学生のうちに応募しておきたいコンペ・コンテスト!グラフィックデザイン編

デザインコンペ

みなさんは、いま自分にデザイナーとしての実力がどれ程あるのか知りたいと思いませんか?優れたデザインを選出するコンペ・コンテストでは、自身の実力を知る以外にもデザイナーを目指す学生にとって有益なことが多く存在します。今回は、そのようなデザイナーを目指している中でも、特にグラフィックデザインを学んでいる学生におすすめしたいコンペやコンテストをご紹介します。
編集・執筆 /KANAKO HONDA, AYUPY GOTO

●コンペ・コンテストとは

コンペとはコンペティション(competition)の略で、競争や協議会を意味します。デザインの競争会のことをデザインコンペやコンテストと呼んでおり、多くの応募者の中からより優れたデザイン作品を選出します。
つまり、コンペやコンテストで賞をとるということは、より優れたデザイン作品を制作したデザイナーとして認められたということになります。

<学生がコンペ・コンテストを受けるメリット>
・自分の実力を確かめることができる。
・作品を応募することにより、学校以外でデザインを制作する機会ができる。
・活躍されている有名クリエイターの方に自分の作品を見てもらい評価してもらうことができる。
・自分の作品を社会に発信するチャンスになる。
・同じテーマで応募された自分以外の作品から学べることが沢山ある。
・賞を受賞した場合、多くのサポートが受けられる。
・商品や景品がもらえる。
・就職活動での有利性を生む

このように、デザインコンペでは、デザイナーとして大きく成長できるため、積極的に学生のうちから参加することをおすすめします。

●学生におすすめのコンペ・コンテスト

それでは、学生が参加できるコンペ・コンテストにはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、グラフィックデザインを学んでいる学生向けに、現在募集中のものやこれから募集が開始するものをご紹介します。

1.広告業界を目指す学生向け

第32回 読売広告大賞「クリエイターの部」

yomiuri
URL:http://www.yomiuri.co.jp/
このコンペでは、テーマに沿ったオリジナルの新聞広告を募集しています。プロ・アマを問わず応募でき、毎年美術大学生や専門学校生など学生の受賞者も出ています。受賞作品は実際に全国版の朝刊に掲載されます。
プロのデザイナーの方と同じフィールドで競うことができるコンペです。

応募作品提出締切【2016年3月4日(金) 必着】

第32回 読売広告大賞「クリエイターの部」に応募する

2.タイポグラフィーに興味がある学生向け

モリサワ「タイプデザインコンペティション2016」

motisawa
URL:http://competition.morisawa.co.jp/
このコンペでは、和文・欧文の2つの部門に分かれオリジナルの書体を募集しています。応募資格や作品数に特別な制限もなく、自由に応募することができます。
とてもレベルが高いコンペですが、書体が好きな学生はぜひ受けてみたいコンペです。

作品募集期間【2016年5月1日〜2016年7月31日】

モリサワ「タイプデザインコンペティション2016」に応募する

3.空間とグラフィックに興味がある学生向け

第19回 CSデザイン賞「学生部門」

csdesign
URL:http://www.cs-designaward.jp/
このコンペでは、カッティングシート×デザインをテーマに、カッティングシートを使用したデザイン作品を募集しています。一般と学生の2つの部門に分かれているのが特徴です。サインや空間のデザインなどカッティングシートの可能性を追求しています。
学生という枠内で競うことができるため、挑戦しやすいということに加え、他の学生の良い作品を知るきっかけにもなるコンペです。

応募作品提出締切【2016年3月31日(月)】

第19回 CSデザイン賞「学生部門」に応募する

4.グラフィックデザインを学ぶ全ての学生向け

「1_WALL」

1_wall
URL:http://rcc.recruit.co.jp/gg/competition/1_wall/014-graphic
このコンペでは、グラフィック部門と写真部門に分かれており、グラフィック部門では視覚的要素で構成された作品を、写真部門ではカメラを通して撮った写真や映像作品を募集しています。次のポートフォリオ審査で入選者30名を決定し、その後2次審査でファイナリスト6名に絞られます。その6名によるグループ展がギャラリーで行われた後、グランプリが決定します。
グランプリ受賞者は約1年後にガーディアン・ガーデンで個展を開催することができるなど、若手クリエイターにとって大きなチャンスとなる重要なコンペです。

※第14回グラフィック「1_WALL」の応募は終了しています。
第14回写真「1_WALL」の応募作品提出締切
【2016年2月16日(火)〜2月23日(火)11:00〜20:00(土日除く)】

5.デザイナーを目指す学生向け

Tokyo Midtown Award

tma
URL:http://www.tokyo-midtown.com/jp/award/about/
このコンペでは、明日を担うアーティストやデザイナーの発掘と応援を目的としており、プロのデザイナーだけでなく、学生や生活者まで参加することができます。若い才能を発掘するためのコンペのため、受賞者は作品の発表の場が設けられたり商品化されるなどサポートを受けることができます。デザインコンペとアートコンペの2種類に分かれています。
デザイナーを目指す学生にとって、自分の作品が世界中から注目されるチャンスになるコンペです。

※「Tokyo Midtown Award 2016」の募集はまだ開始しておりません。

6.メディア芸術・アートに興味がある学生向け

文化庁メディア芸術祭

media
URL:http://festival.j-mediaarts.jp/
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に分かれており、プロ・アマ、自主作品・商業作品問わず応募できます。他ではあまり見ることがない部門もあり、作品の自由度が高いコンテストです。
グラフィックアートやゲーム、アニメーション、マンガなどに興味がある学生におすすめです。

※「第19回 文化庁メディア芸術祭」の募集はまだ開始しておりません。
国立新美術館で毎年の受賞作品展が開かれています。【2016年開催日】2016年2月3日(水)〜2月14日(日)

●コンペ・コンテストを有効活用するために

コンペ・コンテストは積極的に参加することで、自身のデザイン力を高めるトレーニングとして有効活用することができます。しかし、手軽に参加できるコンペ・コンテスト・公募の中には「作品に関するすべての権利は主催者に帰属」などと書かれているものもあり、この著作権の扱いについては十分に注意することが必要です。
著作権が自分のものでなくなった場合、たとえ自分の制作したデザインが世に出回ることになっても、自分のデザインということが公になることはありません。デザイナーとして自分の名前を世に出したいのであれば、「全ての作品の著作権は応募者に帰属」となっているのを確認してコンペ・コンテストに参加しましょう。

●最後に

最近では若手クリエイターを応援する目的で、学生も参加可能なコンペやコンテストが数多く存在します。これらを上手に活用することで、スキルアップにもなり、自信につなげることができます。学生のうちに多くの作品を制作して、コンペやコンテストに積極的に参加してみてはいかがですか?

(2016.2.6)

著者

本田佳奈子

東京造形大学所属。グラフィックデザインを勉強しています。ひとりで映画を観ることが好きです。さいきんは海外ドラマにもハマっています。

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