今回紹介させていただくポートフォリオは、株式会社はてなでデザイナーとして働く久次さんのポートフォリオです!お見せいただくのは株式会社はてなの“インターン”に応募した際、提出したものです。学生時代はディレクター(企画職)になりたいと考えて活動していた久次さん、インターン応募に必要なポートフォリオを、一体どのようにつくられたのか覗いてみましょう!編集・執筆 / AYUPY GOTO
久次 真穂ひさつぐ まほ
Designer
2007年京都精華大学入学。
大学で体験したチームで作品をつくる授業の影響もあって、将来の仕事は1からチームで商品を作れる職業に就きたいと思っていました。なので就職活動では、商品企画系の会社をメインに受けていました。
2010年夏に、大学の先生の紹介で はてなデザイナーインターンに参加。そのままアルバイト、契約社員を経て2012年夏に正社員に。主に入社当時からコミュニティ系の新規サービスを担当していました。アルバイト当初から、プライベートでは、コンテストに応募するために休日を使って社内のエンジニアさんとWEBサービスを制作していました。
PICKUP!
まずは、久次さんお気に入りのポートフォリオページをご紹介します!
(1)プロフィール・目次ページ
久次さん:目次にはプロジェクトのロゴを使い、大きく4つ紹介しています。イラストが好きだったこともあり、プロフィールの部分で似顔絵を描きました。※林さん=久次さんの旧姓です。
(2)さすまてぃプロジェクト・紹介ページ
久次さん:“さすまた”をテーマにしたプロジェクトを6人チームで行いました。このプロジェクトでは企画とイラストを担当していて、WEBサイトでのコンテンツ発信が主な活動でした。『dotFes』というwebクリエイターの集うイベントがあり、出展した様子も一緒に掲載しました。“さすまた×デザイン”をテーマにして、展示のためにTシャツなどグッズ制作も行いました。
(3)デジクリプレゼンテーション入試・紹介ページ
久次さん:在学していた“デジタルクリエイションコース”の、AO入試WEBサイトのイラストを担当しました。高校生の方々に見ていただく入試についての説明ページだったため、イラストを使って理解を高めてもらう努力をしました。
(4)デジクリプレゼンテーション入試 WEBサイト・紹介ページ
久次さん:デジクリのAO入試のテーマが『クイズに答えて大学に入ろう!』といった内容だったので、入試課の取り組みとは別で、デジクリとしても学生向けにAO入試の概要を記載したホームページと、イメージムービーを制作しました。こちらのプロジェクトでは制作スケジュールの進行管理や、企画を担当しました。
就活ポートフォリオについて、さらに詳しくうかがいました
ポートフォリオの制作方法
書類選考の際、データで送ってくださいと言われたので、スライド形式で確認できるポートフォリオを作成しました。正方形のサイズを決めて、その枠に過去の制作物を1枚づつ載せていくかたちです。保存形式は全てjpgにして、フォルダにまとめて提出しました。
ポートフォリオのこだわり
一般的なポートフォリオの形式にとらわれず、見やすさを重視した形にしました。文字の大きさ、絵、写真、説明などできるだけシンプルにして、ポートフォリオを確認する方が一目で作品を確認できる形式にしたつもりです。
意識した点
- パソコンでデータを開いた時、長方形だと一目で内容を確認しずらく不便なため、正方形にした
- プロジェクトごとに、テンプレートのフレームカラーを変えて、内容の切り替わりがわかりやすいようにした
- 応募したのがITサービスを開発している“はてな”だったので、ポートフォリオにはサービス系とプロジェクト系しか載せていない
- 紙ではなくデータ提出なので、データ提出だからこそ出来ることをしようと考えた
- 自信の持てる制作物しか掲載しないようにした
掲載した作品内容
WEBサイト/グッズ/イベント/企画/サービス/映像
コンセプト
シンプルで見やすく、自分がどういった人間か印象に残りやすい形。
サイズ
600px × 600pxの正方形
使用したソフト
Photoshop、Illustrator
制作した時期
大学4年生の夏
はたらくビビビット編集部より
IT系・WEB系企業の書類選考の場合、紙のポートフォリオではなく、メールで送ることが可能な、ポートフォリオのデータ提出を依頼されることが多いです。こういった場合、印刷用に作ったポートフォリオデータを、そのままpdf化して提出することも可能かと思いますが、PCで見るために最適な形を考えて制作し提出している久次さんの対応は、企業側も良い印象を受けると思います。
正方形のポートフォリオは珍しいので印象に残りやすく、ポートフォリオの形から変えるという発想は面白いと思いました。
久次さんありがとうございました。
(2015.6.10)
著者
後藤あゆみ
はたらくビビビット編集長。 フリーランスで“『ツクル』を仕事にしたい未来の子供たちのために。”を、コンセプトとして活動。クリエイター支援、スタートアップ支援を行っています。おばあちゃんになるまでに美術館をつくるのが夢です 。
記事一覧へはたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア