紙選びにこだわって、作品をより魅力的にしよう!

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みなさんは紙にどれくらいこだわって、自身の作品を制作していますか?紙の質や種類を意識することで、作品の完成度は大きく変わります。今回はそんな紙の種類や知識を紹介していきたいと思います。是非、自分の作品をより魅力的に見せるためにも参考にしてみてください。
編集・執筆 / ARAAKEMAYU, AYUPY GOTO

▶︎紙の種類を知ろう!

紙は種類によって厚さや、質、手触りが全く異なります。最近ではオリジナルの紙を製造している企業が増え、紙の種類は数多くあります。今回はその中でも、ユニークな紙をご紹介したいと思います。

マーメイド

人魚のさざ波を思わせた紙です。触るとすこしざらざらとしていて、紙が柔らかいのが特徴です。

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URL:http://www.takeo.co.jp/finder/main/mermaid.html

クロマティコ

紙の厚さは薄くトレーシングペーパーのようで、カラーバリエーションが多いのが特徴です。

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URL:http://item.rakuten.co.jp/auc-shikisai/sample1/

江戸古染・はな

小さな花柄のエンボス加工がされていて、着物の柄を思わせる紙です。カラーバリエーションも柔らかい色が特徴です。

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URL:http://www.haguruma.co.jp/store/style7.asp?syubetu=1&big=15&middle=14

レザック66

牛革風の模様が入ったエンボスペーパーです。すこし厚みが固めな紙なので、冊子の表紙として使用される場合が多いです。

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URL:http://www.avant.jp/singlepage/paper-gallery.html

キュリアスIR

両面にメタリックな輝きがあり、高級感がある紙です。ブライダルや上品なシーンにぴったりです。

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URL:http://www.avant.jp/singlepage/paper-gallery.html

実際に自分の目で見て、触れることが1番大事だと思うので、是非紙の専門店に足を運んでみてください。

▶︎印刷に対応する紙の注意

紙にはその印刷機に対応するものとそうでないものがあります。その印刷機に対応しない紙で印刷すると、インクが滲んでしまい失敗することがあります……。
では、どういった点を注意して紙を購入したらいいのでしょう。

・印刷機の仕組みを知ろう

私たちがよく使うプリンターには、二つの種類があります。そのプリンターの特徴と印刷の仕組みを簡単に説明します。

●レーザープリンター

レーザープリンターは、感光体(=用紙にトナー(インク)を転写させる筒のこと)にレーザーを使ってに印刷イメージを描き、トナーを付着させて印刷するプリンターです。より細かく説明すると、コンピューターから送られてくる印刷データをページ単位で画像、イメージに組立て、そのイメージに従って感光体にレーザーを照射、トナーを付着、これを熱してトナーを溶かし、紙に押し付けて印刷を行います。

●インクジェットプリンター

インクジェットプリンターは、インクを直接用紙に噴きつけることで印刷をするプリンターです。インクの種類やインクを噴きつける方式はメーカーによって様々ではありますが、インクに圧力や熱を加えて「微粒子」に変えることで噴きつけによる印刷を実現しています。
自分が使う紙がどの印刷機に対応するのかを確認して印刷しなければなりません。

・紙を買うときはここを見て!

【印刷用紙を買う場合】

紙がどのプリンターに対応しているのかは、紙のパッケージに記載されています。その紙がどこのメーカーの印刷機に対応しているのかも詳しく記載されているため、要チェックです!

【紙を一枚一枚選んで買う場合】

画材屋さんや、紙の専門店で一枚一枚買う場合は、その紙の棚をよく見るようにしましょう。インクジェット・レーザー用と分かれていたり、また実際にその紙に両方のプリンターで試し刷りしたサンプルなども置いていたりするため、くまなく見てみることをおすすめします。

▶︎紙の専門店の紹介

ここでは多くの紙の種類を扱っている専門店とそこのお店ならではの特徴を紹介します。

画材だけでなく多くの紙の種類を取り扱っている|世界堂

世界堂/画材,額縁の専門販売店
画材や文具を買う際にとても便利な世界堂ですが、紙の種類も数多く取り揃えてあります。購入するには、棚にあるものを自分で選ぶ方法と、見本帖から選びお店の人に依頼して欲しいサイズに切ってもらう方法の2種類があります。

まるで紙の博物館|竹尾見本帖本店

竹尾 TAKEO: a leading paper distributor
お店に入ると壁一面の棚、そこはまるで紙の博物館に思えるほど多くの種類の紙を取り扱っています。見本帖本店では、2階で紙とデザインについてなどの展示会も随時開催されています。

創業200年和紙の老舗|日本橋榛原(はいばら)

日本橋榛原
大正時代から営んでいる、和紙を取り扱ったお店です。和紙だけでなく和紙で作った小物も展示しています。

▶︎使った紙はメモしておこう

自分が一度使った紙は何かにメモをしておくことをおすすめします。

【メリット】

・自分のデザインの引き出しを増やすことができる

一度使った紙をメモしておくことで、次の作品を制作するときに自分のデザイン表現が広がります。

・印刷のミスを減らすことができる

印刷したときの文字・写真・画像の写り方を一度知っていると、失敗することなく自分の思い通りの作品をつくりだすことができます。

▶︎最後に

このように少しずつ紙についての知識を深めることで、表現の幅は広がってきます。ぜひ、紙にこだわって自分の作品をより魅力的なものにしていってください。

(2016.6.14)

著者

荒明真柚

武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科2017年卒業。グラフィックデザイン、パンフレットや本のエディトリアルデザインを主に勉強しています。最近はラジオを聴くのにはまっています!

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