絵の楽しさを広げるフリーテクスチャの使い方

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アナログイラストは、イラストの出来栄えだけでなく、紙の素材感がさらに味わい深いものへと昇華します。しかし、デジタルイラストは全てがデジタルで描かれるため、絵に深みを感じることができず、少し物足りない印象があります。今回はデジタルイラストに深みを出すために、オススメのフリーテクスチャや、テクスチャの使い方についてご紹介したいと思います。
編集・執筆 / Haruna Kawanabe, AYUPY GOTO

目次

  • 1.フリーテクスチャとは
  • 2.フリーテクスチャサイトの紹介
  • 3.自分で作るフリーテクスチャ
  • 4.最後に

1.フリーテクスチャとは

テクスチャとは、素材の凹凸や色、明るさといった表面的な特徴のことを示し、デジタル制作のなかでは「視覚的効果」と言わています。素材の一種としてPhotoshopやIllustrator等、デジタルツールにも最初から登録されています。また、ネット上で無料で配布されているテクスチャを、フリーテクスチャと呼びます。

フリーテクスチャの使い方

デジタルペイントツールの中にはもともと素材として入っているテクスチャもあります。扱いはラスターレイヤーやベクターレイヤーのような、描画レイヤーとは違う形式のデータになっており、描画ができないレイヤーになっています。しかし、レイヤーの種類を変えれば描画することも可能になります。
テクスチャ差分

全体的に紙の質感を出したい場合は、編集しているレイヤーの上にテクスチャを被せ、ソフトライト効果をかけることで違った質感を出すことができます。
tt2k

また、クリッピングマスク機能を利用して、一部にテクスチャをかけることで周りの質感と違ったテイストを加えることができます。

2.フリーテクスチャサイトの紹介

上記のような、既存の素材だけで紙の質感を表現することもできます。しかし既存のデータだけでは、イメージ通りにいかない場合があります。その際は、ネットで配布されているフリーテクスチャをダウンロードして使用してみましょう。
配布されているテクスチャは、サイトや管理者によって使用条件が異なるので、注意事項に目を通して利用しましょう。

商用利用も可能なサイト

Paper-ca

ノートや段ボール、古紙といった紙の質感に長けたサイトです。かわいらしいラベルのテクスチャもあり、汎用性が高いものが揃っています。
Paper-ca
http://free-paper-texture.com/

フリーテクスチャ素材館

紙の他にも壁、石材、金属と幅広いテクスチャが揃っています。このサイトだけで、多くの質感を表現することができます。
sozaikan
http://free-texture.net/

個人活用推奨サイト

pixiv

イラスト投稿サイトとして利用されますが、利用者の中にはフリーテクスチャを投稿している方もいます。個性的なフリーテクスチャも揃っています。
pixiv
http://www.pixiv.net/

DEVIANT ART

海外のイラスト投稿サイトです。pixivと同じく利用者の中にフリーテクスチャを投稿している方がいます。日本のサイトとは違った感性やセンスを感じることができ、見るだけでも良い刺激になります。
deviant-art
http://free-texture.net/

3.自分で作るフリーテクスチャ

様々なテクスチャがあれば、その分表現の幅が広がります。しかし、自分のイメージや雰囲気に完全に合うフリーテクスチャを見つけるのは、なかなか時間がかかる作業です。そのような時は自分でデジタルツールにテクスチャを登録してみましょう。

テクスチャの撮影

まずは身近な紙や木の表面、タイルなどを撮影します。紙はスキャナを通すと余計な影が入りにくくなり、綺麗にデータ化できます。
そして撮影した画像データを登録したいソフトで開きます。今回はCLIP STUDIO PAINTで開きます。
texin1

テクスチャの登録

ソフトで画像を開き、ウィンドウ>素材>テクスチャと開きます。テクスチャの左上にあるメニューから画像を素材として登録をクリックします。
2texin
次に、素材名や登録するフォルダを選択し、貼り付けた際の拡大縮小設定をします。
3texin

テクスチャの完成

OKを押したら完成です。これでわざわざ画像を読み込む手間もなく、後の作業効率や完成度につながります。
texin4

4.最後に

テクスチャを重ねるだけでイラストの雰囲気や完成度がガラッと変わります。小さな変化だと捉えるかもしれませんが、描き込み時間の短縮や今まで苦手だと思っていた絵柄にチャレンジする糸口にもなります。是非、様々なフリーテクスチャを利用してみてください。

HarunaKawanabe

著者紹介

川鍋春菜HarunaKawanabe

多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報デザインコースに 所属しています。UI/UXやサービスデザインについて勉強しています。 趣味はアニメ、アナログゲーム、デジタルゲームなどなど。
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