【ミクシィ特集】ミクシィグループで活躍する、女性デザイナーのワークスタイル&キャリアデザイン

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mixi creators special interview! 第3弾のテーマは「ミクシィグループで活躍する、女性デザイナーのワークスタイル&キャリアデザイン」です。ミクシィグループで活躍するクリエイター職の方々は、普段どのような仕事や働き方をしているのでしょうか。近年注目されている“女性の働き方”をテーマに、ミクシィグループで働く女性デザイナーの方々に社内環境や働き方について詳しくお伺いしました。もしかすると、社内環境や普段の生活習慣の中に、サービス運用の成功の秘密が隠されているかもしれません。デザイナー必見のインタビューです。編集・執筆 / AYUPY GOTO

川上 亜也子
かわかみ あやこ

Designer

株式会社ミクシィ メディア事業本部 デザイナー

元原 逸巳
もとはら いつみ

Designer

株式会社ノハナ デザイナー

歴史のあるサービスも新規事業も
サービス運営で重要なのは周りとの連携。
部署や職種の垣根を越えたコミュニケーションの仕組み。

― 本日はお時間ありがとうございます。早速ですが、お二人の現在のお仕事内容について教えてください。

川上さん:私は、SNS「mixi」を運営しているメディア事業本部で、デザイナーとして働いています。主に、mixiサービス内にあるmixiニュース・広告・ログイン画面設計のデザイン業務に携わっており、アプリ・スマホ・PCと、それぞれユーザーの見るデバイスに合わせたデザインを制作しています。

川上さんが携わっているお仕事

ソーシャルネットワーキングサービス「mixi(ミクシィ)」

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アプリインストール後、ログインなしですぐmixiを使えるようにリニューアル。ランキングには人気つぶやきを加え、ニュースのコメントを楽しめるようになりました。

元原さん:私は、ミクシィのグループ会社のノハナでデザイナーとして働いています。仕事内容としては、主にアプリやWebのUI/UXデザイン、ユーザー調査、その他DTPや、マーケティングにまつわる業務を担当しています。

元原さんが携わっているお仕事

フォトブック作成アプリ「ノハナ」

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作成したフォトブックのプレビュー画面。アプリに写真をアップロードするだけで自動で作成されるのが、忙しいママには嬉しいポイント。

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毎月1冊は無料(送料別)でフォトブックが作れます。溜まったフォトブックを見返すのも幸せな瞬間ですね。

― 同じ会社にいながらも、全く違ったサービスデザインに携わっているのですね。
お二人が毎日どのように働いているのか、1日のお仕事の流れを教えてください。

川上さん:出社後、すぐに進捗朝会をおこない、昨日やったこと、今日やることをチームメンバーと共有します。その後デザインレビューの時間があり、制作物をレビュアーに見てもらいます。現状の課題と目的、見込まれる効果を説明し、問題が解決できているか、ミクシィのガイドラインに沿っているかを判断することが目的です。メンバーはデザイナー以外にもディレクター・エンジニア・コーダーが参加するため、様々な角度から意見をもらうことができ、とても勉強になりますね。お昼は同僚とランチへ行きます。
午後は担当プロジェクトのデザインの制作、ミーティングなどをこなします。サービスデザインは改修のため同じコンポーネントをさわる事が多く、デザイナー×エンジニア間の連携が必須です。デザインを作り込む前に必ずワイヤーフレーム、プロトタイプを作成し、チームメンバーの意見を聞きながら最終的な方向へ整えていきます。

元原さん:出社後は毎日朝会を行い、仕事の進捗を報告します。その後は作業時間となるので、デザインの制作や、各プロジェクトのミーティングをおこないます。昼休みは同僚と一緒にランチに行くことも多いです。
午後もざっくりですが、デザイン作業やミーティングに時間を使います。ミーティングやチームのマネジメントなど、一見デザインとは離れた業務も、理想のプロダクトを作るための大事な時間です。チームやユーザーの意見や考えを確認するコミュニケーションの時間が、開発にはとても重要なので、どのように進めていくか、試行錯誤しながら取り組んでいます。

― 業務以外にも社内での勉強会はあるのでしょうか。

川上さん:デザイナーの勉強会を隔週で開催しています。プロジェクトの成果やデザインに関する知見、個人的に気になるサービスの紹介など、内容は参加者が興味を持つことなら何でもOKです。参加デザイナーは10人ほど、LT(Lightning Talk)のようにラフな雰囲気で話します。最近では「コミュニティを使ったイベント運営報告」が面白かったですね。

― 勉強会などに参加すれば、社内のデザイナー同士との交流も増えそうですね。他部署の人と知り合う機会などはあるのでしょうか。

川上さん:ミクシィにはボルダリング・ゴルフ・サバゲーといったサークル活動も任意で行っており、参加すると色々な部署の方と知り合うことができます。社内のメーリングリストやチャットツールで呼びかけ、誰でも気軽に参加できる仕組みになっています。どのサークルにもスペシャリストがいるので、初心者も教わりながらのチャレンジができると思いますよ。

元原さん:あと、シャッフルランチという制度もあります。サークル活動はいろんな人と知り合える良い制度なのですが、人見知りだったりすると、大人数の中に飛び込むのって勇気がいりますよね。でもシャッフルランチの場合は少人数制がほとんどですし、チャットツールなどを使って定期的にシャッフルされるので、より気軽な気持ちで参加できるところが魅力です。

川上さん:グループ会社の人達とも交流できますし、ランチで仲良くなった方とデザイナーの勉強会へ行ったり、飲み会をすることもありますね。

― コミュニケーションを大事にしている会社であることが伝わってきます。お二人の学生時代やミクシィに入社した経緯を教えてください。

川上さん:私は学生のとき映画が好きで、映像制作を学ぶ専門学校に通っていました。そこで3D・映像・Webデザインを学び、卒業後はポストプロダクションに編集エディターとして勤務し、テレビ番組やミュージックビデオの制作に携わりました。仕事をする中で「もっとデザインの表現力をつけたい」と思うようになり、Webデザインの学校に入学。そこから制作会社にてWebプロモーション、グラフィックデザインを担当し、ミクシィに転職しました。今年で入社9年目になります(※2015年11月現在)

元原さん:私は武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科で、編集デザイン・環境デザイン・グラフィックデザインなど学んでいました。卒業後は広告代理店に入社し、アートディレクターとして、広告やプロダクト制作に携わりました。その後数社を経て、新規サービスの立ち上げに関わり、ミクシィに転職しました。ミクシィに興味を持ったきっかけは、当時、ユーザー調査・分析を専門にするチームがあり、そのチームの取り組みに興味を持ったからです。

― IT業界のお仕事に興味を持ち始めたきっかけは何だったんですか?

川上さん:ものづくりに関わる仕事がしたいと思ったのは小学校6年生の時でした。もともとイラストを描くことが趣味でしたが、お絵かきソフトのゲームを使った時に、頭に衝撃が走ったんです。マウスで線を描き、色を塗ることがこんなに楽しいのかと、その日からデジタルで絵を描くことに夢中になりました。想像がダイレクトに形になる喜び、パソコンでものづくりをすることに未来を感じ、デザイナーの仕事を意識するようになったと思います。

元原さん:数年前に、高校時代の友人が代表を務めるスタートアップに誘われて、O2Oサービスの立ち上げに参加したのがきっかけでした。それまでは広告業界でデザインやアートディレクションをしていたので、自分に務まるか不安はありましたが、デザイナーとしての根本的な部分は業界が違っても変わらないのと、思った以上に楽しかったので今でも続いています。

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人・制度・体制が整っているからこそ
デザイナーもプロジェクトを先導できる。

― ミクシィの社内環境について気になるのですが、デザイナーとして働きやすい環境は整っていると思いますか。

川上さん:ミクシィのデザイナー職は、業務内容を固定しない自由度の高さが特徴です。大きな会社はビジュアルデザイン・アートディレクション・コーディング・UXなど分業制が多く、担当者との調整に苦労します。ミクシィの場合、やりたいと言えばデザイナーも企画から関わることができ、アウトプットされるすべてのデザインに責任を持って取り組める環境があります。もちろんタスクが増えるので大変さはありますが、幅広く任せてもらえることは自分が成長するきっかけになりますね。

元原さん:デザイナー個人が目指す成長の方向性と、チームや会社が目指す成長の方向性がマッチしやすい環境があると思います。日本のクリエイター職は、搾取されやすい立場にあると思っているのですが、ミクシィの場合、デザイナーの立ち位置がクリーンなので、仕事がしやすい環境だと思います。また、各職種のプロフェッショナルな方々に囲まれて仕事ができるので、学びも多いですし、自分の想像以上のプロダクトを生み出すことができると思います。

― デザイナーも先頭に立って、サービスを開発できる環境が整っているのですね。仕事以外にも働きやすいと感じることがあれば教えてください。

川上さん:“ミクシィ・キャリア・チャレンジ” という制度があるのですが、年に4回ほど部署毎の募集ポジションが公開され、条件を満たしていれば誰でも挑戦できる仕組みになっています。自律的にキャリア選択する機会を、会社が提供してくれるのは嬉しいですね。実際に制度を利用して活躍されている方もたくさんいます。自分の可能性を試してみたい、熱意のある方はチャンスだと思います。

元原さん:社内のカフェは癒しの場所ですね。他の部署や職種の社員と交流の場にもなっています。あと、カフェで販売されているコーヒーも美味しいんですよ。ラテアートを楽しめて、そういった小さな癒しが制作意欲を湧かせてくれます。

― 制度が形だけでなく、実際に社員が利用できているのは良いですね。最近では“ワークライフバランス”という言葉をよく聞きますが、お二人は仕事と生活のバランスを取るために、どのような工夫をされていますか。

川上さん:私は極力家に仕事を持ち帰らないようにしています。デザインで詰まっていると、退社後もアイデアを出したり他のサービスを見たり、つい仕事のことを考えてしまうんです。そこで一旦すべてを忘れて映画を観る、帰り道に美術館に寄るなど、全く違うことをして早く寝るように心がけています。すると翌朝起きた時にリフレッシュできて、気持ち良く働くことができますね。

元原さん:ワークライフバランスの話をすると「プライベートの時間がもっと必要だ」といった話になりがちだと思うのですが、時間が沢山あればバランスが取れるというわけでもなく、必要なのは“やりがい”だと思っています。時間があっても暇だと辛いと感じますし、社会人は1日の大半の時間を会社で過ごすことになるので、会社と仕事が楽しく感じられるような工夫を心がけています。

― やりがいというお話がありましたが、現在お二人が担当しているサービスのやりがいや運営の難しさを教えてください。

川上さん:私のやりがいは、リリース後も継続してサービスに携われることです。数値をとったり、改修すべきアイデアを小さい単位で試して結果を確認できたりするのは、長く関われるサービスだからこそ可能なことだと思います。それと、街中でmixiを使っている人を見かけるとやっぱり嬉しいですね。多くの方に使われるということに責任を感じますし、頑張りたいなと思います。逆に難しさは、リニューアルの度にユーザーが迷わない設計をすることです。少しのつまづきが使いにくさや不満につながらないように、サービスを通して慎重に考えています。
また長く続くサービスに欠かせない”汎用性のあるデザイン”を考えながら制作しています。

元原さん:女性をターゲットにしたサービスの運用と改修を担当することが多いのですが、業界の成功事例を参考にしても簡単に上手くいくものでもないですし、チームや仕組みの相性によって成果が大きく変わるので、いろんなアイデアを出しながら手探りで進めていくのが、難しさでもあり、やりがいでもあります。

― お二人から見て、ミクシィはどのような会社だと思いますか。会社の文化や雰囲気など魅力を教えてください。

川上さん:ミクシィには経験豊かで魅力的な人が多いですね。よく質問で「エンジニアさんと話す機会はありますか」と聞かれますが、デザインの相談をするだけでなく、ツールの使い方も優しく教えて下さいますし、いつも細かなコミュニケーションを取っています。
また社内にはエンジニアが主催する勉強会、新規事業を提案し、みんなでディスカッションできるトライアウトランチなどがあり、自ら考えていることを発表する機会もたくさんあります。そのためアンテナを立て、いつも情報を吸収する柔軟さをもっておくと、よりミクシィを楽しめると思います。

元原さん:川上さんがおっしゃった通り、自由にのびのび仕事ができる環境があり、自分なりに働き方をカスタマイズして、キャリアアップに繋げることができる会社だと思います。

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柔軟な組織体制だからこそ、産休後もプレイヤーになれる。
数年先のプランと向き合い
新しい技術やビジネスに挑戦する。

― 今後お二人は、どのように働きたいと考えていますか?ミクシィの女性の働き方についても教えてください。

元原さん:ミクシィは新しい技術にチャレンジできるし、試せる組織なので、そういう環境を活かして、アプリにとらわれず新しいビジネスをつくっていくことにチャレンジしたいです。
あと、女性の働き方でいいますと、産休後に復帰される方も多く、それは当たり前の事のようになっているので、産休後も自分のキャリアを考えられる会社なんだと、先輩方を見て思いました。

川上さん:デザイナーの中にも産休から復帰し、時間を短縮して働いている方がいるのでとても心強いです。数年先のプランを現実的に考えられる、女性にとって働きやすい環境だと思います。私も自分の価値を明確にして、短い時間でパフォーマンスを出せるよう今から努力していきたいです。

― 最後に学生へのメッセージをお願いします。

川上さん:荒削りで良いので、学生のうちに自分が人より秀でていると思うものを見つけてほしいですね。Photoshopのレイヤー整理術とか、海外のアプリをキャッチアップしてブログを訳すとか、一見デザインに関係ないような事でもいいんです。自分にしかないものを強みにしてアピールできると、入社した時に「これやってみて」と仕事を任せやすくなります。磨いたスキルを褒めてもらい成功体験を築くと、デザインの上達も早くなっていくはずです。楽しんで問題解決ができる人と一緒に働いてみたいです。

元原さん:経験によって積み重なった知識や、時間をかけて磨いたスキルは大切にして欲しいです。社会人になってからでもじっくり勉強はできるので、小手先の知識ではなく、何か一つでも没頭できることを見つけてほしいと思います。いろんな人と関わり合いながら専門性を深めていけたら、クリエイターとしての輝きも変わってくると思います。ものづくりが好きな人と一緒に働いてみたいと思っています。

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― 女性ならではの視点で、ミクシィの社内環境や働き方を教えてくださりありがとうございました。川上さんや元原さんの今後のご活躍がとても楽しみです!

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(2015.12.7)

著者

後藤あゆみ

はたらくビビビット編集長。 フリーランスで“『ツクル』を仕事にしたい未来の子供たちのために。”を、コンセプトとして活動。クリエイター支援、スタートアップ支援を行っています。おばあちゃんになるまでに美術館をつくるのが夢です 。

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