材質にもこだわりを!紙の見本帳を使う利点について考えよう

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ポートフォリオを作るとき、冊子を作るとき、ZINEを作るとき……紙を使う機会は普段からたくさんあると思います。デザインをする上で、こだわりを持って紙を選ぶことはとても大切なことです。選ぶ紙次第で、作品の魅力も大きく変化します。そんなとき手元にあると便利なのが「紙の見本帳」です。今回は紙の見本帳を使う利点について詳しくご紹介したいと思います。
編集・執筆 / SHIGEMATSU, AYUPY GOTO

紙の見本帳とは?

まずはじめに、紙の見本帳とはどういうものなのかご紹介したいと思います。
紙の見本帳とは、いろいろな種類の紙をまとめたもので、実際に触って材質などを確かめることができるサンプルのことを指します。
紙を一度に見比べることができるのが便利な点です。厚さや素材が細かく分類されているので、使う時にどれが一番適しているか考える際に、とても参考になります。

紙について詳しくなれる!

普段からよく使用する紙ですが、同じ材質のものを繰り返し使うことがほとんどだと思います。そのため、その他の紙についての知識をあまり持っていない人が多いのではないでしょうか。たくさんの紙の種類の中から、使う一枚を選ぶのはとても大変な作業だと思います。そこで活用したいのが、紙の見本帳です。実際に使うとどういった利点があるのか考えていきたいと思います。

材質や厚さを実際に確かめることができる

材質や厚さは、紙を選ぶ際に大切になってくる要素の一つでもあります。どれくらいの光沢があるのか、印刷した時のインクの色味の確認など、実際に自分の目で確かめてみないとなかなかイメージしにくいものです。また、どういったものに使うのか、用途に合わせて紙をきちんと選べるかも重要になってきます。紙の見本帳を使うことで、何枚使いたい紙を選び、選んだ紙を作品にどう活かしていくか詳しく考えることもできて良いと思います。

特殊な紙について知ることができる

白ベースの紙はもちろんですが、その他にもインパクトのあるキラキラとした加工の紙やパール加工の紙、柄が入っている紙などもあります。このような紙は特殊な加工が施されているため、目にする機会も少ないです。普段なかなか聞かない名前も紙がたくさんあると思いますが、面白い材質のものが揃っています。印刷してみると、いつもとは違った雰囲気を出すことができ、楽しめるのが特徴的です。

印刷後のイメージができる

印刷した際に、思っていたものと違うものが出来た……ということもあると思います。紙の材質や色味が少しでも変わると、印刷した時の印象も大きく変わります。紙の見本帳には印刷したイメージが載っているため、大体このよう仕上がりになるのではないか、という予測ができます。きちんと完成イメージを参考に紙を選ぶことで、思い通りに仕上げることができます。

どういう場所で手に入れることができるのか?

紙の見本帳はどこで手に入れることができるのでしょうか。ほとんどが、ネットを通じて注文することが多いです。また、料金がかかる有料のものと無料のものがあるため、頼む際には詳しく調べる必要があります。

TAKEO

約9000種類の紙を取り扱っている紙の専門店です。裁断も一枚から行うことができます。紙の見本帳は種類別に50冊に分けられており、無地や柄ものなど材質を確かめることができます。

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■TAKEO 紙の見本帳 一冊購入 200円〜700円
            一括購入 14200円

URL:http://takeopaper.com/sample/minisample/

王子ペーパーライブラリー

ベーシックなものや、色のついたものなど種類豊富な紙を取り扱っている紙の専門店です。実際に紙にプリントしたものが銘柄ごとに入っている見本帳ため、印刷した状態のものを見比べることができます。また、店舗では200種類ある紙から気に入ったものを選んで持って帰ることができます。

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■王子ペーパーライブラリー 紙の見本帳 無料

URL:http://www.ojiholdings.co.jp/opl/guide/

ヨシモリ株式会社

メタリックや光沢のある紙を主に取り扱っている紙の専門店です。紙の見本帳の中には金銀のホイル紙をはじめ、特殊な粘着紙も入っています。全6冊セットで、1冊単位で取り寄せることができます。

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■ヨシモリ 紙の見本帳 無料

URL:http://www.yoshimori.co.jp/products/kunymetal/index.html

PAPER FACTORY.com

加工が施された特殊印刷を中心に展開している紙の専門店です。紙の見本帳は、少し質感が固めでパンフレットに適しているものから様々な用途に使えるパール、ホログラムまで幅広い種類を展開しています。印刷や印刷後の後加工まで、細かな相談も行う事ができます。

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■PAPER FACTORY.com 紙の見本帳 756円〜1080円

URL:https://www.paper-factory.com/products/list?category_id=5

東京製紙株式会社

高級なパッケージ紙や食品用紙、ラミネート印刷、コート紙などを扱う紙の専門店です。用途別にたくさんの種類の紙が用意されており、紙の見本帳は全種類を無料で頂くことができます。製品別に紙が分けられているので、とても参考になります。

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■東京製紙株式会社 紙の見本帳 無料

URL:http://www.tk-paper.com/tk/seihin/youto.htm

最後に

紙は材質や厚さを用途別に考えるだけでも、冊子やポートフォリオの仕上がりのクオリティは変わってきます。今回紹介した以外にも、和紙やクラフト紙などの種類もあるので気になる人は取り寄せてみてはいかがでしょうか。実際に見ることで紙の細かい材質についても知ることができるため、こだわりを持って使う一枚を選べるはずです。記事を通して、紙の見本帳について少しでも知っていただけたら嬉しいです。

(2016.10.26)

著者

重松芙史香

女子美術大学デザイン・工芸学科のヴィジュアルデザイン専攻に所属しています。かわいい小物や雑貨を集めるのが趣味です♬

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