、動画に関してはAfterEffects、FinalCut

制作した時期

毎年、大学の進級作品提出の際、ポートフォリオの提出も必要だったため、ポートフォリオ制作自体は大学1年生の時から行っていましたが、就職活動のためのポートフォリオは4年生の秋、卒業制作に終わりが見え始めたタイミングです。

はたらくビビビット編集部より

我妻さんは映像作品を多く制作されていたようですが、ポートフォリオサイト(WEB)、ポートフォリオ(紙面)、映像作品が収録されたDVDと、面接官がどのような状態でも作品が確認できるように3種の方法でポートフォリオを作られていた丁寧な配慮が素晴らしいと思いました。

例えば、エントリーした企業が映像会社であれば、必ず映像作品を確認するためにDVDかポートフォリオサイトを見ると思いますが、別の業界や大企業の場合、応募者が沢山いるほど一人一人の作品を見る時間も限られているので、一番都合の良い方法で作品を確認すると思います。“DVDとポートフォリオサイトがあるから、ポートフォリオ(紙面)には映像を掲載しなくてもいいや”、と判断してしまうと、4年間頑張って制作した映像作品が見てもらえず終わるかもしれません。

時間の無い面接官にとって、作品を見る手段が沢山あるのはすごく助かりますし「気のつかえる子だな」という印象を受けるかもしれません。
いろんな形式でポートフォリオを作るのは大変ですが、いろんな業界を受ける方は気をつかったほうが良い点です。

様々な業界へのエントリーを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

我妻さんありがとうございました。

(2015.6.1)
Ayupy Goto

著者紹介

後藤あゆみAyupy Goto

はたらくビビビット編集長。 フリーランスで“『ツクル』を仕事にしたい未来の子供たちのために。”を、コンセプトとして活動。クリエイター支援、スタートアップ支援を行っています。おばあちゃんになるまでに美術館をつくるのが夢です 。
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