すべてのクリエイターは一度は日本を出るべき。海外進出が当たり前の環境を創る| Frog Senna

クリエイターの未来を創る人01

「世界で活躍したい」「海外でクリエイティブな仕事がしたい」そんな思いを抱く若者が、近年増えているといいます。 今回お話を伺ったSenna(セナ)さんも同じような思いを抱えて、日本からカナダ“バンクーバー”へ海外進出を果たしたクリエイターのひとりでした。 Sennaさんは日本でWeb制作経験を積んだ後、カナダのバンクーバーへ渡り、就労・永住権取得・フリーランス経験を経て起業しました。そして現在、自分と同じように海外進出を目指す、日本人クリエイターの支援活動を展開しているそうです。クリエイターとして海外で働くことや英語のスキルを手に入れるということは、一体私たちの生活にどのような変化をもたらすのでしょうか。クリエイターとして海外進出したいと思っている方は必見のインタビューです。
編集・執筆 /MAMI INUZUKA, AYUPY GOTO

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Senna

Frog Creator Production Inc. CEO

2008年よりカナダのバンクーバーに渡りWEB制作業を営む。日本で高校卒業後にWEB制作者として都内で制作会社勤務の後、カナダへワーキングホリデーで渡加後、就労、永住権獲得、フリーランス、その後起業。無料留学相談会を開くなど、日本へも頻繁に帰国している。
https://frogagent.com/

自身のスキル・経験を元に海外進出を目指すクリエイター支援を
バンクーバーで始める。

― まずは自己紹介をお願いいたします。

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Sennaさん:Frog Creator Production Inc. CEOのSenna(セナ)と申します。 数年前までは、渋谷のWeb制作会社でアシスタントディレクターとして働いていましたが、過労で倒れてしまったことをきっかけに、カナダのバンクーバーに移住することを決意しました。
当時はまだ現地の言葉が喋れなかったので、渡加後に語学学校に通いました。その後、広告代理店に就職して数年働き、フリーランスを経験して、現在運営中であるFrog Creator Production(以下、Frog)を立ち上げたのです。

― Frogというのはどのような企業なのでしょうか。

Sennaさん:海外へ進出したいと思っている日本人クリエイターを支援する会社です。さまざまな支援プログラムが揃っていて、無料の留学相談、クリエイター専用のシェアハウス運営、クリエイター向けのミートアップ開催、ビジネス英語や現地での就職に必要な知識を得るための勉強会など、海外で働くことを目指すクリエイターのサポートを幅広く行っています。
 
 

Frogの提供するサービス

Frog Agent

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URL:https://frogagent.com/
留学に関するアドバイスやビザ、住居、保険など留学に必要なサポートを行う。また東京とバンクーバーでの留学相談会も開催している。
  

Frog School

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URL:http://school.frogagent.com/
Web制作の技術と英語の両方を短期集中で学べる人気の留学プラン。

  
 

Frog House


URL:https://frogagent.com/local-support/froghouse/
クリエイター専用のシェアハウスを運営。
 
 

Frog Career

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URL:http://career.frogagent.com/
会社紹介や北米圏における就職のアドバイス、レジュメ(履歴書作成)から面接対策までをサポートする。

 

― かなり手厚いサポートをされているのですね! Frogを立ち上げようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

Sennaさん:フリーランス時代に個人メディア「バンクーバーのうぇぶ屋」を立ち上げたのですが、当時バンクーバーでWeb制作に携わる人があまりいなかったことから、バンクーバーの人・バンクーバーに興味を持っている人が注目する、大きなメディアへと成長させることができました。そしてしばらく運用していると、そのメディアを通して留学相談の問い合わせが来るようになったんです。最初は完全にボランティアで行っていましたが、段々と問い合わせの数もが増えていったのでひとりでは対応できなくなり「こんなに海外で働きたいと思っている人がいるなら、クリエイターのサポート事業が出来るんじゃないだろうか」と思ったんです。

あと、僕と同じようにバンクーバー在住で、「Webクリエイターボックス」というメディアを運営しているManaという女性がいるのですが、彼女と出会ったことも一つのきっかけでした。  おそらくWeb制作に携わっている方であれば「Webクリエイターボックス」を知っているのではないでしょうか。
彼女は僕よりも早くバンクーバーでWeb・メディアの仕事をしていたんです。彼女の存在を渡加前から知っていた僕は、一度お会いしてみたいと思いコンタクトを取ったのですが、タイミングが合わず見送りになってしまったんです。
ですが、僕もメディアを持つようになってから僕の活動を知ってもらうことができたので、今度はManaさんから声をかけてもらえたんです(笑)。
そして直接お会いして色々話しているうちに、Manaさんも留学に関する問い合わせをよく受けていることがわかり、これは僕らで何かできるんじゃないかという話になりました。

 
Sennaさんの個人メディア|バンクーバーのうぇぶ屋
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URL:http://webya.opdsgn.com/
 
Manaさんの個人メディア「Webクリエイターボックス」
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URL:http://www.webcreatorbox.com/
 

― 「Frog」という名前の由来はなんですか。

Sennaさん:Manaさんと色々と話し合った結果、日本のことわざからつけたいねという話になりました。
そこで候補に上がったのが「井の中の蛙大海を知らず」だったんです。 日本を井の中と言うわけではないですが、より大きな視野を持つきっかけづくりができたらいいね……という思いから「Frog」という名前を付けました。

― 現在、Frogにくる相談件数はどのくらいの数なのでしょうか。

Sennaさん:現在は1日1件は新規で必ず問い合わせがきているという状況です。 それに加え、東京で無料の留学相談会もやっているのですが、その際は一度で40〜50名ほどの方々が集まります。
去年の相談会では、200名ほどの方々が集まってくださいました。Frogをはじめてから現在に至るまで、約2年間の相談件数は900件にのぼると思います。

― それだけ多くのクリエイターが海外に目を向けている、興味を持っているということですよね。この相談は無料なのですか。

Sennaさん:今は、無料です(笑) ですが、相談の多さに対応できなくなってきているので、今後無料でなくなるかもしれません……(笑)。

― 相談するなら今がチャンスですね!(笑) クリエイター向けの留学支援ということですが、Web系に限定しているわけではないのでしょうか。

Sennaさん:そうですね。Web系に限定しているわけではありません。 ですが、私や他のFrogのメンバーが得意とする分野は
・Webデザイナー
・エンジニア
・グラフィックデザイナー
・3DCGアーティスト
・映像系

などが主な対象となっています。

― Frogの取り組みを体験して、その後の活動に活かせているクリエイターはいるのでしょうか。

Sennaさん: Frogを設立してまだ2年なので、一期生にあたるクリエイターたちが現地就職を果たしたり、今後日本に帰国していきます。なので、僕たちの取り組みの効果を確認することができるのは、本当にこれからです。Webサイトにも事例を載せているので、詳しく知りたい方はこちらもご覧いただければと思います。

国外の人間として
0ベースから自分を売り込む経験が、強みとなる。

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― 海外で働く上で、日本人であることにどのような価値があるのでしょうか

Sennaさん:これはよく聞かれる質問なのですが、厳しい言い方をするようであれば、日本人である価値は0かもしれません。
日本語と英語が喋れて日本のマーケットに詳しい人が重宝されるという時代はありました。しかし、現在はその頃とは大きく状況が変わっていると思います。なので、海外に出た時に”日本人であること”に大きな価値を見出すのは難しいのではないでしょうか。

― なるほど、日本人であることそのものに大きなアドバンテージは無いということですね。

ただ、僕はそれをマイナスには捉えて欲しくないと思っています。
海外に渡れば誰もがまずは0ベースのスタートとなります。そして、ビザのサポートがなければ海外で働くことができないので、会社に大きな負担を与える点から見てもマイナスといえるでしょう。
ですが、そんな状況でなぜ、そんなマイナスである自分を雇わなければいけないのかと考えて、企業に対してプレゼンテーション出来た人は本当に強いと思います。 自身の強みを見つけるまたとない機会になると思います。

― 海外にこれから挑戦しようと思っている方には、是非心に留めておいて欲しいですね。それでは、日本と海外でクリエイターの扱いや地位に違いはあるのでしょうか。

Sennaさん:Webデザイナーに関して言えば、日本よりも平均年収が高いです。また、基本的に残業をさせない企業が多いので、そう言った面から待遇がいいと考える人は多いと思います。
ですが、もちろん海外の待遇の良さにも理由はあって、Web関連の職の人はコンピューターサイエンスの学位を持っていたり、実務で使えるスキルをつけていることが就職をする際の基本となっています。なので、経験がなくてもエンジニアやデザイナーになれる日本と比べて、海外ではそうはいかないケースがほとんどなんです。誰でも出来る仕事なら英語が出来る分、安い諸外国へアウトソーシングしてしまえば良いですし、そういった点から、待遇面の差がでてくるのではないかと思います。

プロのクリエイターとして英語を勉強しないのは甘え。
海外を選択肢に加え、人生の可能性を増やす。

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― クリエイターを目指す学生が英語を身につけるメリットとは何ですか。

Sennaさん:厳しく言うと、クリエイティブ業、特にIT系で英語を勉強しないのは甘えだと僕は思っています。IT系の情報の発信源は基本的には英語圏です。なので、情報収集のメインが英語となるのは当然のこと。
ですが、英語圏で行われるカンファレンスで、英語で発言できる日本人はまだまだ少ないのが現状です。 本当のプロフェッショナルとは何かと考えたときに、公の場で意見一つ伝えられないのはどうなのかと思います。なので、クリエイティブ業に就く人たちは、少なくとも英語を通した情報収集という面に対し、高い意識を持ってほしいと思っています。

― クリエイターが海外に出るメリットと、目指す意義を教えてください。

Sennaさん:選択肢が広がります。日本で就職し、そこで転職しようとなったときに、海外の企業も選択肢に加われば、自身の成長幅も大きく広がりますよね。もっと大きく言えば、生き方の選択肢が大きく広がるとも言えます。

― 最後に、海外を目指したいと思っているクリエイターにメッセージをお願いします!

Sennaさん:海外という選択肢を得体の知れないものと捉えるのではなく、当たり前のものにする。そんな世の中を作りたいと僕は思っています。そして、海外展開が当たり前となった日本人が溢れれば、世の中にもっと面白いことを起こせるのではないでしょうか。 なので、今海外に興味がある、後々海外に行きたいと思っているという方は、是非Frogに連絡してください。

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Frog 公式サイト

(2016.4.11)
Mami Inuzuka

著者紹介

犬塚茉実Mami Inuzuka

名古屋市立大学 芸術工学部所属。デザイン系の学科に所属していますが、Webデザインは独学で勉強中。Web上での人と人とのつながりに感動する日々です。現在はアメリカのシアトルでビジネス留学をしています。好きなものはコーヒーとタイ料理!
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