ファッションデザイナーって何?|仕事百科

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美しく華やかなファッションの世界。憧れている人は多いのではないでしょうか。
その中でも中心となるのがファッションデザイナーの仕事です。いったいどのように服はつくられているのか、どうやってなることが出来るのか、ご紹介していきたいと思います。

編集・執筆 / SHIONE, AYUPY GOTO

目次

  • 1.ファッションデザイナーとは
  • 2.ファッションデザイナーになるには
  • 3.もとめられるスキル
  • 4.日本で活躍するファッションデザイナー紹介
  • 5.最後に

1.ファッションデザイナーとは

ファッションデザイナーとは、服、服飾小物などのデザインを考える職業の人のことを指します。全ての工程を一人で行うのではなく、ファッションデザイナーは素材の選定や色、形、模様などの指示をするディレクター的な役割を担っています。

2.ファッションデザイナーになるには

ファッションデザイナーには大きく分けて2つの分類があります。

オートクチュールデザイナー
独立して自分のブランドを持つファッションデザイナーのことです。自分オリジナルデザインの服を顧客の注文に応じて作ります。
企業内デザイナー
アパレルメーカー、衣類品メーカーに勤務し、その一員として服の企画やデザインをします。ほとんどのファッションデザイナーがまずはこちらを経験します。

ファッションデザイナーとしての道を歩むなら、まずは企業内デザイナーを志すべきです。というのも、独立したオートクチュールデザイナーになるには実務経験がないと難しいので、企業の中で実際に働いて技術やセンスを磨くことが大切になってきます。


服を作る上では、多くのスタッフとチームとなって作っていきます。その中でファッションデザイナーは司令塔のような役割となるため、デザイン力やセンスの他にも様々な知識が必要となります。そのため専門的な知識をファッションを学べる大学や専門学校で身につけるデザイナーがほとんどです。


大学or専門学校 どっちがいい?

ファッションを学ぶ上では、スキルを磨くことが大切です。
大学で学ぶのもいいですが、より専門的なスキルを磨くことができ、同じ志しの人が集まる専門学校が適していると言えます。

3.もとめられるスキル

◆情報収集力

ファッションデザイナーは流行を作る仕事と言っても過言ではありません。そのため常に新しい時代の流れや最新情報をキャッチする力が必要です。



◆企画力

服を作るには企画がないと始まりません。どんなテーマで、どんなターゲットに、どのように売りだすか。ファッションデザイナーが確立した企画を設定しなければ、各スタッフは明確にものづくりを行うことはできないでしょう。



◆デザイン力

ファッションデザイナーには欠かせない能力です。人を惹きつけるデザインセンスが服の評価に直接繋がってきます。デザインに関する新しい情報を常にキャッチしながら、勉強、研究を続けることが大切です。
また、デザインの指示をする上でデザイン画を描くことも多いので、絵を描くスキルも必要です。



◆コミュニケーション能力

ファッションデザイナーはチームの司令塔となる役割です。作業工程のなかでの細かい調整や、どういう服にしたいのかというイメージをしっかり相手に伝える必要があります。

4.日本で活躍するファッションデザイナー紹介

ここで、今日本で活躍中のファッションデザイナーを紹介していきたいと思います。

デザインとしての衣類を追求した日本を代表するデザイナー 

● 三宅 一生さん ( みやけ いっせい )

1973年よりパリコレクション参加。服の原点である"一枚の布"を基本理念に据えて、立体としての身体と平面である布との関係を追求してきたデザイナーです。高い芸術性と革新的なデザインは、世界でも高く評価されています。

機能と汎用性を兼ね備えた現代生活のための服「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」シリーズの2016年新作。有機的なプリーツの広がりがとても美しいです。

「132 5. ISSEY MIYAKE」 一枚の布を折りたたんでプレスし、切り込み線の位置を変えて作られた革命的な服。折りたたまれた布が服として広がる様子に、今までの服に対する概念が変わります。


モノトーンファッションを確立したデザイナー

● 川久保 玲さん ( かわくぼ れい )

ファッションブランドCOMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)の創始者であり、現在もオーナーデザイナーとして社長を務めています。 

コムデギャルソン 2016-17年秋冬コレクション。 優しいフォークロアがテーマになっていて、民族衣装的な要素が盛り込まれています。

ファッションとテクノロジーの融合 

● 森永 邦彦さん ( もりなが くにひこ )

1980年東京都生まれ。
2003年、早稲田大学社会科学部、バンタンデザイン研究所を卒業。
彼が創立したファッションブランドANREALAGE(アンリアレイジ)は、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服や最新のテクノロジーを取り入れた洋服が特徴的です。

2013年のコレクション。日常では見えてこない「骨格」に注目して、服のかたちを追求しています。

アンリアレイジが「東京ゲームショウ2016」内で使用されたプレイステーションVRのアテンダント制服を作成しました。

モダン×ストリート  原宿カルチャーに根ざした新世代ファッション

● 玉田 翔太さん ( たまだ しょうた )

現在22歳にして、注目されている若いファッションデザイナーです。ノージェンダーブランド「TTT_MSW」を手掛けており、原宿の若者から支持を得ています。日常の中で着れるモダンでストリートな洋服は、斬新かつ機能的。これからのファッションを感じさせてくれます。

2016-17年秋冬コレクション。パンクとストリートのクロスオーバーがテーマです。


デザインがポップなのも特徴的。イラストが可愛らしくキャッチーです。

5.最後に

ファッションデザイナーの世界は華やかな印象ですが、その裏で市場調査や流行を分析したり、企画を細かく立ててチームに共有したり、センスを磨くために勉強をしたりと様々なスキルが必要になってきます。
そのぶん誰かが服を好んで着てくれる喜びを味わえたり、流行を自らの手で生み出すことができるなど他ではできないことを体感できる仕事です。



(2019.03.18更新)

(2016.10.18)

著者

汐音

武蔵野美術大学所属。 グラフィックデザインやパッケージデザインなどの制作を主にしています。 イラストを描くことと舞台観劇、それから海が好きです。 最近は香水収集にはまっています。

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