電車の乗り換えを調べたり、すてきなスポットを見つけたり、買い物をしたり……。アプリを使うことは生活の一部とも言えるくらい、私達にとって身近で切り離せないものですよね。デザインやアートが好きな方は、普段どんなアプリに親しんでいるのでしょうか。
今回は、日々のさまざまなシーンをアートやデザイン制作にいかせる「Adobe Capture CC」についてご紹介します!
編集・執筆 /YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO
● Adobe Capture CCとは?
AdobeCaptureCCとは、アドビシステムズ株式会社が提供するモバイルアプリです。
スマートフォンなどのモバイルデバイスで撮影した写真から色みを抽出したり、ベクターシェイプに変換したりできます。さらに、そのデータをAdobe Photoshop、Illustrator、Comp、Photoshop Sketchなどのアプリですぐに連携して使用できます。「デザインしよう!」と意気込まずとも、普段の生活の延長線上で気軽にクリエイティブにつなげられる、とても便利で楽しいアプリなのです!
● 使うほど楽しくなる!5つの機能
アナログ派のつよーい味方!【シェイプ】
手描きで描いたイラストをアプリを使って撮影すると、パスになり、そのままPhotoshopやIllustratorに同期できる機能です。手描きイラストをデジタルにしたいとき、スキャンしたりトレースしたり……という手間がはぶける優れもの。
この機能は、後ほどくわしくご紹介します!
気になったものをパターン化してしまおう【パターン】
撮影したものをパターン(模様)にできる機能です。何気なく撮影したものも、パターンにするとおもしろいかたちに展開するので、いろんなものを試してみたくなりますよ。
▼撮影し、角度の調整などを編集したら完成。日常でなんとなく目に入ったものをパターン化できて楽しい。
目に映る世界の色みは私のもの!【カラー】
撮影したものからカラーを抽出できる機能です。気になるグラフィックやお気に入りの風景、目の前に咲くお花など、「いいな」と思った配色を自分のクリエイティブにも活用できます。抽出した配色を編集し、さらに変化させることも可能です。
自分だけのブラシを作成できる【ブラシ】
撮影したものをカスタムブラシに変換できる機能です。Photoshop Sketchで作業中であれば、すぐにツールバーに表示され、使用できます。
お気に入りのカラーパターンで世界を彩ろう【LooK】
さまざまなプロジェクトで同様のビジュアルスタイルを使えるカラーフィルターです。
実在する風景などからカラーやライトをキャプチャし、ビデオプロジェクト編集の際にフィルターのように利用できます。
● ペンタブ・スキャナがなくても大丈夫!
「シェイプ」機能を使って手書きイラストをパスにしよう
このようにたくさんの機能があるAdobe Capture CCのなかから、「シェイプ」機能を実際に使いながらご紹介します!
①手描きイラストを用意する
②アプリを起動し、撮影する
③調整する
④パスを作成、調整
⑤タイトル編集
⑥ライブラリに保存を確認
撮影後、③④でパスを調整したり、写り込んだゴミや不要な部分を除去します。タイトルを編集して保存すれば完了!
その後Illustrator、Photoshopのウィンドウから「ライブラリ」を開くと、簡単に同期されています。以下はPhotoshopを使って着色した画像です。
● 最後に
これまで、ペンタブを持っていない人は、手描きイラストをスキャンして、Illustratorでライブトレースして……という工程を経てイラストをデータ化していたと思います。このアプリを使えば、時間を短縮してデジタルのイラスト画像を作成できますね。アドビシステムズ株式会社が「当社の過去最強」と言ってしまうくらい魅力的なアプリのAdobeCaptureCC。
たくさん活用して、クリエイティブ活動をより楽しくしましょう!
(2016.11.1)
はたらくビビビット
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