作品展示で大切なこと。自分の作品をもっと魅力的に見せよう!

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展覧会を開催するために準備するものは作品だけではありません。
作品をより魅力的に伝えるために、知っておくと良い展示の基本や、工夫すべきポイントをご紹介します。
編集・執筆 / SHIONE, AYUPY GOTO

●展示方法を決めよう

レンタルギャラリーの場合

レンタルギャラリーって?

展示会を開催する時には、ギャラリースペースをレンタルすることが一般的です。
二畳ほどの小さなスペースや広いホールなど会場も様々で、価格はスペースの大きさや条件に応じてかわります。
カフェと併設しているギャラリーも多く、下記リンク先のサービスでは、ギャラリーよりも比較的安価に展示会場を借りることが出来ます。

▶︎レンタルギャラリー専門の検索サイト Meets Gallery

ギャラリーを選ぶポイント

レンタルギャラリーには様々な種類がありますが、選ぶポイントはスペースの広さと作品の数、作品をどのように展示したいかを考えてイメージに合うものを選ぶことです。
さらに場所(地域)選びも重要です。自分の作風を分析し、その作品を見てくれるターゲットが多く集まりそうな場所を選ぶことで、会場に来てくれる人は増加します。特に東京は地域ごとに集まる層がかなり異なるので、よく吟味して選ぶと良いでしょう。


展示方法について

グラフィックや絵画、イラストなどの平面作品は壁に展示することが一般的です。壁に釘が打てない場合や、吊り下げれない場合もあるので、壁面や天井を使った展示が可能かどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
立体作品は、床または備品などを借りて展示します。ギャラリーによって設備は異なるため、事前にチェックしておきましょう。Webサイトで付帯設備まで確認できるギャラリーは少数派のため、事前の打ち合わせや内覧時に、設備・備品のチェックリストを作成することをオススメします。
大きな作品を制作する場合は、搬入・搬出口から出入りできるサイズかどうか、確認しておくことが大切です。

作品販売

作品販売が可能なレンタルギャラリーは多いです。
しかし、作品が売れた場合、ギャラリーにマージンを支払わなければいけない可能性もあるので、事前にしっかりと確認しましょう。
お客さんが自身の作品やグッズを手にとり、購入して頂けた時の感動は大きいです。

学校の場合

美術系の大学、専門学校に通う学生にとって、作品を展示をする機会は少なくないでしょう。
レンタルギャラリーと学校との違いは、必要に応じて自分で壁のレイアウトもする必要があるという点です。レンタルギャラリーは自分の作品に合わせて部屋の大きさなどを選べば良いのですが、学校は専用のギャラリースペースでないかぎり、展示用にできていないことがほとんどです。自身で展示用の壁や台を準備する必要があります。

●作品を魅力的に見せよう

あると役立つもの

什器

什器とは物を陳列するための器具のことです。棚や入れ物、ひな壇など様々な形のものがあります。市販のものでイメージ通りの什器がない場合は、自分で作ってしまうのも一つの手です。
レンタルギャラリーなどでは備品として貸し出しているところもあるので確認が必要です。
自分の作品にマッチした形態を選んで、ディスプレイを工夫をすることで、より作品の魅力を際立たせることができるのでオススメです。

布、紙

パネル・壁・机などに、直接色をつけることができない場合活躍します。
大きな布や紙で、パネル・壁・机を覆うことで、汚さずに展示全体の雰囲気をつくることができます。使用する大きさをしっかり採寸してから布を購入することと、丁寧に断裁することを心がけると、より綺麗に展示できます。

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空間デザイン

壁・床・天井以外の空間も、作品の世界観に合わせて演出するとより魅力的に見えます。
装飾品なども用意して飾るのも楽しいでしょう。
作品を照らすライティングも工夫できると思います。部屋の暗さを見ながら、レールライトなど展示用のライトを使って、作品が綺麗に見える照らし方を考えてみてください。ライトはレンタルギャラリーや学校で貸し出されている場合が多いので、確認してみてください。


このとき気をつけるのは、作品を目立たせることです。うまく装飾品や壁や床の模様などを調節して作品を一番に引き立てる空間デザインを目指してください。

●大切なのは伝えること

自分の中で完結していた作品も、展示することによって自分以外の誰かに作品を見てもらうことになります。
作った本人が作品のことをよく理解しているのは当たり前ですが、そのまま展示するだけでは上手く伝わらないことが多いです。
それぞれの視点で感じとってほしいアート作品以外は、見る人に伝えることを念頭に置いて展示企画することが大切です。

展示のテーマは何?

展示テーマや来場者へのメッセージ、作者プロフィールなどを書いたパネルを用意すると、見る人が展示の世界観をより体感することができます。

キャプションを作ろう

タイトルや作品情報を記載したキャプションを用意しましょう。作品の概要を一目で伝えることができます。

キャプションに「のり付きパネル」を活用しよう

のり付きパネルは、低コストで簡単に自分の好きな形でパネルを制作できるものです。キャプションに使用すると、クオリティの高い雰囲気になるのでとてもおすすめです。
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展示前の広報

・ポスター
展示の宣伝ポスターには、期日や展示タイトル、場所などを記して、目に留まりやすいようにデザインすると効果的です。
町中の電柱や建物などに貼る場合は、必ず所有者の許可を取ってから貼ってください。
・DM
ダイレクトメールは知り合いなどに展示のお知らせをする時に送付します。そのほかギャラリーや画材屋さん、美容院などで設置できるお店があるので、交渉して置かせてもらうと、手にとってもらえる人が増えます。
・WEB告知
多くの人に展示を知ってもらうには、WebサイトやSNSで告知すると効果的です。
独立した展示のWEBサイトをしっかり作り込む方法や、SNSで宣伝する方法、展覧会の情報サイトなどに投稿する方法があります。

●最後に

近年、WebポートフォリオやSNSの普及で、作品を発表することが簡単になってきました。しかし、アナログ作品などは直接見てもらうことで魅力が伝わる作品が多いため、展覧会を開催する価値は十分あります。
内容や世界観がより伝わる展覧会を行うことで、見る人からの良い反応を貰えたり、新しい出会いや発見につながる場となるはずです。

(2016.10.4)
Shione

著者紹介

汐音Shione

武蔵野美術大学所属。 グラフィックデザインやパッケージデザインなどの制作を主にしています。 イラストを描くことと舞台観劇、それから海が好きです。 最近は香水収集にはまっています。
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