春休みの間に、社会で活躍できるUX/UIデザイナーに成長するスクール「Delight U for Students」

「UIデザイン」「情報設計」「サービスデザイン」といったキーワードを耳にしたことはありませんか?近年需要が高まっているUX/UIデザイナーの仕事ですが、需要が高まっているにも関わらず、教わる環境が少なく、社会で活躍できる人材が増えていないのが現状です。
そこで誕生したのが、IT業界のなかでも先進的な事業・サービス開発を行う、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と、株式会社クスール(以下、cshool)が運営するデザインスクール「Delight U for Students(デライトユー フォー スチューデンツ)」です。2ヶ月間でUX/UIの実践スキルを身につけることができ、デザイナーとして将来活躍したいと考える人の力になります。なぜ、DeNAがこのようなデザインスクールを立ち上げたのか?また、このスクールに通うことで学生がどのように成長できるのか? 「Delight U for Students」のプロデューサーにお話をお伺いしました。
編集・執筆 /AYUPY GOTO

▼ Delight U for Students とは

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UX/UIの実践スキルを学べる2ヶ月の無料デザインスクール

UX/UIの実践スキルを学べる2ヶ月の無料デザインスクール
「Delight U for Students」とは、DeNAが主催するUX/UIデザイン業界の活性化をミッションに、DeNAとcshoolで創設したオンラインスクール“Delight U”。
その学生向けのスピンオフプログラムがこの”Delight U for Students”です。
デザイン基礎からフロントエンド、サービスデザインまでを2ヶ月で学ぶ本気のスクールです。

「Delight U for Students」詳細はこちら

▼今回お話をしてくださったプロデューサー

田中 裕一たなか ゆういち

DeNA デザイン戦略室 プロデューサー/ディレクター

Webディレクター/デザイナーとして、ECサイト運営会社、制作会社を経て2012年DeNAに入社
デザインとビジネスが同居する「UXデザイングループ」を設立し、マネージャに就任。
100名規模をマネジメントしつつ、新規サービス立ち上げなどの大規模案件においてディレクター・プロジェクトマネージャ・UIデザイナーを歴任。
現在は人材の採用・育成に注力。

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デザイナーが自ら、存在価値を示せるように。
DeNAはUX/UIデザイナーを育て、市場を活性化する。

― なぜ、DeNAが「Delight U for Students」のようなデザインスクールを立ち上げたのでしょうか。

田中さん:「Delight U for Students」の立ち上げには様々な目的があります。従来のデザイナーの仕事のイメージは、メディアアートや広告・受託制作でインパクトのあるグラフィックを作り、価値を生み出すことがスタンダードだったと思うのですが、最近ではIT・Web系の事業会社でサービスやビジネスにもコミットしてデザインすることにニーズが高まってきました。若手のデザイナー志望者にも、事業会社でサービスデザインの仕事をしたいという人が少しずつ増えてきているのですが、先陣がまだ少ないこともあってキャリアのイメージが難しく、スキルを身につける機会があまりにも少ないので、社会で活躍できる人材を増やせずにいました。
そこで、DeNAが若いうちから学べる場所、土台をつくれば、市場が活性化していき、デザイナーの活躍の場が増えるのではないかと思ったんです。

― “デザインスクール”とありますが、一体どのような内容が学べるのでしょうか?

田中さん:「デザインの基礎」「フロントエンドエンジニアリング」「サービスデザインの考え方」など、学校では体系的に教わらないことを、現場で活躍するプロのデザイナーが教えます。参加する学生のレベルに合わせて教えるので、人によってはUI制作する前に必要なタイポグラフィやグラフィックデザインの概念、基礎から学んできただき、UIデザインはどのようなお作法や言語を使っているのか理解してもらい、設計ができるレベルにまで成長していただきます。最終的には、HTML/CSSやJavaScriptを使って、自分の力で簡単なWebアプリケーションが作れるようになりますね。
また、現場の第一線で働くプロのデザイナーがメンターとなって参加者にメンタリングするので、事業会社の働き方やマインドセットを知ることができます。「Delight U for Students」で学ぶことで、今後業界を引っ張っていくクリエイターに育っていただきたいと考えています。

― 「Delight U for Students」という名前には、どういった意味が込められているのでしょうか?“Delight U”とはなんですか?

田中さん:もともと、本気でUX/UIを学びたい人向けに「Delight U」というオンラインスクールを運営していまして、「Delight U for Students」は、「Delight U」から派生してできた学生向けのプログラムです。「Delight」はDeNAが大切にしているキーワードで、“私たちの作ったサービスで世界中の人々を喜ばせたい、楽しませたい”という思いが込められています。

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― 「Delight U for Students」は昨年も開催されていたそうですが、どのような学生が参加していましたか?

田中さん:美術大学の学生や、総合大学の学生で独学でデザインを学び、スタートアップでデザイン制作を任されている方など、成長機会を求めているアクティブな方が多いです。

「Delight U for Students」開催の様子

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― 「Delight U for Students」に参加すると、どのように成長できるのでしょうか。

田中さん:「デザインが全然わからない」「HTML/CSS、JavaScriptといった言語は聞いたことがある」と言っていたようなデザイン初心者の学生が、2ヶ月後には一人でアプリを作れるようにもなります。
例えば前回の受講生で、総合大学の経済学部に通い、スタートアップで働いている学生がいたのですが、「この機会で絶対にデザイナーとして自立したい」と強い成長意欲を持って参加していたので、こちらが準備した全カリキュラムを制覇して、デザインもコーディングもできるようになりました。また、その後DeNAの選考を受けて内定をもらっていました。

サービスデザインに携わっていきたいという、野心のある前のめりな学生は休むことなく参加していて、そういった参加者の成長幅や変化はすごかったですね。

― 本人が希望すれば、DeNAの選考を受けて内定をもらえる可能性もあるんですね! 参加することがとても難しく、審査のハードルが高い印象があるのですが、参加する人に必要なスキルのレベル感が知りたいです。「コーディングできない」「UIって何?」といった初心者レベルの人でも参加できるのでしょうか。

田中さん:そういうレベルの方がほとんどですし、もちろん参加できます。独学でデザインを学んでいる学生のみなさまは、手探りで物を作っていることが多いのですが、デザインって本当はすごく論理的なものなので、説明できるデザインが作れるようになり、デザイナーとして大きく前進することができます。 

参加枠は15名と人数制限があるので選考はするのですが、選考の際に1番大事にしているのは熱量です。その熱量は、直接お話を聞くことで確認しています。学校でベーシックなことを学んでいる方や、基礎は学んでいないけど実践して作っている方に、ぜひ参加いただきたいと思っています。

前回の受講生に参加した感想を聞いてみました!

Kobayashi Kanaコバヤシ カナ

DeNA UIデザイナー
多摩美術大学 2016年卒業
Delight U for Students(旧名称:アカデミア) 2016年受講生

Delight U for Studentsに参加してみていかがでしたか?
Kobayashiさん:私は多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻していましたが、WEBデザインに関しては殆ど経験がなく、完全に初心者でした。Delight U for Studentsでは、HTML、CSS、JavaScriptの基本から丁寧に教えてくれるので、順を追って理解することができ、コードを書くことがどんどん楽しくなりました!すでにWeb制作経験がある方は、レベルにあった難しい課題に挑戦することもできます。
実装面の基礎知識がついたことで、業務で活かせるWebデザインのスキルが身につきました。今では会社でgitを使用しながら、デザインとコーティングの業務を行っています。受講者全員、目覚ましい成長を遂げていたので、学生のみなさんには参加することをおすすめします。
教わって終わりではなく、仕事現場でもデザインやコーディングを実践しているんですね!素敵です!

Kobayashiさんの制作物

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- 受講生には一体どのような課題が出るのでしょうか。

田中さん:ざっくりとしたユーザーニーズを提示した課題を出し、どういったソリューションがあるか、どのような見せ方ができるか、サービスを設計するところから取り組んでもらうので、課題解決型の脳を鍛えてもらうことができ、提案型のデザインが作れるようになります。
最終課題に関しては自由度が高く、Web上で使えるオリジナリティのあるアプリであれば良いので、制作経験のレベルも上がりますし、作った作品はポートフォリオに載せていただくことも可能なので、就職活動にも役立ちます。

― 他にはない、「Delight U for Students」の魅力を教えてください。

田中さん:ここまで体系的に長期間教える企業は、まだ少ないと思います。「Delight U for Students」は教えるプロを揃え、更に現場のデザイナーが2ヶ月間ずっと学生の側にいて、優しく厳しく指導します。若いうちにプロのデザイナーに長期間メンタリングしてもらえる機会はなかなかありません。他では積めない経験だと思います。

― 「Delight U for Students」を行うことで、今後どのように展開していくのでしょうか。

田中さん:サービスを作る当事者がいる事業会社が、「Delight U for Students」のような場とプログラムをつくり、環境を提供することに価値があると思っています。その第一歩がこの 「Delight U for Students」です。
サービスデザインに関わるクリエイターは、精神的にもスキル的にも自立していくことがマストだと思っています。クリエイティブは、アート・広告会社ではユニークな存在なのですが、サービス・事業会社では、渡された仕事だけをこなすだけの下流の仕事になりがちです。決められたビジネスの座組があるので、サービスの設計やエンジニアリングを先行した上でクリエイティブの仕事が追随するような環境は、今でも少なくないと思います。そのなかで、UX/UIデザイナーという職種の採用が10年ほど前から強化されはじめ、世の中的にもプレゼンスが上がっているなかで、経営視点・事業責任者の視点を持ってデザインして、事業やサービスやプロダクトをデザインの力で牽引していく人材が、この分野で増えていく必要があると思っています。
それはサービスを使っているユーザーさんの幸せにも繋がるし、事業の幸せにも繋がるし、デザイナー本人たちの幸せにも繋がります。デザイナーが明確にバリューを発揮して、自分たちの存在の独立性をしっかり持ち、確固たるポジションをつくっていく。環境を自らつくり、自立することで、サービス、しいては事業をデザインの力でドライブさせる事ができる。そのためには、若いうちからマインドセットと、必要最低限のスキルを学ぶ必要があると考えています。

― 最後に、田中さん(DeNA)は今後もこういった教育機会を提供し続けるのでしょうか。

田中さん:「教育する」という言葉はあまり好きじゃないのですが、参加者が能動的にものごとを学ぶ環境をつくるのはすごく好きです。学ぶことを提供することで、成長することに意欲を持つ姿勢に変わっていってもらえたら嬉しいです。道筋をつける人がいないと、元に戻ってしまうので、継続することが大事だと思っています。

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― ご丁寧にお話くださりありがとうございました!この春にレベルアップしたい人、デザイナーとして将来活躍したい人は、是非「Delight U for Students」にエントリーしてみてはいかがでしょうか。

Delight U for Students開催概要

サービスデザイナーとしてのマインドとデザインスキルを有し、事業やプロダクトの中心に携わるデザイナーが、これからますます求められる時代になっていくと、我々は考えています。そのために、学生のスキルアップをサポートし、共にデザインの未来を切り開いていける優れたデザイナーを世に生み出していくことが、”Delight U for Students”のミッションです。
本気でデザインスキルを身につけ、人々に喜びと驚きを与えるサービス作りを行いたいデザイナー志望の学生の方、ご応募お待ちしています。

開催時期:2017年2月6日 - 2017年3月31日
定員:15名
応募資格:2017年2月時点で学生であること

※定員に達した段階で、募集を終了します。
詳細・エントリーはこちら

また、DeNAは新卒採用も行っています。DeNAの仕事に興味のある方は下記URLからエントリーして下さい。
新卒デザイナー 採用サイト
(2019/03/25更新)

(2017.1.6)

著者

後藤あゆみ

はたらくビビビット編集長。 フリーランスで“『ツクル』を仕事にしたい未来の子供たちのために。”を、コンセプトとして活動。クリエイター支援、スタートアップ支援を行っています。おばあちゃんになるまでに美術館をつくるのが夢です 。

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