みなさんはインターネット上で自身を発信するツールを持っていますか?
クリエイター職の就職活動で「ポートフォリオサイトのURLをご記入ください」「SNSのアカウント名をご記入ください」というような記入欄を、よく目にするようになりました。気軽にメールやメッセージで送れるポートフォリオをネット上に持てると良いですよね。
WEBサイトを制作するのは少しハードルが高いので、Instagramでポートフォリオを作ってみるのはいかがでしょうか?
今回は、Instagramを活用して自身の作品をうまく発信している美大生と、その作品をピックアップしてご紹介したいと思います。
編集・執筆/SUZUKI, AYUPY GOTO
○ポートフォリオとしてのInstagramって?
Instagramとは、写真を撮影・加工・共有できる画像や動画に特化したSNSです。もうすでに使用している方も多いのではないでしょうか?文章よりもビジュアルに特化しているという点で、美大生と相性の良いSNSですね。
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また、IT企業であるサイバーエージェントでは、2018年度新卒採用にてInstagramでの採用が実施されました。もしかすると、今後多くの会社でそういった採用方法が広まるかもしれません。
▼ポートフォリオとして向いている点
・画像中心のSNSで投稿が手軽である
・一度の投稿で最大10枚の写真を乗せることができる
・ハッシュタグ次第で見てくれる人がとても多い
・プロフィールページを見るだけで、どのような人なのか説明しやすい
・キャプションの上限が2200文字と多く、作品の説明がしやすい
○美大生のInstagramアカウントを紹介
現役美大生はどのようにInstagramを使用しているのでしょうか?
※2017年10月時点の「現役美大生」をご紹介しています。
AKAさん(多摩美術大学)
シンプルなカラー配色と独特な質感の肌が魅力的なイラストレーションを描かれています。輪郭の省略の仕方と余白の抜け感がおしゃれですね。
ギブミートモタカさん(多摩美術大学)
ビビットな色使いが目を引くイラストレーションを描かれています。可愛らしいキャラクターも魅力的ですが、細かく描かれるモチーフの組み合わせがロックだったり、少し奇妙だったりして惹きつけられます。イラストレーションだけでなくグッズやアニメーションの制作など幅広くに活躍されています。
momokaさん(武蔵美術大学)
私生活と作品どちらもアップされています。ポートフォリオとしてInstagramアカウントを作成すると、作品以外の写真が混ざると違和感が感じられたり見にくかったりすることが多いですが、momokaさんは色調が統一されているのでとても見やすく感じられます。作品だけでなく私生活も見れるので、どういった人柄なのかも感じられますね。
nozomiさん(多摩美術大学)
線の描写の選択がとてもかっこいいイラストレーションを描かれています。また、すでにファッション分野でのイラストレーションのお仕事でご活躍されています。Instagramでは主にドローイングや制作の途中経過をアップしていて、他のSNSと使い分けているのが見て取れます。
雪下まゆさん(多摩美術大学)
デジタル、水彩、油絵と、様々な画材での表現をしつつ魅力的な表情の人物を描かれています。雑誌の挿絵やファッションブランドのコンセプトイラスト、最近では企業とのコラボアニメーションなど多彩に活躍しています。
はましゃかさん(多摩美術大学)
写真に文字をコラージュする「#しゃかコラ」picをアップされています。今まで絵を描かれる方ばかりご紹介してきたので少し異色ですね。自分自身を被写体とした写真に、文字やイラストが入ることでよりぐっと惹きつけられます。個別で見てもプロフィール画面全体で見ても、目が楽しいのではないでしょうか。「#しゃかコラ」制作方法が詳しく開設されている 記事も面白かったので、ぜひ読んでみてください。
加来未咲さん(筑波大学ビジュアルデザイン領域)
グラフィック作品を様々な表現を試しながら、毎日一つ作品をアップされています。同じフォーマットで統一されているので、プロフィールページから見るとスッキリしていてとても綺麗ですね。制作のモチベーションアップのためにもフォローしてみてはいかがでしょうか?
mayuさん(武蔵野美術大学)
就活のために作成されたポートフォリオアカウントです。デッサンや平面構成、UIデザインがアップされています。キャプションが長くかけることを生かして、「いつ制作したものなのか」「何を考えて制作したのか」「フィードバックは」などが存分に書かれています。
○おわりに
美大生8人のInstagramアカウントをご紹介してみましたが、いかがでしたか?
私たちと同じ学生が、一つのSNSを使ってそれぞれ工夫をしながら多くの人に向けて作品を発信しています。
似た趣味思考をもつ人が多い「学校」という場だけでなく、不特定多数が見つけやすい場にて作品発表することで、新たな刺激を受け、磨かれるものがあるのではないでしょうか。
(2018.10更新)
(2017.10.11)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア