デザイナー転職・ポートフォリオの基本―結果と過程を重視する構成とは

転職を考えているデザイナーの皆さんへ!デザイナー向けマッチングサービスViViViTを提供する株式会社ビビビットが、転職支援を行った実績をもとにポートフォリオづくりのポイントをご紹介します。
転職活動で使うポートフォリオってどう作れば良いの?新卒用の事例は学生時代に学校やイベントで見たけれど、転職に使われた事例を見る機会はあまりない……。そんな方はぜひご一読ください。

編集・執筆 / YOSHIKO INOUE 挿絵 / KANAKO HONDA

    【こんな方に向けた記事です】
    ・デザイナー職(主にUX/UIデザイナーやグラフィックデザイナー)の実務経験がある
    ・転職を考えているが、新卒時代(学生時代)のようなポートフォリオを作る時間がない
    ・実務経験、実績のまとめ方が良いかわからない

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もくじ

 

●転職用ポートフォリオで企業が見たいのは「これまでの実績と経験」

デザイナー職に限らず、中途採用では実績と経験(これまでどんな仕事にどのように取り組み、どんな結果を出したか)を見て判断されるのが一般的です。そのため、デザイナー職の選考で必須となるポートフォリオでも、実務で制作したものの結果と過程を説明する必要があります。
面談などでポートフォリオを拝見していると最終アウトプットだけ載せたものも意外と多いのですが、“過程”の部分もまとめることで自己分析やアピールポイントのブラッシュアップにもつながります。内容を検討し、正しく伝えましょう。

ただし、過程や結果の説明しづらい、企画~納品のうちの一部分のみ担当する業務内容や職種の方もいらっしゃると思います。その場合は、ご自身が関わった範囲で「取り組み方とその結果」のPDCAをプレゼンしましょう。
具体的なまとめ方を紹介していきます。

●結果と過程がわかるまとめ方


上の図は、ポートフォリオに実績を載せるときの一例です。項目や情報量の配分を参考にしてみてください。

■最終アウトプットのビジュアル
まず、最終アウトプットを大きく掲載します。第一印象になるため、そのデザインが一番魅力的に見えるよう工夫しましょう。アプリはモックにはめる、ポスターは実際に使用されている画像(合成でも可)があるとより良いです。「実際に商品としてどのように使用されたか」を読者が想像しやすいように編集してみてください。

■概要
どんな案件だったかひと目で理解できるよう説明しましょう。コンセプト、テーマ、ターゲット/ペルソナなどあるとわかりやすいです。

■案件の目的(課題)
なぜその案件に取り組み、その制作でデザイナーに求められたことは何か、どんな結果を出すことがゴールだったのかを説明します。
クライアントワークの場合:クライアントの課題
事業会社の場合:その案件で解決すべき課題


■プロセス/提案内容
課題をどう分析し、どんなフローでアウトプットに至ったかを説明します。チーム内のご自身の役割も記載しましょう。企画~納品までの全フローに関わっておらず、リリースまでの一部分にしか関わらない業務内容や職種の方もいると思います。その場合は、ご自身が関わった範囲で「取り組み方とその結果」をプレゼンすることが大事です。

■結果(成果)・評価
その案件で出した成果を記載します。流入数が◯%上昇など、数字が出せるのが理想です。結果の数字を出すのが難しい場合は、課題やプロセスの部分を深堀りし、「課題解決に向けてどのように動いたか」を記載してみてください。これらはエージェントなどを利用し第三者と一緒に考えるのもおすすめです。

 

【作品の並び順】自身の意図を伝えやすいもの/成果が出たものから順に

新卒採用のポートフォリオでは「受ける業界に寄せた作品を前半に、多めに」と言われることが多いですよね。転職用では、「実績を伝える作品」の中でより成果が出た案件や、ご自身の意図を伝えやすいものから載せるようにしましょう。
それらの作品が複数ある場合は、受けるポジションの仕事内容に近いものから載せていきましょう。

●読み手に配慮したデザインで仕上げる

前の章でお伝えした基本の項目に沿って、グラフィックデザイナーの方に1案件のページを想定してつくっていただきました!(案件内容は架空のものです。)
 
■初稿(要件をまとめたラフ)

まずラフで出していただいたものがこちらです。前述の項目に沿って、充実した内容が記載されています。人事担当者が短時間でも内容を把握できるよう、最終稿では見出しの追加と情報整理をして見やすく仕上げていただきました。

 

■最終稿

まず最終アウトプットのビジュアルとタイトルでどんな作品かひと目でわかります!そして大きい文字を追うだけでも結果と過程が、しっかり読み込めば詳細が理解できます。
ご自身の業務内容やアピールしたい点に合わせ、載せる項目を取捨選択したり、優先順位をつけたりして内容を検討してみてください。
※挿絵用に見開き1ページにまとめていただきましたが、1案件あたりのページ数は自由です。

●最後に

新卒採用のポートフォリオ事例を見ると、レイアウトやまとめ方、製本方法など細部のエディトリアルデザインにこだわっているものが多くあります。学生時代に時間をかけてポートフォリオを作った経験がある方は、ポートフォリオの完成ラインが高く設定されなかなかスタートを切れないかもしれません。
中途採用の場では、凝った製本でなくとも実績次第で結果が出ていることも大いにあるようです。転職を考えている方は、ご自身の実務内容を整理するところから始めてみてください。応援しています!

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(2021.1.25)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。メディアを通し、制作活動やデザイナーの就活に役立つ情報を発信していきたいです! Twitter
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