地球に似た惑星「惑星プロキシマb」が発見された!?デザインとアートの次の舞台は『宇宙』

宇宙

2016年8月25日に太陽系にもっとも近い「プロキシマ・ケンタウリ」という恒星を周回している「惑星プロキシマb」が発見されたことがネイチャー誌で発表されました。この惑星は水が存在する可能性が高いということで、今注目を集めています。
それと同時に人類の宇宙進出に期待が高まっています。今回は人類の宇宙進出を舞台に向けた、デザインとアートの挑戦についてご紹介します。
編集・執筆 / Haruna Kawanabe, AYUPY GOTO

目次

  • 1.宇宙との関わり
  • 2.人間が住める惑星が、地球以外に存在するのか
  • 3.火星をテーマにしたデザインコンテスト
  • 4.宇宙に進出するデザインとアート
  • 5.最後に

1.宇宙との関わり

宇宙は紀元前の頃から人の生活を支える未知の存在として存在してきました。暦や星座、地動説が宇宙から生み出されたことで人類は大きく発展しました。
さらに人類は宇宙に進出することを目標として動き出しました。19世紀後半に液体ロケットが考案され、第二次世界対戦後の1958年にソ連が初の人工衛星「スプートニクロケット」を打ち上げます。
その後、1961年にソ連が「ボストロークロケット」によって世界初の有人ロケット打ち上げに成功します。そして1969年にはアメリカがアポロ11号の打ち上げによって初めて人類を月に到達させました。

アポロ11
http://readwrite.jp/startup/10973/

近年の日本では小惑星探査機「はやぶさ」が話題になり、そのカプセルや模型展示では多くの人が賑わいました。
遠いようで近い宇宙に多くの人が関心を寄せる現代。SF映画のような未来へ近づくためにデザインやアートも宇宙への挑戦を始めました。

2.人間が住める惑星が、地球以外に存在するのか

プロキシマb
http://urx.blue/xYGO
2016年8月25日に発見された「惑星プロキシマb」は、地球の1.3倍の大きさの岩石でできた惑星です。水が液体状態で存在できるハビタブル・ゾーン(生命が居住可能な領域)を公転しています。そのため人類が居住可能な最も近い太陽系外惑星として注目を集めています。

【プロキシマb】地球に似た生命の存在可能な惑星の発見には、
研究チームの「ドラマ」があった

「惑星プロキシマb」以外にも、これまでに人類が居住可能な惑星として類似点が多い「火星」があがっています。2015年9月29日に水分を含む過塩素酸子が発見され、火星への人類移住計画の期待は更に高まりました。
しかし火星移住計画には現在でも様々な問題点が存在します。そのひとつがオゾン層のような有害な放射線を遮るものがないことです。火星で生活するには放射線を遮る居住区を考える必要がありました。人類火星移住計画を計画しているNASAは、2030年代に有人火星ミッションに向けて火星基地のデザインコンテストを2015年に開催しました。

3.火星をテーマにしたデザインコンテスト

火星基地デザインコンテスト

3D Printed Habitat Challenge

有人での火星探査を計画するNASAが主催の火星基地の建設技術コンテストです。
3Dプリントのデザインコンペディション方式と、火星にある材料から居住を作り出すための技術開発コンペディション方式の2種類で開催されました。
火星基地1
http://casabrutus.com/design/14196
この時、日本人の建築家夫婦、曽野正之さん、曽野祐子さんを含む8人チームが提案した「MARS ICE HOUSE(火星の氷の家)」1位に輝きました。
今までの建築様式に捉われず火星の水を利用した氷を活用する斬新さに大きな評価を得ました。
今回発見された「惑星プロキシマb」に水が発見された場合、このような現地の素材を活かした技術は大きな足がかりになると思います。

4.宇宙に進出するデザインとアート

火星基地のデザインコンテストのような“人を宇宙に到達させるためのデザイン”だけでなく、デザインとアートは様々なアプローチで宇宙に進出しようとしています。

ロケットがグッドデザイン賞金賞に

イプシロンロケット

2012年にJAXAが開発した「イプシロンロケット」がグッドデザイン賞の金賞を取りました。
有人ロケットではなく、物資を宇宙に運ぶのに適した設計と工程が評価され、まさに夢を実現させる手助けとして注目されています。
イプシロン

http://urx.blue/xYHQ

外見のグラフィックデザインの追求など、デザイン的発展にも期待されるロケットです。

宇宙にアートを届ける授業

ARTSAT

多摩美術大学のPBL科目として、東京大学と共同で芸術を宇宙に送り届ける取り組みです。オブジェを宇宙に打ち上げたり、衛星から届いたデータを視覚化する作品を制作しています。
<

ARTSAT1:INVADER [long version] from artsat on Vimeo.


作品を通して衛星の情報をインタラクティブに体感もでき、地球と宇宙を繋げるデザインとアートの新しい展開の一つとして期待度が高まります。

宇宙をテーマにした展示会

宇宙と芸術展

ダ・ヴィンチが描いた天文学手稿の公開や、チームラボによるインタラクティブなインタレーション展示が注目を集める展示会です。
他にも宇宙を切り口に既存の作品を紹介したりと、宇宙をテーマとした作品を鑑賞することができます。
宇宙と芸術
http://urx.blue/xYI5
「3D Printed Habitat Challenge」で1位を取った「MARS ICE HOUSE(火星の氷の家)」も展示されています。

5.最後に

宇宙はデザインとアートから遠い存在のように感じますが、実は宇宙に進出しようとするデザイナーやアーティストは少なくありません。
今回の「惑星プロキシマb」の発見によって、デザインやアートの世界はまた新しい目標とともに宇宙に進出していくと思います。
遠くない未来に備えて、宇宙に進出するデザインとアートの関係に今後注目してみてください。

(2016.8.29)
HarunaKawanabe

著者紹介

川鍋春菜HarunaKawanabe

多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報デザインコースに 所属しています。UI/UXやサービスデザインについて勉強しています。 趣味はアニメ、アナログゲーム、デジタルゲームなどなど。
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