街に飛び出すと、洋服やカバンなどが綺麗に飾られているディスプレイを目にする機会はありませんか?季節やイベントに合わせて彩られるディスプレイは、つい視線を奪われてしまします。魅力的なディスプレイは、一体誰がつくっているのでしょうか。
今回はそういったディスプレイ空間をデザインする仕事、ディスプレイデザイナーの仕事をご紹介をしていきたいと思います。
編集・執筆 / YAMADA, AYUPY GOTO
目次
- 1.ディスプレイデザイナーって何?
- 2.活躍の幅
- 3.求められる能力
- 4.資格はあるの?
- -国家資格が存在する!?
- 5.最後に
1. ディスプレイデザイナーって何?
一言で表すと“飾る”仕事!
ディスプレイとは「展示」や「陳列」を意味しており、ディスプレイデザイナーは、店舗・テーマパーク・イベント会場などの展示空間を演出、デザインする仕事です。限られたスペースの中で商品を魅力的に魅せ、伝えたい世界観を作り、デザインしていくのです。
2.求められる能力
商品をいかに魅力的に魅せられるか
ディスプレイのデザインは限られた空間を使い、商品をいかに魅力的に魅せられるかがポイントになってきます。
大規模なセットを設置する場合、業者に発注することもあるので図面が描けると有利です。デザイン力はもちろん、イメージ図を描き起こす画力やカラーコーディネートの知識は必要になるでしょう。
また、ウィンドウに並べられるような商品は、最新・最先端の商品がほとんどですので、その商品と合わせて魅力的なディスプレイを作るには、ファッションや流行に常に敏感である必要があります。
2.活躍の幅
デパートからテーマパークまで!空間を演出する
ディスプレイと一言に言っても、規模も違えば場所も違う、様々な案件があります。
では主にどのような場所でディスプレイデザイナーの仕事が行われているのでしょうか。
・店舗やデパート
食品やファッションのショーウィンドウ
・テーマパーク
園内のイメージに沿った全体の装飾(街頭フラッグやショーウィンドウ)
・イベント
出展ブースの全体のイメージ装飾
等の例が挙げられます。これらはほんの一例に過ぎません。
クライアントから依頼を受け、指定されたイメージを限られた空間と制約で表現していきます。
3.資格はあるの?
国家資格が存在する!?
これは国家資格になり、1級を取得するのには長い年月が必要とされます。
商品装飾展示技能士
3級 受験制限なし
2級 実務経験2年以上
1級 実務経験7年以上
しかし、これはあくまで受験資格が得られるだけのことなので、ここから更に筆記、実技、プレゼンテーションの試験を受け、そこで初めて合否の結果がでます。
-実践空間ディスプレイ認定試験という民間試験も!
実践空間ディスプレイ認定試験
1級・2級共に受験資格は特になく、誰でも受験可。
こちらは民間資格になり、2級は未経験者やディスプレイの知識を少し備えておきたい方向け、1級は実践的に業界で仕事をしたい方向けとなっています。
その他にもカラーコーディネーターや、インテリアコーディネーターの資格を持っていても有利でしょう。
あなたに合っているクリエイティブ系の資格はどれ?新しいことを始めたい人には資格取得がおすすめ
4.最後に
普段何も気にせず歩いている街中でも一度気にしてみると、あちらこちらのディスプレイにデザインが施されています。ディスプレイデザイナーは、その商品がより魅力的に魅えるように空間の演出をお手伝いする仕事だということを、知っていただけると嬉しいです。
(2016.4.7)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア