総合職って何?|仕事百科

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「総合職」という言葉を耳にしたことが沢山あるかと思います。しかし、具体的な言葉の意味や、他の〇〇職という言葉との関係性がよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は総合職という言葉と、その周辺の〇〇職という語句を整理してまとめてみました。
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO

目次

  • 1. 総合職とは
  • 2. 〜〜系総合職
  • 3. 総合職の将来
  • 4. 最後に

1. 総合職とは

職務を分類する際の最も大きな区分となるものを職掌(しょくしょう)といいます。職掌から様々な職種にわかれていきます。ここでまず分類されるのは「総合職」や「一般職」です。総合職と一般職が同じものだと勘違いされている方がいると聞きますが、全く別の職種となるので注意しましょう。

・総合職
・一般職

総合職というのは名前の通り、企業のおおもととなる様々な業務を総合的に経験し、将来的に幹部候補になることもある正社員のことです。総合職という言葉の使われ方は会社によって異なることもあり、分野別に「〜系総合職」という区分けがなされていることもあれば、個別に〜職という名称で呼ばれていないものをまとめて「総合職」と呼んでいる場合があります。正確な使い方は前者だといえますが、ふつう単に総合職というと後者の意味で使われることが多いです。

特徴としては、様々な業務を経験するため配属先を異動になったり、転勤になる可能性も大いにありえます。その代わりに責任のある仕事を任されるようになり出世がしやすく、それに伴って昇給も見込めます。

総合職と対になる職掌は一般職です。一般職とは総合職の補助的な業務を行う正社員のことで、仕事の範囲は比較的広くなく、ルーチンワークのような定型的な業務に携わります。事務作業を行うイメージで事務職と同じ言葉だと考えてしまいがちですが、事務系とは職種上の区分であるため総合職と対になる言葉ではありません(それについては後述)。

一般職の特徴は、昇進が限られているということ。成果を出すことに追われない一方で、総合職に比べて基本給が少なく昇給もほとんど見込めません。待遇の面でも差が付くことも多いようです。一方で、異動や転勤などがなく残業なども少ないということから、プライベートを楽しみたい女性には一般職が人気です。
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2. 〜〜系総合職

総合職という言葉の頭には「〜〜系」と付く場合があります。大きくは2種類、事務系総合職(文系が多い)と技術系総合職(理系が多い)に分かれています。さらにこの中で細かく内容が分かれており、その中の〜職というのは業務内容を示します。

・事務系総合職・・・営業、企画、管理 etc.
・技術系総合職・・・研究、開発、設計 etc.

例えば営業を行う仕事のことは「事務系総合職の営業職」ということになりますが、単にこれを「営業職」とも呼びます。あるいは企画だったら「企画職」と呼ぶこともあれば「企画系総合職」などと呼ぶこともあります。

ただしそれぞれの職の呼び方は会社によって異なるほか、これらの分類はひとつの例であり、必ずしもすべての職がこの区分にあてはまるわけではありません。実際、採用の募集要項などに書かれている職種は、その企業が必要とする職種や多く採用する職種についてを、特に細かく名称の付いたもので記載されていたりします。

例)「募集職種:企画系、(まとめて)技術系、クリエイティブ系、その他総合職」

クリエイティブ系に関しては、特に事務系・技術系総合職とはカテゴリを分けているところがほとんどです。もしくは単にデザイナー職として募集がされていたりします。
本来の意味では「クリエイティブ系総合職の〇〇デザイナー」という分類になると言えるでしょう。
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3. 総合職の将来

はじめに、一般職とは対照的に総合職は出世がしやすいと述べました。総合職が経験を積んでステップアップしていくと、その先の仕事の仕方には主に2つの道があると考えられます。それは、管理職と専門職です。

・管理職(ゼネラリスト)
・専門職(スペシャリスト)

例えばクリエイティブ系でいうと、デザイナーが数年の経験を積んだのち、将来的にはアートディレクターとしてコンセプトを決めたり制作チームをマネジメントするか、培った技術をさらに活かして第一線で制作に特化したデザイナーになるか、という選択肢が考えられます。
(アートディレクターについてはこちら:アートディレクターって何?|仕事百科

これを一般的な語句にしたものが管理職と専門職です。
管理職は部下達をまとめながら、全体の成果を目標の達成に持っていく役割を担いますが、それまで自分が直接手がけていた業務からは離れざるを得なくなるという状況にもなります。以前はそれまで通り専門的な業務を続けたくとも、年数を重ねると待遇の面でどうしても管理職を選択するほかないという状況があったようです。

しかし最近では「専門職制度」という制度を設ける企業もでてきています。そういった会社では専門性に特化した人材でも、管理職になることと同等の処遇を認められるようになってきているといいます。管理職のようなマネジメント業務をすることなしに、専門に特化して知識や技術を磨いてキャリアを積んでいくことが可能です。

4. 最後に

いかがでしたか?
総合職からはじまって、意外と多くの〇〇職という言葉が登場しました。これに関連して、興味のある企業がどんな職種の人達で構成され、組織が成り立っているのか、企業を調べる際に役立てることができるのではないでしょうか。総合職という響きに興味を持った人は、この機会にもっと詳しく調べてみてください。

(2015.10.3)

著者

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K村

UI/UXデザイナーとして働く会社員。コピーライティングを学んでからマーケティングへの関心が強くなった。SF的なものが好き。はたらくビビビットのインターン1期生。

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