みなさんは就職活動の際、応募する会社をどのような方法で探しますか。求人サイトや学校求人の企業情報、会社のホームページから見つける方が多いかもしれません。
今回は、そういった方法とは少し違い、プロダクトから会社をみつける方法をご紹介します。就職活動中の方はもちろん、働きたいと思える会社を見つけたい……という方に、ぜひ読んでいただきたいです!
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO
● ビビビッときたものに出会ったら、
"すぐ調べるクセ"をつけよう!
今回ご紹介する会社の見つけ方は、簡単に言うと
①普段過ごしながら自然と見つける「良いな」と思ったものを、
②どんな会社の誰がつくっているのか調べる
という2ステップで完結します。
日々の中で、「良いな」「好きだな」と思えるものを見つけることはあまり難しいことではありません。ここで意識したいのは、見つけたらすぐに調べるというスピード感です。①と②の間に「メモしておく」という項目をつくると「後でまとめて調べる」用にリストだけ溜まってしまいがちなので、「見つけたらすぐ調べること」を心がけることが大切です。
● 見つけ方
①雑誌・TVなどのクレジットから探す
雑誌を読んでる時に気になるものを見つけたときは、まずクレジットを確認します。その写真を撮った人やスタイリングをした人を見つけ、そこから検索してみます。するとその人の所属している事務所や、経歴を知ることができます。
②インタビューを読む
雑誌やWebでクリエイター紹介やインタビュー記事を読むと、制作に対する思いやプロジェクトの裏話などを知ることができます。クリエイターの人となりを知れて、生の声が聞けると自分が働くイメージがしやすくなるのでおすすめです。長くくわしく書かれている記事から短く簡潔にまとめられている記事までいろいろあるので、質の高いインタビューが紹介されているメディアを見つけて、定期的にチェックすると良いかもしれません。
③その他 積極的な行動を
他にもいろんな方法で情報収集ができます。以下の記事を参考にしてみてください。
(→インプットとアウトプットを身につけよう)
● 調べ方
◉ネット検索
良いと思ったものの詳細を調べる際の方法として最もおすすめしたいのが、ネット検索です。ネット検索は情報が早く膨大なため、さっと調べたいときに便利です。キーワード検索は繰り返すことでコツをつかめるので、気になるものを見つけたら単語でどんどん検索してみましょう。検索キーワードのかけ方は、以下のものを参考にしてみてください。
●映像作品を見ていて、良いなと思ったとき
…作品名_映像_ディレクター
アーティスト名_映像_制作会社
●雑誌で良い写真を見つけたとき
…雑誌名_写真_(写真家の名前)
アーティスト名_映像_制作会社
●雑誌や書籍全体のデザインが気に入ったとき
…書籍名_アートディレクション
書籍名_デザイン
書籍名_エディトリアル
●参加したイベントが楽しかったとき
…イベント名_ディレクション
●待ちで見かけた広告が気に入ったとき
…商品名_広告_アートディレクター
商品名_広告_ディレクション
商品名_CM_制作会社
●素敵なショーウィンドウを見つけたとき
…店・ビル名_ショーウィンドウ
店・ビル名_空間設計_ディレクション
おすすめサービス
調べた情報は、きちんとストックしておきます。「調べるリスト」はなるべく貯めないほうが良いですが、「調べたリスト」はどんどん貯めて、残しておきましょう。ストックするのに、次のサービスがおすすめです。
Pocketは、Webサイトをストックし、オフラインでも読めるサービスです。
気になる記事を次々にブックマークできるようなサービスなため、見つけた企業ページをリスト化できます。タグ機能もあるため、「会社サイト」などのタグをつけてリクルートページを保存しておけば、後で一覧をまとめて見ることができます。
いわばそのタグが、自分用の求人サイトのようになるのです。
https://getpocket.com/
● 調べた会社を就職活動につなげるには
以上のような方法で調べていくと、始めはアーティスト・クリエイターの個人ホームページや、個人事務所しか見つけられないかもしれません。しかし、情報はどんどんつなげて広げられます。
例えば、デザイン事務所ホームページを見つけたら、その会社のクライアントやビジネスパートナーを制作物ページから知ることができるのです。就職活動が本格化した際にはそこからさらに同業他社を調べることもできるため、1つの会社を見つけたら、その会社に関連する100の会社が見つかると言っても過言ではありません。
そうして良いと思う会社のリストが溜まったら、リクルートページを見て求人がないか調べてみましょう。デザイン事務所などではインターンやアルバイトは随時募集している場合があります。
就職活動に関わらず、気軽な気持ちで日常的に会社探しをしていると、イレギュラーなタイミングの情報を間違いなくキャッチできます。また、いざ就職活動が始まった時に余裕を持って取り組めるでしょう。
● 最後に、職種や業種にこだわらず
自分の好きなものから会社を見つけよう
プロダクトから会社を探す方法をおすすめする一番の理由は、エントリーする会社を見つける出発点が「会社探し」だけではなく、
「これをつくっているのは誰だろう」という「人探し」
もできることです。
職種や業種にこだわらず「自分の好きなもの」「やりたいこと」から会社を見つけられると、幅広く、かつ志望度の高いエントリーができます。
まずは、良いと思うものを見つけた時にすぐ「誰が制作しているのか?」という視点で考えられるようにクセづけしてみましょう!
(2016.4.22)
はたらくビビビット
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