最新技術で制作サポート!AR技術搭載のアプリを活用しよう

デジタル・クリエイティブ分野のニュースでよく耳にする“AR”。新しい技術なため、理解しづらい人も多いかもしれません。クリエイティブ系の学生でも、具体的にどういう技術なのかを知る人は少ないのではないでしょうか。
今回は、ARの技術や特徴と、作品制作に役立ちそうなAR技術を活用したアプリをご紹介いたします。
編集・執筆 /RINA SAITO, AYUPY GOTO

目次

●よく聞くけど、AR技術って何?
●世界で開発がすすむAR技術
●AR技術を使ったアプリ
●最後に

●よく聞くけど、AR技術って何?


 <スクリーンショット元 | https://pokemongo.nianticlabs.com/ja/post/arplus >
  

ARとは、Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)の略で、日本語では【拡張現実】と訳されています。よく似た言葉の「VR」は、Virtual Reality(ヴァーチャル・リアリティ)の略で、【仮想現実】と訳されていて、人間の動きを仮想のヴァーチャル空間に反映させる技術を指します。それに対し、拡張現実と訳されるARは、現実の世界にヴァーチャルである画像などのメディアを反映する技術のことです。分かりやすい例でいうと、2017年に流行した【ポケモンGO】でポケモンが現実の空間に登場するモードに使われているのがAR技術、【ヴァーチャルYoutuber】などの人間のなめらかな動きを仮想空間に反映させる技術がVRの技術になります。

●世界で開発が進むAR技術

AR技術は、世界で開発がどんどん進んでいる分野で、まだまだ発展途上であるとも言えます。しかし、世界のIT企業ではすでに何年も前からAR技術の開発を始めています。IT技術の代表的な企業の一つであるAppleは、より多くの人がARの機能を使ってアプリなどを開発できるプログラミング言語の【ARkit】を開発しました。ARkitでは、VRのように専用の機器を使うことなく、iPhoneやiPadなどの機器にもともと搭載されているカメラ・内臓されたモーションセンサーを利用し、AR技術を使用できるしくみです。2018年現在のARkitでは、平面と垂直面を認識するのみですが、開発が進んでいる【ARkit2】では、立体物も認識し、AR上の空間を他人とも共有できるようになるそうです。
一方、新しい技術を次々と生み出す企業Googleでも、【ARCore】というAR技術の開発が進んでおり、アンドロイドのスマートフォンでAR技術を簡単に使えるプログラミング言語の開発が進んでいます。

ARが発達した未来を描いた作品!アニメ「電脳コイル」

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 <引用 | https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=20270&ref=twtr〜 >
電脳コイルは、2007年にNHKで放送された、マッドハウス制作のアニメーションです。「電脳メガネ」というメガネ型のウェアラブル端末(身につけられるPC)が普及した世界で、人々は電脳メガネをかけることで仮想の電脳世界と現実世界をリンクさせ日々を生活しています。ARやVRの技術をきっかけに物語が展開していくサイエンス・ファンタジーで、AR技術を理解するのにも分かりやすく、ストーリーも面白いので一見の価値あり!な作品です。

●AR技術を使ったアプリ

Just a Line

「Just a Line」は、Googleが運営する空間にドローイングを描くことのできるアプリです。自分の書いた文字や絵が空間に固定され、360°全方向から見渡すことができるのが特徴です。動画に文字やイラストを入れ込むのはInstagramのストーリー機能でも気軽にできるようになりましたが、空間を認識して現実世界の空間にデジタルのドローイングを配置できる新しさがあり、アプリを使うのも単純に楽しいです。写真や動画を撮る人や、情報デザイン、空間デザインに興味がある人はぜひ使ってみてください。

Just a Line の詳細を見る

Just a Line(Android)の詳細を見るJust a Line(iOS)の詳細を見る

  

SketchAR

「SketchAR」は、スマートフォンの画面上でカメラで写している紙と線画のデータを合わせ、画面を見ながら下書きなどをトレースすることができるアプリです。トレースというと、透けるものなら下に敷いたり、カーボン紙を使い転写したりするやり方が一般的だと思います。しかし、ARの技術を使えばスマートフォンだけでいろいろな素材にデータを合わせ、下書きや線画をトレースすることができます。まだ最大A4サイズのものしか対応していませんが、写真を加工し線画にする機能もあり、スマートフォンで撮った写真をすぐ下書きにするところまでスピーディーに作業できるアプリです。特に人物や静物などの写真を参考に描く作品の人におすすめです!

SketchARの詳細を見る
SketchAR(Android)の詳細を見るSketchAR(iOS)の詳細を見る

  

Complete Anatomy

「Complete Anatomy」は、体の骨や臓器、筋肉などを360°自由に動かして観察できるアプリです。これまでは見たい物を拡大や回転させて全体を見る作りであったのが、2018年からはARモードが搭載され、現実世界に反映することで、自分とスマートフォンが動いて物を見れるようになりました。より本物と同じような物の見方ができるようになっています。骨の質感や、筋肉や靭帯のひとつひとつを細かく見ることができるので、人体の構造を参考にしたい人や構造を把握しながら描きたい人におすすめです。
  

Complete Anatomy の詳細を見る
Complete Anatomy(Android)の詳細を見るComplete Anatomy(iOS)の詳細を見る

 

MeasureBot


「MeasureBot」は、A4の紙を添えて衣服の写真を撮るだけで、衣服の採寸ができるアプリです。結構正確な数字が出るので、衣服以外にも、仕立てる前の布や、作品の大きさを図りたい時にも使えると思います。物を測る時はメジャーや定規が必要で、案外面倒臭い作業ですよね。しかし、写真一つで大まかなサイズが分かるのは時間の短縮にもなりますし、サイズを忘れたときに写真さえ撮って入ればまたサイズをすぐ測れます。小作品をよく制作する人や、服飾作品を制作する人は特に活用できそうです。
 

MeasureBot(iOSのみ)の詳細を見る

●最後に

アナログ作業を中心に制作している方も、AR技術が搭載されたアプリを使うことで、制作に新たな展開を組み込めたり、よりスピーディーに作業を進めることができたりすると思います。自分の制作活動の時間を有効に使えるよう、ぜひ最新の技術をどんどん取り入れてみてくださいね。
 

(2018.8.29)
さいとうりな

著者紹介

齊藤梨奈さいとうりな

多摩美術大学 絵画学科の油画専攻に所属しています。 古着屋、雑貨店巡り、服やアクセサリー作りをするのが好きです。
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