活躍の場はグローバルに!英語を喋れるデザイナーになろう

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みなさんは、「英語を使う職業」に、どんなものを思い浮かべますか? デザイナー職は、一見仕事で英語を使うことはないように見えますが、実際は違うようです。
今回は、学生のうちに少しずつでも身につけておきたい「英語力」について、将来デザイナーとして仕事をするという視点から考えてみます。海外で働くことを考えている方や、英語力を身に着けたいと思っている方、デザイナーとしての活躍を目指す方は必見です!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO

● はじめに…
オリンピック開催に向け英語が話せるデザイナーの需要が大きい

2020年の東京オリンピック開催に向け、2016年現在多くの外国人が日本を訪れています。それに伴い外国人向けサービスやプロダクトも量産されており、今後さらにその需要は高まると考えられます。
デザイナーとして携わる場合、外国人をターゲットとしたサービスを企画したり、英語を使ったグラフィックを制作したり、クライアント自体が外国人だったりと、英語を使って仕事をする機会は多くなるでしょう。そのため、英語が使えるデザイナーは多くの場面で求められているといえます。
オリンピックの開催により、日本のプロダクトやサービスは世界中から注目されています。これから就職する方は、会社や仕事内容次第で世界中の人に向けたデザイン制作を行うチャンスがあるのです。
今回は、語学力を身につけるとどのように活躍の幅を広げられるのか、また今から始められる英語学習法についてもご紹介します。

● 具体的にどこに使われる?外国人向けデザイン

①既存のデザインを外国人向けに変換したデザイン

まずは、普段日本語のみで使われているデザインを、外国人向けに英語変換したデザインです。例えば飲食店1つをとっても、これまでは日本語のみでデザインされていた看板チラシ店舗のWebサイト店舗の紙袋などを英語に変換すると、外国人のお客さんを取り込むことができます。

②外国人向けの新たなサービスや商品のデザイン

次に、近年増加している訪日外国人向けの新たなサービスや商品をデザインすることです。日本に旅行に来た外国人向けのアプリやパンフレットその他、新たに多くのサービスが生み出されています。

● デザイナーが仕事で英語を使う場面

例1:ビジネスパートナーが外国人のとき

オリンピックに関わらず、海外作品とコラボ製品を制作する場合などは、間に仲介役が入ったとしても、外国人が仕事相手となります。相手と自身でコミュニケーションがとれると、プロジェクト以外の話題もできるため、新たなビジネスにつながるなど、「また一緒に仕事をしたい」という関係性づくりが期待できます。

例2:自社製品を英語でデザインしなおすとき

例えば自社のWebサイトの英語版を制作する場合、メインに変換するのは言語でしょう。会社のコンセプトや製品名などは直訳だと意味合いが変わる場合も少なくないため、英語でうまく言語変換できないとデザインの魅力は半減してしまいます。
そんな時、外注などでなく自身で英語の言い回しをつくれると、イメージやクオリティを保った状態で英語版をリリースできます。

例3:フリーランスで活動するとき

フリーランスでクリエイターとして活動する場合、インターネットでの発信は欠かせません。インターネット上にあげた作品は誰が見ているかわからないため、海外から仕事の依頼やスカウトが舞い込んでくる可能性も大いにあります。そんなときに英語できちんと対応できると、活動の幅はぐんと広がります。相手の要望を踏まえてこちらの要望を伝えられるからです。

● 英語が喋れるデザイナーになるために、これから取り組めること

英語が喋れるようになるためのノウハウはたくさんありますが、ここでは、まず英語に慣れるために取り組めることをご紹介します。英語に苦手意識のある方こそ、ぜひ知っていただきたいです!

①留学生と関わる

学校に留学生がいたら、積極的に話しかけてみましょう。
同年代で同じことを学びながらも、生まれ育った環境の違いで、センスや生み出す作品がまったく違うと思います。クリエイティブ系の面でも語学の面でも、互いに刺激を受けながら高め合えるかもしれません。学校主催の交流会などもあるはずなので、そうした行事に積極的に参加してみましょう!

②日本のまんがの英語版を読む

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日本のまんがは、英語版が発売されているものがたくさんあるため、それらを読むことで英語に慣れることができます。
ここでのポイントは、一度読んだことがあり、ストーリーを理解しているものを読むことです。セリフや内容を覚えていると、楽に読み進められるからです。さらに、わからない単語があっても、推測して読み進めるようにしましょう。何度も出てきたら調べるようにして、まずは一冊読みきって、英語に慣れることが大切です。日英両方が読めるアプリもあるようなので、気軽に始められます。

③海外旅行に行く

海外旅行に行くと、刺激的な体験がたくさんできます。英語を使わざるを得ない状況に自然となるため、語学力だけでなく度胸もつくでしょう。現地の地下鉄を使ったり食べ物を注文したり、「生きた英語」を使うことができます。始めは辞書を片手にでも、どんどん英語を話してみることが大切です。なるべく日本人がいない国やツアーでない旅行に出かけてみると、英語を使わざるを得ない状況になるのでおすすめです。

④留学プログラムに参加する

本格的に英語を学びたいと思ったら、思い切って留学プログラムに参加してみましょう。短期・長期などいろんなプランが用意されていると思うので、気軽に学校の留学支援課に相談してみましょう。そこでまた新たな勉強法を教えてもらったり、モチベーションが上がる情報がもらえたりするかもしれません。

⑤英語だけを使ったグラフィックをつくってみる

映画のポスターや好きなテーマのインフォグラフィックなどを、英語のみを使って制作してみましょう。身の回りにある海外製のパッケージを模写してみるのも良いかもしれません。その際に英語の意味も調べながらしてみると、より確実です。「制作物をよく理解したうえでデザインをする」という感覚が身につくため、難しければ難しいほど、英語を使ったデザインを仕事にする実感がわくのではないかと思います。英語のみを使うことで、フォントや文字組みがいつもの感覚と変わり、新たなデザインスキルも身につけられるかもしれません。

● 最後に

デザイナーという仕事では、そもそも言語以外に「ヴィジュアル」というコミュニケーションツールがあります。そのため、英語を使わなくても仕事上の意思疎通はできるかもしれません。しかしビジネスの場面では、仕事以外のコミュニケーションを取ることで新しいアイデアが生まれたり、プロジェクト全体の雰囲気を左右したりします。
言語の壁で大きなチャンスを逃すことのないよう、今から積極的に行動に起こしましょう!

 

(2016.4.22)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

女子美術大学卒業。 ビビビット社で、全国のデザイン・美術の学校へ行く仕事をしています。青い迷彩柄のPCケースが目印なので、見かけたらお声がけください! 昔の少女漫画とハロプロが好きです。
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