切って、繋げて、縫い合わせる。カラフルな色合いが素敵なパッチワークの魅力について知ろう

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さまざまな色や模様、布が複雑に縫い合わされた「パッチワーク」の制作は一見難しそうに見えますが、作り方をマスターすれば誰でも楽しむことができます。布の縫い合わせによって柄が変化するため、世界に一つしかないオリジナルのアイテムが作れるのも魅力的です。今回は、カラフルな色合いが素敵なパッチワークの魅力についてご紹介します。

編集・執筆 /SHIGEMATSU, AYUPY GOTO

パッチワークって何?

パッチワークとは、小さな布のはぎれをたくさん縫い合わせて、一つの大きな布を作る手法のことです。縫い合わせて出来上がった布から、小物や雑貨などの色々なアイテムを作ることができます。最近では家にある余った布や、着なくなった洋服を活用できる方法としても注目されています。低コストでありながらお洒落でかわいいデザインの雑貨を作れるところが挑戦しやすい!と、女性を中心に人気を集めているのです。パッチワークは布を縫い合わせるだけの手法ですが、中に綿と裏布を一緒に縫い付ける方法はパッチワーク・キルトと呼ばれています。

 

パッチワークの歴史

現在のパッチワークのが作られるようになったルーツをたどると、1600年のイギリスまで遡ります。当時、イギリスが東インドに会社を立ち上げたことにより、アジアから珍しい布が輸入されるようになりました。主に輸入された布は、服やインテリアなどの生活に関わる部分に使われていました。そういった布を貴婦人たちが集め、縫い合わせることによってできたものが、パッチワークのはじまりと考えられています。その頃は、裕福な人のみの娯楽であり、贅沢品として扱われていました。しかし、贅沢品といえども薄い布をただ縫い合わせただけのものだったようです。
後に、ヨーロッパからアメリカに文化は渡り、産業革命後になると布が安価で豊富に手に入るようになりました。手軽に布が手に入るようになると、今まで高価で手が届かなかった一般の人も布を使ってパッチワークを楽しむようになり、様々なモチーフや模様が生み出されました。そして、彩り鮮やかで実用性の高いパッチワークが全米全土へと流行を広げ、現在の形に発展してきたと考えられています。

パッチワーククリエイター紹介

パッチワークは、使う布や色の組み合わせによって印象が大きく変化します。色がふんだんに使われたカラフルなパッチワークのデザインをいくつかご紹介したいと思います。

 

ふしとカケラ

日本のファッションデザイナー、皆川明さんがウィメンズブランドとして展開している「ミナペルホネン」と広島の家具メーカーである「マルニ木工」によるコラボレーションで生まれた「ふしとカケラ」というプロダクトです。名前のふしは木の節を、カケラは裁断した時に余る生地を表しています。その材料を使って作られる、世界に一つだけのオリジナルの椅子が注目を集めています。滑らかな曲線がとても美しく、木の色によって雰囲気も異なるところが特徴です。座る部分に施されたお洒落なパッチワークのデザインは落ち着いた空間にぴったりです。

 

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(http://tabroom.jp/contents/event/fushitokakera2/)

 

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(http://tabroom.jp/contents/event/fushitokakera2/)

 

A.P.C. QUILTS

ファッションブランド「A.P.C.」で使われ、余ってしまった生地が25年間もの間倉庫で眠っていました。そんな時にリサイクルできる方法として、生地を使ったキルト制作を依頼したことから誕生したのが「A.P.C. QUILTS」。主にインテリア雑貨から身近に使える小物まで、幅広く展開しています。色味が柔らかく、シンプルでモダンな雰囲気を感じることができます。ブランドの生地を使って作られているので、中には服と同じものが使われているものもあるかもしれません。

 

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(http://www.apcjp.com/jpn/shop/apc/item/list/category_id/486)

 

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(https://www.fashion-press.net/news/8469)

 

BOKJA

レバノンのブランドである「BOKJA」は2人の女性が手掛けており、家具は一つ一つすべて手作りで作られています。カラフルな生地はシルクロードに伝わる織物の、キリムやスザンニといった伝統的なものが使われています。華やかな色彩で構成されるデザインは、他とは一味違う個性が光ります。アンティーク調の生地は少しレトロな雰囲気も感じ取れ、部屋に飾ると彩りをアクセントとしてプラスしてくれるプロダクトです。

 

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(http://www.bokjadesign.com/products/the-classics/armchair/why-not-bergere.aspx)

 

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(http://www.bokjadesign.com/products/the-classics/benches/fattouch.aspx)

 

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ロサンゼルスで誕生した「dosa」はデザイナーのクリスティーナ・キムさんのブランドです。生地を最初から手作りで作っているため、ハンドメイドならではの温もりが感じられます。いろいろな場所に描かれている幾何学模様は、模様と色の組み合わせがそれぞれ異なるため、全体を見て楽しむことができるデザインになっている部分にも注目です。洗練されたプロダクトからはシンプルかつ、ナチュラルな印象を受けます。

 

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(http://shop.dieci-cafe.com/?pid=95276744)

 

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(http://shop.dieci-cafe.com/?pid=103281257)

基本をマスターすれば簡単に作れる!パッチワークの作り方

必要な道具

布、針、マチ針、糸、はさみ、チャコペン、アイロン、ロータリーカッター
カッティングマット、指ぬき、アイロン、キルト芯、リッパー、メジャー、など

基本的な形「ナインパッチ」

今回は、基本となるパッチワークの作り方、四角い布を縫い合わせる「ナインパッチ」というパッチワークをご紹介します。

 

①10cm×10cmに切り取った布を9枚用意し、縦に3枚、横に3枚並べます。
 並べる時は画像のように、違う布を隣同士に組むと分かりやすいです。
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②横の列、縦の列に1列ずつ縫い合わせていきます。
 この時、ピーシングという方法を使います。
 (ピーシングとは、日本語で布と布を縫い合わせることを表しています。)
 この作業の後、先程と同じ方法を使って左端まで縫い、3つのパーツを
 作り、組み合わせていきます。
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③これを各段ずつ縫い合わせて行くと、一枚の大きな布が出来上がります。
 縫い合わせる時の注意点としては、ずれないようにマチ針をところどころに
 打つと、スムーズに進めることができます。これで、ナインパッチの完成です。
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この方法をマスターしておくだけで、応用したデザイン「トライアングル」や「ヘキサゴン」などの、少し複雑な形も作れるようになります。最初は難しいかもしれないので、初心者の人はナインパッチから始めてみることをオススメします!

最後に

カラフルな色合いが魅力のパッチワーク。身近にある材料で、お洒落でかわいいオリジナルアイテムが作れるところが女性を中心に人気を集めています。記事を通してパッチワークの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。簡単に作ることができるので、興味のある方は是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

(2017.1.13)
ShigematsuFumika

著者紹介

重松芙史香ShigematsuFumika

女子美術大学デザイン・工芸学科のヴィジュアルデザイン専攻に所属しています。かわいい小物や雑貨を集めるのが趣味です♬
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