ビジネス用語って何? ~ ビジネス共通・広告業界編 ~|仕事百科

ビジネス用語集1top-4

ビジネス用語と聞いてどんな言葉を思い浮かべますか? 突然耳慣れないカタカナ語を聞くと、その先の言葉を聞き逃してしまうこともありますよね。今後そういった場面を訪れにくくするために、業界別に分けて代表的なビジネス用語をリストアップしたいと思います。はじめはどの業界にも共通するであろうビジネス用語と、クリエイター志望に人気の広告業界編をお送りいたします。
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO

1. ビジネス共通編

・アサイン (assign)

割り当てる、指定する、あてがう等という意味の言葉。何かを何かに対応づける際に使われる。「彼は今月から新しい部署にアサインした。」など。

・アジェンダ (agenda)

これから行う予定のこと。実施すべき課題のような意味でも使われる。

用語集1

・スキーム (scheme)

「枠組みを持った計画」のこと。漠然としたものではなく、詳細が詰めてあり継続的に実行できるような計画の意味で使われる。

・コミット (commit)

本来の意味は「委ねる、約束する」など。ビジネスシーンでは「強く確定する、責任をもってお約束する」という意味合いで使われます。「自分で定めた目標にコミットする。」など。

・コンサルティング

クライアントが現在抱えている問題を、専門知識などを活用して企業などが改善し、成果を上げられるようアドバイスする業務のこと。例えば、IT技術から提案をする職業のことを「ITコンサルタント」と呼ぶ。

・フィックス (fix)

「固定する」という意味の英単語ですが、最終版を確定するという意味で使われます。簡単にいうと「決める」ということ。「予定を調整したので、会議は来週の火曜にフィックスでいいですね」など。

・フェーズ (phase)

段階という意味。プロジェクトの進行や会社の状況を指すときに使われる。「ここしばらく弊社は安定フェーズにあったが、新たな事業を取り入れ再び成長フェーズに入った」など。

用語集3

・リスケ (reschedule)

リスケジュールの略。略さなければ簡単、スケジュールを組み直すことである。

・BtoC (Business to Consumer)

一般消費者に向けた事業のこと。私達が名前を知っている会社はBtoCの企業であることが多い。企業が企業向けに行う取り引きであるBtoB (Business to Business)の会社に比べると、学生からは知名度の点で人気が出やすい。他にも公的機関との取り引き事業を指すBtoG(Business to Government)という語句もある。

・CEO (Chief Executive Officer)

役職の名称の一つで、最高<経営>責任者を指す。日本では会社の代表権を持つのはあくまで「取締役」「代表取締役」となっているため、CEOと書かれていただけでは、法的には会社のトップとして扱われないことがある。

・COO (Chief Operating Officer)

役職の名称の一つで、最高<執行>責任者を指す。

・CTO (Chief Technology Officer)

役職の名称の一つで、最高<技術>責任者を指す

・CFO (Chief Financial Officer)

役職の名称の一つで、最高<財務>責任者を指す。

・IR (Investor Relations / インベスター・リレーションズ)

投資家に対して企業が行う投資活動のこと。企業Webサイトに「IR情報」のページが設けられている場合、そこから四半期決算、配当情報、今後の予定などを調べることができる。少し難しいが就職活動の参考となる情報が含まれているため、最終面接前には一読することをオススメする。

・PDCAサイクル

仕事の進め方としてのモデル。「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)→…」というサイクルに則って活動を進めていく。これを繰り返すことにより、業務を改善していくことができるとする考え方である。

・Win-Win

取り引きなどにおいて、自分にとっても相手にとっても利益が得られるような状態になることをいう。

用語集2

2. 広告業界編

・イベントプロモーション

プロモーション活動の一種。製品やサービスの販売促進活動として、イベントを企画・開催したり、スポンサーになったりすることをいう。単なる広告よりも話題性や注目を得ることができる。

・エリアマーケティング

地域に注目してエリアごとに分析をし、その場所の特性を捉えて効果的なマーケティングを行うこと。対して、すべての消費者に画一的なマーケティングをおこなうことを「マスマーケティング」という。

・オープン懸賞

商品を買わずとも誰でも応募できる懸賞のこと。消費者の興味を引くことができるため、マーケティングの手段に利用される。逆に、商品の購入を条件とする懸賞(商品のシリアルコードやラベルを集めることを必要とするもの)のことを「クローズド懸賞」と呼ぶ。

用語集4

・サーキュレーション (circulation)

直訳は「循環、流通」。広告媒体の流通の度合いを指す。雑誌や新聞では発行部数をもとにし、テレビやラジオでは普及率や視聴率のことをいう。広告主が広告を出す媒体を選ぶときに、その広告がどのくらい伝達されるかを測るための参考にする。

・サンプリング

試供品などを配布する販売促進活動のこと。サンプル品配布にも様々なアプローチ方法がある。単に「サンプリング」という言葉だと、統計や音楽用語などとして他の用法があるため注意。

・シーズ (seeds)

「ニーズ」は顧客が商品を求めている状態のことだが、それに対して「シーズ」はまだすぐには顧客に提供する状態にはない、企業の持つ技術やアイデアのこと。例えばスマートデバイスなどは、企業の持つシーズを一般的に普及できるよう商品化したものと言える。

用語集5

・ストリーミング広告

広告形式の一種。ストリーミング技術とは、データを受信しながら同時に再生するシステムのこと。インターネット上でのCMでテレビCMと形式は似ているが、ユーザーが見たいときに自分で再生することができる点で異なる。

・スポットCM、タイムCM

広告主側から見た、テレビCMの種類。スポットCMは最小15秒のCMで、広告枠として自由に放送期間を指定できるCM。番組内のCM時間や、番組と番組の間のCM時間に流れることがある。一方タイムCMの最小単位は30秒で、指定の番組に含まれる広告枠内で放送されるCMのこと。番組の前後の提供表示を出すことができる。

・セールスプロモーション

販売促進活動のこと。一般的な広告のことよりも、イベントプロモーションやサンプリングを伴った活動のことを指すことが多い。

・ティザー広告

発売前の商品などの詳細を知らせず、断片的に公開することで意図的に消費者の好奇心を引き立てようとする手法。teaseとは「焦らす」という意味。この効果を狙って作られたプロモーション用のWebサイトを「ティザーサイト」という

・トレーラー

「トレーラー」とは貨物自動車の中の被牽引自動車のこと。トレーラーやトラックなどの一面に宣伝を打ち出して、音を出しながら街を走るものを広告宣伝者という。また、映画やゲームなどで宣伝用に制作された予告編としての動画のことを「トレーラームービー」という。

・トンマナ(トーン&マナー)

広告やブランド戦略などにおいて、デザイン・メッセージ性などの世界観を一貫させるルールや意識のこと。「調子と様式」と訳される。もともとは広告業界用語だが、最近はWebデザインの場面などでもしばしば使われる。

・ポストプロダクション

映画や番組放送、CMなど映像制作の撮影後に行われる作業の総称。テロップ挿入や音声追加作業などの編集から完成に至るまでの工程のことで、この業務を専門に行う会社を「ポストプロダクションスタジオ」という。

・メディアミックス

ある商品の広告媒体として様々なメディアを組み合わせること。それぞれのメディアによる宣伝の相乗効果によって、売り上げを伸ばすことを目的とする。もともとは特性の違う広告媒体を組み合わせることによって、互いの媒体の弱点を補うことが目的だった。アニメ作品などがコミック化されたり、映画化されたりする展開を指して使われることが多い。

・リッチメディア

データ量の少ない文字や静止画に対して、音声や動画など情報量が多く表現が豊かな情報配信のことをいう。インターネット技術の進歩により増えているインタラクティブ性のあるメディアなどは、よりリッチな表現である。マルチメディアとほぼ同じ意味でもある。

・F1層 (Female-1)

20〜34歳女性の事。もとは広告業界のマーケティング用語で、ターゲットする顧客を年齢・性別で分けた表し方。他にもC層が4〜12歳の男女、T層が19歳までの男女、M3層なら50歳以上の男性の区分となっている。

用語集6

最後に

いかがでしたか? ここに取り上げたのはビジネス用語でもごく一部です。もしこれからわからない言葉を聞いたときは、そのままにせずにすぐに調べて解決することで身に付いていきます。

(2015.6.23)

著者

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K村

UI/UXデザイナーとして働く会社員。コピーライティングを学んでからマーケティングへの関心が強くなった。SF的なものが好き。はたらくビビビットのインターン1期生。

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